遠い鐘の音
近くで鐘が鳴った気がした
同じ鐘が2回なったと思っていたけど私だけだったミタイ
あなたにも鐘が鳴ってたらなと重いながらわたしは鐘をならした
(Byあーちゃん)
ーーーーーー
鐘の音が遠くから聞こえる。
窓を前回に、冷たい空気を頬に感じながら、私たちは山を登った。ずっと行きたいとマップのお気に入りに登録されていた山へ、私たちは目指した。鐘を鳴らせるのだそう。
2人だとバカになる私たちは、音楽を大きな音にして、歌詞を口ずさむ。
歌詞を間違えたっていい。
音程を外してもいい。
私たち2人だけの空間だから、楽しければなんでもいい。
近づくにつれて、鐘の音が大きくなる。
車を駐車場に停めて外に出ると、山の頂上でとても寒かった。だから、私たちは自動販売機で温かい飲み物を買った。
私はレモンティ、この子はほうじ茶。いつも同じ。
ヒールで転けそうになりながら、私たちは手を繋いで階段を登る。2人だとなんだって楽しい。階段の数を数えるのですら笑いが堪えられない。
私たちの目の前に、広い夜景が広がった。
広い空は美しくて、私たちは2人で写真を撮った。
帰りに、ブランと垂れ下がった綱を見つけた。これが鐘を鳴らせるらしい。
「お願いして鳴らそ!」
どちらが言い出したのかわからない。
私が先に鳴らす。
「あーちゃんが笑っていられますように。」
大きな音で鐘が鳴り、なんだか叶う気がした。
あの子が鐘を鳴らす。
「みーちゃんが幸せになりますように!」
また、大きな音で鐘が鳴った。
私とこの子の目が合う。
思わず2人で吹き出した。
「結局同じこと願ってるじゃん!」
仲良しすぎる私たちは、ドリンクを片手に2時間も夜景を見ながら話をした。
まだ、帰りたくない。
(By夜空の音/みーちゃん)
12/13/2025, 3:21:04 PM