『それでいい』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『それでいい』
失くさないように抱き締めて
真っ黒な世界の果ての底で
陽だまりみたいな愛を憂いる
涙の雫が乾くまで傍に居るよ
他人が泣いていようが
他人が怒っていようが
他人が辛そうだろうが
他人が不満だろうが
自分が良ければ別にいい
それでいい
それでいいんだ
他人が泣いていて不満なら
なんとかすればいいし
他人が辛そうで不満なら
なんとかすればいい
ヒーローは皆そうだ
誰かが泣いていると気に食わないから
笑わせにいくんだ
俺には到底理解できないけど
でも
あの子が泣いていたら
隣で見守ってたくなるんだな
それでいい
ただっぴろい白い紙が私の足下に広げてある
いまからここに私は文字を書き記す
何を書こうかはすでに決めていた
私の手には私の背丈と変わらぬほどの大きな筆
たっぷりの墨を含ませて
えいやっと意気込んで筆を紙へと置く
右へ滑らせ次に左
ここはしっかりはねて
ここはしっかりとめる
頭の中ではそうシミュレーションしてあったのに
実際の線は何とも歪で
美しさからは遠くかけ離れていく
それでも一度書き始めたら止まることはできない
私は理想とは違う線を
それでも精根尽くして書ききった
できあがりはやはり想像していたのとは全然違う
けれど
私はこの全然違う線をそれでいいと思った
それがいまの私にできること
いまの私の全てなのだから
【それでいい】
新年度の仕事が始まって、3日経った。
昨年度新卒で入ってきて早々、当時のオツボネな係長に新人いびりされた新人ちゃん。今朝は珍しく自分から、私に初めての仕事のやり方を聞きに来た。
昨日の晩の、先輩からのグルチャのリークで、新人ちゃんが当時の――今はもう別部署に左遷させられた係長に、トラウマ持ってるって情報は見た。
よーしゃしゃしゃ。怖かったでしょう。
この、センパイの、怖くない私が、優しくサポートしてあげるからね。大船に乗って云々。
……職場の上司ってなんでこんなに下っ端使い潰すことしか考えないんだろう(虚ろ目)
と、思っていたら。
「すまない。ひとつだけ、助けてくれないか」
大量のバインダーを抱えた先輩が、書類保管庫兼務な金庫から自分の席に戻ってきて、ちょっと疲れたような、あきれたような顔を向けてきた。
「新年度早々やられた。2週間で仕上げろだそうだ」
ゴマスリ係長直々のお達しさ。先輩がそれとなく、係長の席でふんぞり返ってスマホいじってるオッサンを視線で示した。
「さすがゴマスリ」
「『若いからこういうの詳しいだろう』、だとさ」
ゴマスリ。後増利係長。新人いびりがバレて別部署に飛ばされた、尾壺根係長のかわりに来た中年オヤジ。
その名のとおり、上にゴマすることしか頭に無くて、面倒な仕事は全部部下に丸投げしてくるって評判。
ウチの部署に来て最初のターゲットは先輩らしい。
ホントに職場の上司ってなんで下っ端使い潰すことしか考えないんだろうう(チベットスナギツネ感)
「私の力量を、よくご理解なさっての激励だろうさ」
なんといっても、係長殿はごますり業務が非常にお忙しくていらっしゃるから。私達がお支えしないと。
小さな声で、それはそれは、しれぇ〜っと心にも無いことを言う先輩。
「ゴマスリにコレ任せたら絶対データ飛んで大惨事だから、ってのもアリ?」
バインダーをひとつ手繰って、中を見て仕事内容をちょっと把握して、ポツリ感想を呟くと、
「……データ飛ぶだけで済めば良いがな」
ちょっと声デカいぞ。先輩が人差し指を唇に立てて、しっ、とあきれ顔を少しだけ崩した。
「ゴマスリもデータとパソコン勉強してほしい」
「スキル習得より大事な仕事が山ほどなんだろう」
「勉強、して、ほしい」
「毒抜きはいつもの低糖質バイキングで良いか?」
「それでいい……」
#それでいい
将来の自分
私は考える、本当にそれでいいのかを
夢のある仕事をして生きなくても
夢のある生き方はできるもので
堅実に将来を決める
それでいいんだね
先生が言う
それでいい
それがいい
【それでいい】
「はい、深く呼吸して」
時乃は静かに深く鼻から吸い込み、長く口から吐いた。空気の通る時間が長く感じて、吐き出した途端に少し咳き込む。
「んー、もう一回」
