茹で落花生

Open App

バレンタイン。

チョコが貰えない。

男はチョコを求めた。
決して、恋に落ちたり、恋人がいるわけでもないが、
他人からのチョコレートを求めた。

男は待ち続け、23:50分。未だにチョコは来ず。

「まだ焦るべきではない。10分もある。」

「いや、焦るべきだ。10分しか。」

男の友人はそう言った。
彼の手にチョコレートは握られていない。

「行動すべきだろうか。」

「かといって通行人にチョコをねだる
変人になる気はないぞ。私は。」

彼らが求めていたのは、他人からのチョコ。
すなわち異性からの愛のこもったチョコレート。

「よし、思いついた。」

「なにを。」

「多様性の時代。私は今から性自認を女性にする。
それで、私がチョコを渡せば万事解決だ。」

「理にかなってるな。」

そうして130円のチョコバーが渡された。

「それじゃ、性自認を男に戻す。
次はお前か性自認を女性にしろ。」

「天才だな。今から性自認を女性とする。」

そうして130円のチョコバーが渡された。
チョコの循環である。

「全く天才的だな。」

「素晴らしい考えだろ?我ながら。」

「もしかしてだけどこれが理由か?」

「理由?」

「根本的な問題の理由。」

「あぁ。」

2/14/2026, 4:35:00 PM