飽和人

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太陽のような

陽の光はいろいろなものを照らし、さまざまな役割を担う。朝の時間であれば、誰かの部屋に掛かったカーテンの隙間から微かなを差し込ませ、目を覚ました住人によって開けられた後は窓ガラスからより多くの光を滑り込ませ、部屋の中を照らしながら新しい一日の始まりを告げるだろう。南の位置まで移動した太陽が、次は西へと移動する昼の時間帯であれば、学校の広いグラウンドと、建てられてからそこそこ年季が入った校舎を照らし、欠伸を噛み殺しながら昼食後の授業と格闘している窓際の席に座る生徒A君を、心地よい睡眠へと誘おうとしているのかもしれない。晴天時であれば、青空の下で植物たちを照らし光合成を行わせながら、風に揺られ流れてくる雨雲の恩恵を待ち侘びているのかもしれない。親が子を育てるように、交代で植物をすくすく成長させる役割を持っているとも言えるのだろうか。

そのどれでもない、人を照らす、太陽のような人がまれにいる。例えるのであれば花びらを光に透かすようなイメージだとでも言えばいいのだろうか。人のいいところを見習い、影にいる人を陽の下に連れ出す人が。極端な善し悪しで断定するのではなく、見方を変えて短所を長所に変えてしまうような。自分にとっては難しい、視点を変えて見ることができる人は、太陽のようにほんのりと温かくて眩しすぎるくらい輝いて見えた。

2/23/2026, 10:02:31 AM