とある恋人たちの日常。

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 バレンタインの日に恋人から毎年チョコを貰っている。
 毎年趣向をこらしてくれていて、地味に楽しみになっていた。
 
 普通のチョコだったり、ホットチョコレートにしてくれたり、工夫してくれている。
 
 そして今年出たのはチョコアイスだった。
 
「え、これ……」
「懐かしいですよね!?」
 
 そう頬を染めながら眉を八の字にして微笑む。
 
 そう、懐かしいんだ。
 
「今回は、いーっぱい愛情を込めましたからね!」
「え、もしかして手作り!?」
「はい、手作りです!」
 
 俺は視線をチョコアイスを送って、どうしても懐かしく思う。
 まだ友達の時に彼女がくれたのは手作りのチョコアイスだった。
 
 あの時のは俺のためじゃなかったとは思う。
 
 でも手作りで作る、その手間を考えると誰よりも贈る相手を思っていると伝わったんだ。
 
 改めて彼女を見つめると、首をかしげて不安そうに俺を見てくる。
 
 そうだね。
 俺は、彼女の相手を思いやるところを好きになったんだ。
 誰よりも俺を思ってくれる彼女を好きになったんだよ。
 
 それを思い出しながら彼女の作ってくれたチョコアイスを口に含む。
 
「ん〜〜〜、おいしーいー」
 
 
 
おわり
 
 
 
六四一、誰よりも
 
 
 

2/16/2026, 1:51:47 PM