「はーーー、やっぱりこの時間がたまらないですな」
路地裏。18時。私は仕事終わり、彼女は大学終わり。繁華街の1つ折れた、薄暗くて、世の中のきらきらからは少し目を逸らされた、そんな路地裏。
「もう、これがなきゃやってられないですわ。」
今日の鬱憤が全て吐き出されてしまいますように。
そんなふうに考えながら煙を空へと立ち上らせる。
kiss。私の愛用している銘柄。
甘くて、とろけてしまいそうなそんな香り。
大好きなあの人とのそれに近く感じたから。
だからすき。
「最近どう?あの人と会えてんの?」
ふーーーっと、甘いため息をつく。
「ううん、向こうも、仕事忙しくて。」
はあーーーっと、彼女もスモーキーな香りを漂わせながらため息をつく。
「私もなかなかスケジュール合わなくてさー、、」
甘くて、スモーキーなそんな空間で。私たちは今日も、
あなたへの想いを紛らわせている──────。
2/4/2026, 2:47:48 PM