ー蒸発ー(太陽のような)
明るい人だった。
いつも私を見てくれる。
大好き。
ねぇ、あなたは?
…ふふっ、嬉しい。
誰にでもそうやって、光を当てるのね!!
もう嫌!
私が特別だと思ってたのに……。
私は彼に付きまとうようになった。
ねぇ、誰よその女。
彼はそのうち、私一人を見てくれるようになった。
だからね、言ったの。
あなたに、触れたい。
抱きしめてって。
鎖を外したわ。
だって、そのままだと短すぎて、私の事抱きしめられないもの。
彼は言うの。
目を瞑ってて。
鈍い音がした。
何か探っている音。
私は信じてたから、ずっと目を閉じていたわ。
やがて彼が来る気配がしたの。
やっと!
やっと!!
彼に抱きしめてもらえる…!!!
グサッ
私が感じたのは、彼の温かさじゃない。
刃物の冷たさ。
血の温かさ。
彼に触れようとしたから?
私、蒸発しちゃったの。
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おやすみなさい。21:25
2/22/2026, 12:25:08 PM