『10年後の私から届いた手紙』
あれから7年が経とうとしているね
あの日から、あなたの人生は止まったままだ
あの日のあなたは、事実を受け止めきれず
どこかぼんやりと、夢の中を
歩いているようだった
その先の人生に希望は途絶え
深海の夜の底に沈められた
でも、霞むような世界の中で 時間が経つにつれて
自分だけの光を やっと
見つけられたような気がして
逆に 誇らしくさえも 感じはじめていたんだ
ここから 私の人生の「本当」が始まると。
そう、確信していたのに...
月日は流れ、7年が経ち、今のあなたには
見つけたはずの光は もう見えてはいない
誇りのように思えた場所には
惰性という名の埃が積もっている
昨日も今日も明日も同じ
どうせ何も変わらない
いや、変わらないと決めている
気づいているよね
何もしたくない 動きたくない 動けない
ちょっと 体重を掛けただけで
崩れ落ちてしまいそうなんだから
動けるわけがないんだよ
それが、今のあなた
だけど。
あなたは、
いつも、心のどこかに
隙間風が埃を舞いあげながら
通り過ぎるのを感じてた
穴を全部塞いだつもりでも、風にはお見通しのようで
誤魔化せはしないんだ
10年前の今日、私はある人に言われたんだ
変わる気がない人は できない理由を、必ず探すと。
私の心はキリリとざわついた
無気力に襲われても、ジタバタと悪あがきは
してみたかな
息を潜めて、死んだフリして
起死回生を妄想でもいいから、描いてみたかな
たとえ馬鹿にされても、「普通の人生」に届きたいと
必死に手を伸ばそうとしてみたかな
体が動かなくても、心だけでも足掻いてみたかな
はじめから 幕を自ら、
下ろしてはいなかっただろうか
こんな思考がぐるぐる回った
一瞬の、今にも消え入りそうなともしびでさえ、
暗闇にともりつづけることだってある
決めつけさえしなければ
まだ、消えてなんかいない
お前は、本当に 人生を生きたいのか?と
突きつけられた気がしたんだ
今ここから、10年後
あなたは どうしていたいのか
どうなっていたいのか
7年前のあの日から、あなたは立ち尽くしたままだ
変えられなかったのか
変えようとしなかったのか
だからこそ、今度はあなたに
今から10年後の自分に問いかけてもらいたい
私は、私の人生を生きていますか?
「本当」を生きていますか?
どうか あなたがYESと答えられるように
過去の自分に、今度こそ感謝できるように
今から10年間のあなたは、
やれることを、今日もまた 明日(あす)もまた
目先のことより 10年先の
会いたいと思える私に、再会するために
勝てなくても どうか負けない日々を
埃ではなく 誇れる日々を
積み重ねていってほしい
2/15/2026, 3:12:55 PM