お題:雪原の先へ
オオヤマネコという種族は難儀なものだ。雪山に住みついた先祖は吹雪を耐える毛皮を手に入れたはずなのに、炎天下では暮らせない身体を残していった。
どうかしているとは思っている。新都市開発に向けた設計図を盗み取り、考案者を塗り替えようとするとは。
だが、どうにかしなければ、愛する妻子や親類が肩身の狭い思いをするのは目に見えている。私が投資家にならなければ、家族は今上に苦しんでいた。ただでさえ、今も暑さに耐えられないはずなのに。
全ての動物達のために設計された楽園に、我々のような極寒で暮らす生き物の居場所はあまりに少なかった。少なすぎた。
雪原の先へ、さらに雪原を広げよう。我々の子ども達のために。家族のために。そのためなら、私はどれだけ汚れようと構わない。
(※映画『ズートピア2』を観てきました。)
12/9/2025, 9:58:53 AM