背後から時乃を抱き込む男の声が、僅かに笑ったような気配を含んだものになった。もう一度吸い込んで吐き出す。今度は咳き込まずに済んだ。もう一度、と呟く声に呼吸を繰り返す。酸素を取り込むたびに重かった体に澄んだものが満たされる感覚。ぼんやりした頭がハッキリとしてくる。
確か、市街戦が突然始まって巻き込まれたのではなかったか。生体兵器で争うようになってから、人間体に擬態した兵器を送り込む手法が見られるようになった。今まで防衛エリアの市街地では起こっていなかったが、そうか、もうだめなのか、と時乃はようやく像を結んだ視点で周囲を見回した。背後の男の姿は見えない。腰と腹を支えるように抱き込む腕はコンバットスーツとプロテクターに覆われている。
「口を開けて、声を出すんだ」
頷いたときに僅かに頭が重く感じた。ひらひらしたものが感じられて、いよいよ不味いか、と覚悟を決める。皮膚が剥がれたかもしれない。
ざーっと、ノイズのような声が漏れた。痛みがある感じはないが、声帯が焼けたのかと思う。しかし男の声はもう一度、と促してきた。
ざー、ざー、と繰り返していくうちに、微かに、あー、という音になってきた。
「それでいい、もう少し」
「……あー」
ようやく、音らしいものが出た。すると背後の男は腕を解き、時乃の前に歩みだす。
時乃はコンバットスーツから彼が何者なのか把握していた。何しろかのスーツは時乃か自軍の生体兵器部隊に支給したものだからだ。
ライオンの頭をした男は、敬礼して笑みを浮かべる。
「祖江村時乃科学国防大臣、大変失礼いたしました。緊急事態のため、部下に動画を残させた上で、御身に生体兵器化薬剤を投与し、命を守らせていただきました」
おやおや、と時乃は肩を竦めた。科学国防大臣といえば、人間を獣に堕とした嫌われ者だ。生体兵器部隊も反感を持つものが多いと聞いている。
「見捨てればよかったものを」
「はっは、何をおっしゃいます、あなたの尽力で、どれだけ国土を取り戻せたことか。少なくとも獅子隊はあなたを尊敬しておりますよ」
自虐的な吐き出しに、ライオンは堪えきれないとばかりに笑った。
「では、庁舎へご案内しても?」
「ああ、それでいい」
歩き出そうとして、関節の形が変わっていることに気付く。手には肉球もあり、何かしらの肉食動物になったことは分かった。
ライオン頭に急かされるまま、庁舎を目指す。見れば既に的兵器は制圧されて、火災も概ね鎮火済みだった。
YouTubeで見た昔のCMの動画。
制服姿で歌って踊る彼女たち。
そんな時間はとっくに過ぎて、私はもういい大人だ。
自然と涙が溢れていた。
今さら何を比べているんだろう。
青春が10代なんて誰が決めた。
今から、この一瞬からでもいい。
泣きながらでも、ネガティブ思考でも。
明日からの人生を突き進んで輝け私。
それでいい。
それでいいじゃないか。
人生なんてわからない事だらけだから…
「ああ、はいはい、それでいいよ。ご苦労さん。」
(それでいいとはなんだ!それでいいとは!)
心の中で憤慨しながらも「ありがとうございます。」と口先だけの謝辞を飛ばす。
せっかく時間も労力もかけて作り直した企画書を無下に扱われてショックではあるが、上司に文句を言われず企画が通ったのなら問題は無い。
とりあえず自分の席に戻り、ため息混じりの深呼吸をしていると目の前の電話が鳴る。
「もしもし、営業三課、真柴です。」
いつも通りの間の抜けた定型文で対応すると、
「おいおい、そんな適当な挨拶でいいのかよ、真柴。」
とよく聞き慣れた声が心配よりも呆れが多く含まれた返事をする。
「内線しかかかってこない電話で7割はてめぇのとこの事故案件だ。挨拶も適当になるさ。勝村部長様。」
先程のストレスを軽く込めて皮肉って返してみれば、「あぁ、まぁ、そうなんだがな…」となんとも歯切れの悪い受け答えにさすがにほんの少しだけ可哀想に感じた。
「それで今回はどんな案件なんでしょうか?」
間に耐えられなかった俺はこちらから切り出していく。
そうすると水を得た魚のように「いやそうなんだよ!実は部下の企画が取引先に気に入ってもらったのはいいんだけど、内容が少し甘いもんだから本人に聞き取りをしたら、これがまた「考えてませんでした」のオンパレードなのよ!!」と一気に内容をぶちまける。
(つまりいつも通りじゃねぇか…)と心の中で溜息をつきながら、取り敢えず話の流れで説明されていく企画内容を細部までメモしていく。
