とある恋人たちの日常。

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 シンシンと音のない音は都市を雪で化粧をしている音だった。
 
 無垢な白が積もりに積もる姿に胸が締め付けられる。
 
 私の気持ちもこんなふうに真っ白のままでいられたら良かったのに。
 
 気になる彼への気持ちのように、どんどんそれはかさを増して降り積もっていた。
 
 春になったらこの雪と一緒に彼への気持ちは溶けますか?
 
 そう思ったら寂しくて、心が寒くて仕方がなくなると、熱い雫が頬を落ちていく。
 
 無理だよ。
 だってこんなに  なんだもん。
 
 
 
おわり
 
 
 
五八四、降り積もる思い
 
 
 

12/21/2025, 2:21:25 PM