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『太陽のような』


​カーテンを開けた瞬間、飛び込んできた光に目を細める。窓を開けると、さわやかな風が吹き抜けた。
今日は最高の洗濯日和だ。
休日の朝、いつもより早く目が覚めた自分を褒めてやりたい。真っ白なシャツをバサリと振り、物干し竿にかけていく。
​ジリジリと肌を焼くような、力強い日差し。
「この暑さなら、お昼前には乾いちゃうな」
​籠を空にして、僕は大きく伸びをした。朝から充実感で胸がいっぱいだ。
達成感とともに、空に鎮座する太陽を仰ぎ見た。
​「……ん?」
​眩しさに目をこらす。
いつもなら直視できないはずの光が、なぜか今日は、その輪郭をくっきりと見せている。
​その太陽のような物は、不規則に上下左右に移動していた。
​「嘘だろ……動いてる……?」
​それは、昇るでも沈むでもない。
次の瞬間。
強烈な熱線を放つそいつは、僕の干したばかりのシャツを一瞬で乾燥させると、満足げに銀河の彼方へ消えていった。

2/22/2026, 10:28:33 AM