そうして5分程度説明を受けた後に「いつもいつもすまないね!だけど今回も頼むよ!」と勝手に締めくくられ電話切られた。
一方的な電話に少し疲れながら、さっきもした気もするが、ため息混じりの深呼吸をする。
俺の仕事は基本的に営業の企画書を清書してより良いものにしていくこと。といえば聞こえはいいが、つまりは雑な企画書を作り直してマシなものにする、営業の尻拭いみたいな仕事だ。
しかも企画書を作り直した所で営業から感謝はされど手柄は全部営業がかっさらって行くのでコピーライターみたいな影の仕事だ。
でもそれでいい。
俺は元々現場の設営や対応の仕事をしていて、その次の人事で営業もやったがそれなりの成績をたたき出している。だが、1番気に入っているのは今の仕事だ。
変に肩ひじを張らず、頼まれた案件を自分のペースでこなしていく。
誰かと協力せずとも1人で完結する仕事。
だからこの部署だと本当に気が楽だ。
「さてやるか。」わざわざ口に出して気合を入れる。
誰かに指図されることも発破をかけられることもなく、今日も淡々と企画書と向き合っていく真柴だった。
『それでいい』
普通の毎日それだけでいいや。
今はね。
パワーが、溜まってきたらまた頑張ってレベルアップしたら変われるかな。
大丈夫。今は今で生きよう。
それでいいって言われたい。私に期待を抱かず、仕方ないって妥協して欲しい気が楽になれば、私は私でいることができる。
でも、満足感からのそれでいいは、嫌だ。あんたが良くても、私は良くない。
私は、ここまでしかできない。それでいい?
ああ。もういい。それでいい。
諦めることは、相手を、私を、救うことになるかもしれない。
幼なじみが私の親友と付き合った。
本当は私が付き合いたかった。
私の方がずっと前から好きだったのに。
なんで私より親友を選ぶの。
でも貴方が幸せなら私はそれでいい。
だから邪魔をしないように
独りで飛び降りた。
「それでいい」
それでいいのだ〜
バカボンのパパを思い出す。
人生(この世)は一瞬
死後(あの世)はめちゃくちゃ長い
この世に遊びに来ただけ。
頑張らなくていい
全て楽しべばいい
嫌ならやらなくていい
気楽に生きよう
この世は一瞬の出来事なんだから。
健康診断引っかかったので、真剣に痩せなきゃです
やる気スイッチ押さないと!!
今日は朝早く起きて公園でのんびりするつもりだった。リビングの掃除をして、綺麗になった部屋でコーヒーを飲みながら好きな音楽を聞いて本を読んでいたらいつの間にかお昼になってしまった。予定とは違ったがそれでいいと思った。
あなたが幸せであれば
それでいい
幸せであって欲しい人
この恋は叶わないのだから
いっそのこと
女性の影をちらつかせてよ
妬み、悩み、苦しみ、恐怖し
前進しているのか
後退しているのか
それすら分からず
頭を抱えてうずくまる
聞いてほしい
だけ
助けてほしい
だけ
だからほおっておいて
そんな自分がバカらしいときもある
それでいい
え?それでいい、、ってどういうことだろう。
君はそれでいいよ。
誰かが自信をなくしたとき、自分の感性を信じられなくなって、アイデンティティーがあやふやになったとき、この言葉をいってあげると、すごい安心すると思うなー。わたしにもこういう経験があったし。
それでいいって、そのままの姿を肯定しているってことだよね。それって、悪い意味でとらえると、成長する必要性を伝えないってことだから、使い方に気を付けた方がいいかも。
『それでいい』
獅子は我が子を崖から突き落とすが、人間はそこまで強くはない。
突き落としてしまったら容易く死んでしまうし、実際、古代ローマには崖から突き落とす処刑方法があった。
崖から落ちたら人は死ぬのだ、たやすく。
なので私はいま崖に立っている。
「死にたそうですね」
老人の声がした。
振り返ると、まるで物語にでもでてきそうなしわがれた老人が杖をついてたたずんでいた。
「もし、死ぬのならば、その前にわたしと話しませんか。ああ、そんな嫌そうな顔をしないで、大丈夫です。説得などはしませんよ。」
老人はそういうとよっこらせ、と私の隣に座った。
どうやら拒否権はないらしい。
まあ、何を言われようと私は今日死ぬつもりだから、隣に腰掛けることにした。
「あなた、なぜ死のうとしているんです?」
説得は効かないぞ。
