「うわ」
仕事の合間に窓を見ると外は真っ白でびっくりした。
道全てが雪で埋もれている訳じゃないけれど、これは帰るの大変そうだな。
いつもと変わらない喧騒の中なのに、雪によって密閉された感じと響かない空気がそこにあった。
仕事に集中して全然気が付かなかったけれど、確かに静けさを覚える。
そうして思い出す。
雪が積もったということは滑って怪我する人が増えると言うことだ。
この静けさはきっとすぐ終わる。
俺は事務仕事を切り上げて白衣をまとった。
おわり
五八〇、雪の静寂
12/17/2025, 12:15:57 PM