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凍える朝 波音希星作

白い息が空に消えてく
誰もいない駅のホーム
昨日の夢をまだ抱えたまま
指先が震えてる

あなたの声を探していた
冬の風が頬を刺す
行き場のない想いが
胸の奥で眠れずにいる

凍える朝 光を待ちながら
凍った涙が 頬を伝う
あの日の約束 まだ消せずに
心だけが あなたを探す

止まった時計の針のように
時間だけが遠くなる
小さな勇気さえ持てたなら
笑えた日もあったね

言葉よりも温もりが
欲しかった季節の中で
ひとりきりの帰り道
雪がすべてを包んでく

凍える朝 祈りを抱きしめて
凍った空にも 春を願う
もう一度だけ あの微笑みに
手を伸ばせたら 溶けてゆくだろう

夜明けがほら 静かに滲んで
冷たい空気が 優しくなる
凍える朝を 越えてゆくたび
新しい日が 生まれてく

11/2/2025, 1:16:02 AM