うっわ〜。90歳を超えてから推しに出会えるなんて、思ってなかった!
この人生も捨てたもんじゃなかった、終わりの終わりにこんなご褒美があるなんてね!
ワタシが生きてるうちに、生まれてきてくれたこと。そしてこうして、ワタシが推しを見つけられるように、光り輝く存在になってくれたこと。
この世にはこんな奇跡がある、でもね。
惜しむらくは──ワタシは、推しの成長を見届けられない。
この前、余命宣告を受けちゃったから。
……なんだけど。
ワタシ……頑張ってみるから!
ババアの底力振り絞って、念じてやる!
とにかく超特急で、生まれ変わりたい!
推しがまだ生きてこの地上にいる、この時代に……神様仏様、お願い!
だから、ワタシが生まれ変わるまで──お願い『待ってて』、ワタシの最推しよ!
そのままそこで、光り輝いていてー!
……ってなことを思い出したのが、ついさっき。
公園のブランコでコケて、頭打って、それがきっかけで思い出したんだけど……あーあ、一緒にいたパパを、すっかり泣かせてしまった。
パパの言った通り、ちゃんとブランコが止まってから降りたのに。
子どもって本当、なんでもないトコでコケたりしちゃうんだよなー、怖い怖い。
ま、それはいいとして。
それより……。
神様仏様、グッジョーーーーブ!
ありがとう!
ありがとうございまーす!!
現年齢、5歳!
西暦で確認したところ、本っ当にすぐ生まれ変われちゃってたので、タイムラグはなんと、たったの5年……いやもう、ちょー優秀すぎん?
前世で17歳だった推しはいま、22歳!
まずはパパのタブレットを拝借して、現状を確認しなきゃだよね!
「パパー。ひな、ころんじゃって、ごめんね?」
「ごめんねって、そんな泣……いやいやいや、パパが全部悪いんだ、うううっ」
「ひな、もういたくないよ! パパ、なかないのっ」
「ふううっ、よし、もう泣かないぞ! ……ああ、そうだ。痛いの我慢して頑張った陽菜に、なにかご褒美を……」
「りょーじくん!」
「……へ?」
「りょーじくん、みるのー!」
「りょーじ……くん?」
「りょーじくん、さがすのー」
「ああ、タブレットで……」
「けんしゃく!」
「はい、検索。えっと……どのりょーじくんかな?」
「あったぁー! りょーじくん!」
「えええ……陽菜はこんなアイドル、いつの間に知ってたんだ……」
「りょーじくんっっ! だいしゅき〜!」
「えっ、そんな……泣いちゃうほど好き?!」
「パパありがと〜! パパだいしゅき〜!」
「陽菜、りょーじくん見れて、よかったなー💕」
2/14/2026, 3:32:12 AM