そうだよね、貴方は反対するよね。
でもね、こうでもしないと貴方を守れないじゃない。
貴方は俺が何とかするからって言うけど、そうしたら貴方が傷付いてしまう。
あたしはね、もう守られてばかりは嫌なの。
貴方が傷付くぐらいならあたしがやってやる。
あたしがこれからすることに文句ばかり言う貴方の首に腕を絡ませて物理的に口を塞ぐ。
驚いて隙ができた貴方を逃がさないように、まるで愛し合う恋人たちのように。
漸く腕を放すと呆然とした貴方の顔。余りにもポカンとした顔で笑ってしまった。
そうだよね、あたしたち恋人でも何でもないもんね。
どうして、と呟いた貴方はバランスを崩して勢いよく倒れた。
口付けと共に送った即効性の睡眠薬、効いてきたみたい。
これで邪魔は無し。
憂も無くなったあたしはドアノブに手をかける。
「生き延びなさいよ」
眠気に負けまいとする貴方に吐き捨てるように言ってドアを閉じた。
最期のキスを貴方に。
2/4/2026, 12:23:06 PM