小さく唄っていたら、隣から恋人がジッと見つめてきた。
私は口を止めて首を傾げながら彼を見つめる。
その視線に熱を感じた。
「どうしました?」
「んー」
小さく呟きながら彼が私の肩に頭を乗せてくれる。
「置いてかないでね」
「ふえ!?」
どこか強ばった声にびっくりする。
どこか体温が冷たくなっている気がして、思わず彼を抱きしめた。
「大丈夫です」
少しだけ力を入れる。
「私はどこにも行きませんよ。明日も、これからもずっとそばにいます」
おわり
五七八、明日への光
12/15/2025, 1:36:07 PM