カンカンカン、とけたたましく響く遮断機の音。
苛立ちや驚愕、怒号、助けを求める男女の混じる叫び声。
その一部始終を余すことなく切りとるカメラのシャッター音。
周りは真っ赤に染まって、何かの小さな塊が飛び散っている。
何度も繰り返し見るこの光景は、現実ではない。私が高校生になってから幾度となく見てきた夢。こんなの実際には見たくもないが、夢だと認識していればなんともない。ただ、現実の私が目を覚ますのを待つだけだ。何度も見ていればこんな惨状もただのワンシーン、まるでドラマや映画のカメラマンにでもなってる気分だ。
作成中
─夢の断片 Fin.
11/22/2025, 8:59:09 AM