お腹をジッと見つめる。
特に目立ったものはなくて不思議に思ってしまう。
視線を戻してエコー写真を見つめてニヤッと変な笑みを浮かべてしまった。
一瞬鏡に写った自分の顔も視界に入ってしまい、それがとんでもなくだらしのない顔でスンと真顔になる。
でも、緩む。
改めてお腹をさすった。
嬉しい、嬉しい、嬉しい。
愛しい彼と願った小さな命が私のお腹に宿っている。
色々大変なことはあったけれど、それでもようやく宿った愛しい命だ。
「うれしい……」
私は自分の身体を優しく抱きしめる。
これで彼に本当の家族ができるんだ。
もちろん、私にも。
おわり
六四九、小さな命
2/24/2026, 1:13:58 PM