「気になるだけですよ。」
老人はこちらの目をじっと見てくる。
私はその目を背けることができずついには話し始めてしまった。
「単純にやることがなくなったからです。」
「というと?」
「…常に、誰かの期待に応えてきました。
親や、友人やあるいは同期に。
それが私の生き方だったんです。
親に言われて、そこそこに勉強してそこそこの大学に入りました。
特に興味はなかったですが、友人の誘いでサークルにも入って、期待に応えていたら幹事長をしていました。
そんなことをしていたから、それなりの企業に入りました。
そしたらーー
」
「そしたら?」
私は一度言葉を切った。
老人は続きが気になるようだが、私としてもそれなりに心苦しいのである。
「……何も残ってなかったんです。」
「何も?」
「はい、何も。」
「…もちろん、お金も時間もあります。それなりの企業に入りましたから。会社の期待もそこそこにあります。無難にやってきましたから。」
「ただ、そんな、何もない生活を続けるくらいならーー」
「死んだ方がマシだと?」
「はい。」
なるほど、と老人は空を見上げる。
そういえば、この崖から見える景色を私は見ていなかった。
「死ぬ前のアドバイスを授けましょう。」
「死ぬ前なのに?」
「どんな時でも死ぬその瞬間まで、アドバイスはもらうべきですよ。」
「死んでもないのに、よく言う。」
それもそうですね、と老人は笑う。
「人間は最も愚かな生き物です。欲に忠実に生き、欲に溺れて死ぬ。そのような救いようのない生き物です。そして、それは避けられない本能のようなものなのですよ。」
「一方で貴方はとても無欲な方だ。自然の摂理とは相反している。」
だから、と老人は続ける。
「もっと全てに対して貪欲になりなさい。
金は稼ぎきったのか。
学は学び尽くしたか。
期待は応えきれたか。
食は満足したのか。
性は満たしたのか。
愛は知ったのか。
偽善は楽しんだか。
そして死に場所はここでいいのか。
『本当にそれでいいのか』と問いつづけなさい。
その方がよほど人間として正しいですし、きっと死が気持ちよくなりますよ。」
老人は何かを懐かしむように朗々と語った。
正直言って、私は満喫した人生を送ったこの老人が羨ましかった。
「さて、それでは私は行くとします。
また、お会いしましょう。」
もう会うこともない、そう言う前に老人は走り出した。
あっと言うまもなく、老人は崖から飛び降りた。
ーーあの老人も自殺するつもりだったのか‼︎
私が急いで見下ろす頃には老人の姿はなかった。
おそらく、彼は、きっと。
「あなたの死ぬ理由を聞いてないですよ」
私は思わず呟いた。
あなたは、本当にそれでよかったのか。
いや、きっとそれがよかったんだろう。
私とは違う。
「…帰ろう」
あの老人のように人間らしくなってから、また戻ってこよう。
私は自然の景色を一しきり楽しんでから来た道を戻った。
①交換日記を返却してもらわなくちゃ行けない。
②お腹が痛い。
③頭がいたい。
④金曜日と土曜日はショートステイ
⑤お母さんに、具合が悪いことを連絡した。
⑥今日は仕事休みました。
⑦便秘気味。
⑧トイレに引きこもり中
⑨早く寝たい
⑩カイロを貼って寝よう!!
⑪桜散る雨
⑫文章力UPするために、交換日記を書く!
⑬日記を細かく欠くために、毎日、出勤して日頃の生活態度を日記に書く!!
⑭迷ったら素直な気持ちで
私は暫く疲労感を忘れ、宝玉の美しさに驚嘆していた。そして宝玉に触れようと踏み出した瞬間だった。
洞窟奥の影からゆっくりと音もなくフードを被った男が現れた。黒のボロいローブをまとっており、ほぼ暗い岩壁と同化しているようだ。咄嗟に剣を抜こうとしたが、男はなにも言わずナイフをとりだし、飛びかかってきた。
この時、私は疲労感から足捌きが悪く、反撃する態勢を取れず、かろうじて後ずさることで斬撃を回避した。 幸い男との間に少し距離ができたので、私はピタリと止まって、この男を様子を食い入るように見つめた。
男は全身から怒りと苦悩が伺えたが、どこか挑戦的な雰囲気も漂わせている。
震えが全身を走り抜け、自分が身をこわばらせているのを感じていたが恐怖に耐えるべく、ぐっと唇を噛み締めた。それでも剣を抜き、男と対峙することを決めた。
男は抑揚のない静かな口調で言った。
「それでいい」
私は剣を持つ手に力を込め、ゴクリと唾を飲んだ。