君が本好きだというから、
おすすめの本を教えてもらおうと
図書室に向かった。
図書室には本を整理している君がいた。
見つけたらすぐに駆け寄って
おすすめの本教えて!って言ったんだ
言った直後、今となっては遅いが
これ迷惑かもって思った。
困らせたかな、って思って君の顔を
ちらりと見た。
すると君は
優しい笑みを浮かべて
今度貸してあげるって言った。
梅雨の季節、
君は本を貸してくれた。
ページをぱらぱらーっと軽くめくってみると
小さな封筒が挟まれていた。
紛れ込んじゃったとかかなって思いながら見たら、
封筒にはピンク色のハートのシールが
貼られていた。
本、封筒、ハートのシール。
一瞬、頭をよぎったことは
絶対に違うとすぐにかき消した。
でも─────
もしそうだったら。
もしも、ほんとにもしも、
これがラブレターだったら?
好奇心に負けて、その封筒を開けた。
その封筒には1枚の便箋。
便箋を開くと
君特有の綺麗な字で
すきだよって書いてたんだ。
「秘密の手紙」
上には書いてないけど、
その封筒が挟まれてた本のページは
ちょうど告白シーンっていう設定です💖
12/4/2025, 10:24:32 AM