吸血鬼の僕にとって、よく笑う貴女は太陽のような人だった。
明るくて、熱くて、眩しくて。そんな貴女に近づけば、僕は灰になってしまう。そう感じる程の人で。息が詰まる思いを感じる。
僕は身を焼く太陽や聖職者達の群れから逃れ、屋敷の一室で本を読み、使用人が持ってきた食事を食べ、血を飲んでいたい。それだけが望みだった。
日光も貴女もちゃんと対策をすれば入ってこないことだけは救いだっただろう。だから、日が昇る時間になれば、部屋のカーテンと扉を閉めて、息を潜める事が、いつの間にか日課になっていた。
けれど、今日、貴女は扉を開けてしまった。
日光が入ってくる、貴女が入ってくる。まだ死にたくなくて、小さな悲鳴をあげて必死になって後退りをするも、すぐに追い詰められてしまった。
「ねぇ、今日、私と一緒に登校しようよ。引きこもって、漫画とコーラに溺れてちゃ、体に良くないよ……。」
貴女は僕の細い腕を掴む。火傷はしなかった。それなのに、震えが止まらない。
「もう、誰も貴方をいじめさせないから。私が、貴方を守るから。だから……一緒に学校に行こうよ。」
太陽のような貴女は酷く悲しそうな顔で、僕を見つめる。
僕は……どうすればいいのだろう。また、心に杭を打たれるために、外へ出るべきなのだろうか……。
(お題 太陽のような)
2/23/2026, 1:03:31 AM