「数はね、ゼロから数えるものよ」
『なんだよ突然、インド人かよ』
「いやゼロの発明の件は置いておいて。0から始まり9でひとまとまり。10からは次の段階へステップアップってことなの。1〜10って、最後だけ“10”で急に桁が増えるでしょ? 落ち着かないのよ」
『そう言われてみれば、そうかな!?』
「2進法は0と1でしょ? 10進法は0〜9なのよ、わかる?」
『いや、そうかもしれないけど、おまえ、そんな情報処理野郎だったっけ?』
「なによ、その情報処理野郎って?」
『それはテキトーに言ったんだけどさ。ちなみに、ここにクッキーが10枚あるんだけど、すごく半端なので1枚無かったことにして俺食べちゃうわ。0から始めるとこうなっちゃうぜ!』
「飛躍してない?」
『しかも、この9枚もふたりには割り切れない奇数なので、俺がもう一枚食べちゃうわ』
「それは私が食べてもいいんじゃない?」
『これでやっと自然科学的に安定した状態になる。これをふたりで分けよう。はい4枚どーぞ』
「だって10枚あったんだから、5枚ちょうだいよ」
『さっき、ゼロから数えるって言ったよな? いわばこれは0からの世界の答えなんだよ……』
2/21/2026, 2:24:55 PM