星になる
「なんでお星さまはみ〜んなキラキラなの?」
「それはね、くら〜い夜が怖いから真っ暗にならないように照らすためなのよ」
「お星さまは優しいんだね!あーちゃんもいつかお星さまみたいに皆のこと照らすお姫様になる!!」
「あら、いいわねぇ
あーちゃんならきっとなれるわ」
少なくともあーちゃんは、この時すでに私の人生を十二分に照らしてくれていた。
わざわざアイドルだとか女優だとかの所謂スターにならなくても別にいいと思っていた。
元気で明るく健やかに周りの友人、家族、いつかは恋人、そういった身近な人たちを照らす存在になれると思ったし、そうなれるよう支えてあげたいしようと思った。
生きてくれているだけで私からすれば希望として星として輝いていたから十分だったのに
「お星さまみたいに」っていったのに
なんで...なんで......
お星さまは増えたのに、世界は真っ暗になった
12/14/2025, 2:00:12 PM