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私は普通を演じていた。
そっちの方が生きやすいから。
強くもなく、弱くもない。
目立たず、静かに生きる方が人生楽でしょ?


だから皆んなに合わせた。
あの子に合わせた。
自分の思いなんて押し殺して。


皆んなのリーダー的存在のあの子。
周りから愛されるあの子。
あの子に合わせるお友達。
だから私も真似をした。普通になるために。


いつもあの子のそばにいる彼女は笑って言う。
「気に食わないから、」
そして地獄が始まってしまった。


殴って、蹴って、弄ぶ。
みんながそうしたから、私もそうした。
彼女はとっても愉快そう。


ある日の屋上
彼女の笑顔が消えていた。
どうやら好きな人にバレたんだと。
皆んなが慰めるから、私も慰める。
そしたらあの子が言った。

「そこの子が言ったの。あの子をいじめろって。」

言ってない。あなたが言ったんでしょ?

「そんなことないよ。脅されてね、怖かったんだから。」

めそめそ泣きながら言う彼女。
私は普通に生きていてはずなのに
どうして巻き込まれたんだろう。


屋上の扉が開いた。あの子がいた。
会話を聞いていたみたい。
気まずいのか、走ってフェンスのそばまで行く。

フェンスを乗り越えて、一息つく。
「待って!!!」
彼女が言う。自分が始めたことなのになにを今更。
そして、あの子は落ち着いた様子で、一歩を踏み出す。

「待っててね」

確かにこちらを見てそう言った。
私はやってない。


【待ってて】


2/14/2026, 7:54:22 AM