あまりよくない思い出がある。
ちょうど一年前、君と離れた。別れを告げずに。
ずっと両思いだった。
お互いがお互いのことを大切に思ってて、長い間育んだ愛がようやく通じ合ったからこそ、不器用なりに上手くいってた。
終わりなんて考えてなかった。
変わり始めたのはバレンタインの10日前くらいかな?
「あのさ、…バレンタイン渡したいんやけど、いい?」
不器用で素直じゃない私はこんな言い方しかできなかった。
けど、伝えたいことも気持ちも確かにつたわってたとおもう。
私が期待してたのは、君からの嬉しそうな顔と喜ぶ声。
「え?……んー、まぁ貰ってあげてもいいけど?笑」
なんでかなって、ずっと思ってた。
君ってそんな人だっけ。そんな軽い人だったっけ?って。
知ってる。君が本当は嬉しくて、でも素直じゃないからそんな態度になることは薄々気づいてた。
でも、やっぱり私の中でなにか引っかかって。
「…そっか笑」
「今日LINEしてもいい?」
「え?あー、…いや、返されへんかも」
この日はすれ違ってばかりだった。彼もだけど、私は君の前だと素になれなかった。いつも笑った顔を見せたくて、嫌われたくなくて、ずっとそばにいたかったから。でもこの日から何かが変わり始めたのは確か。
それからも君への態度も君からの言葉も優しさもなにもかも前と変わらなかったけど、徐々にすれ違っていっていたことに私たちは気づけてなかった。
バレンタイン前日。
帰る時に先生が言ってた。
「明日はバレンタインデーで、男女の交換や渡したい気持ちはあると思うけど、学校としては禁じられているから。」
もうダメだなと思って、君には申し訳ないけど、後日渡すか気持ちだけ伝えたいなと思ってた。作ってたけど。君の分。
その時に告白する、って随分前から決めてたのに、
もう遅かった。あの日を境に私たちは話さなくなった。
たぶん私から離れたんじゃないかと思ってる。
知らないうちに私が避けて君を知らぬ間に拒絶してたのかな。
よくわからなかった。始まりも終わりも曖昧だから。
よく言うカップルの「価値観の違い」的なことで別れたとか聞くけど、そんな綺麗事わたしたちには似合わない。
全部タイミングと性格の相性だよ。どこまで続いたとしても終わりは一瞬だし、いつか終わりは来てしまう。
たとえどれだけ愛が深くても。
もう一年か。
2/14/2026, 2:36:52 PM