星、夜に光る星

Open App

無駄だとは思わない

今これを書く時間も
あの日の大きな怠け時間も
全然何も出来なくて
大きな遠回りをした時間も
怒られた時間でさえ
今日の雨模様に潜んでいる

その日にはその日の
匂いがあって
ある日にはある日で
音色があった
雨粒が地面を跳ねて
下を潜り進む

二度と同じ日は来ないので
彼は踏み締めて歩く
泥がレインコートに跳ねて
彼は今日の傘を買う
今日虹色の雨が降ったから
明日は空に虹が出る


彼は、無駄だとは思わない

一ヶ月で音符を立て
一生で音楽を奏でて行く
休符和音不協和音も
全てで今の音楽を奏でて
強い日も弱い日でも
全てが必要だと思うから

人生という音楽の中
一音も欠かす事は出来ない
どんな日でも全てが
等しく人生を構成している
だけれどほんの少し
少しだけ彼は名残惜しくて

雨上がりの空を前に
傘を閉じて後ろを振り返る
背後には今日の雨空
もう二度と無い日を思うと
傘に溜まった雨粒を
大事に採って置きたくなる


だけどもう戻れない
逆そうは出来ない一方通行
故に目に焼き付けて
今日という日を強く覚えて
その傘を振りながら
再び明日へ一歩を踏み出して

後ろの今日という特別な日に
彼は空手を振って前を向いた。



題材【今日にさよなら】より
逆◼️と逆◼️が逆そう

2/18/2026, 12:17:39 PM