『たとえ間違いだったとしても』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#たとえ間違いだったとしても
私は雑巾を食べ続ける。
もう 戻れない
あなたに
出会ってしまった
たとえ間違いだったとしても
出会わなかったことには
できない
好きなの
大好きなの
「たとえ間違いだったとしても」
なるべく後悔しないように、このまま進みたい
自分の言動が正しいと思えるのは、間違いの手本を見たことがあるから。
けど、その間違いを間違いと認識して言動するのは本当に正しいことなのだろうか。
『たとえ間違いだったとしても』
大丈夫、大丈夫だ。
たとえ間違いだったとしても
後ろを振り返るわけには行かない。
君のその姿が気に入ったんだ。
膝が震えてなんかないさ。
冷や汗?
まさか。気のせいじゃないかな。
それに、やっぱりいいですなんて
今更言えるはずもないだろう?
ぜひともお迎えするよ。
笑顔の店員に愛想を返しつつ
お財布からカードを出す。
5,000円と表示されたボールペンを見ながら。
「某雑貨屋にて」
⊕たとえ間違いだったとしても
たとえ間違いだったとしても
生まれてきてよかったって
あなたのおかげで、思えたんです。
たとえ間違えたとしても
たとえその時間違っていたとしても、あのときの決断は
正しかったと今思う。
この世は、何が正解で何が不正解か分からない。
そもそも、最適解なんて無いのかもしれない。
スマホもPCも人間が作ったものだ。文字だって、言葉だって人間から始まったものだ。
こんな、人間が作ったものごときで、争いが起きたり、自ら命を絶ったりするのが、私にはとても滑稽に思える。
そんな事の一歩手前を経験してきたからだ。
人間は、死ぬ為に産まれてくる。いつ死のうが、パンデミックが起こらない限り、人間の繁殖は止まらない。
結局は、死が目的なのだ。
だが、折角『地球』と言う世界の『人間』と云うものに産まれてきたのだから、今魂を飛ばすのも勿体ないだろう。
もしかしたら、正義のヒーローになるかもしれない。
世界に君の存在が認められるかもしれない。
新たな命を繋ぐ一人の人間になるかもしれない。
知らずに人を救っているただの人間になるかもしれない。
人生何が起こるか分からない。だから、私は生きてみようと思う。
たとえ間違いだったとしても
テーマ︰たとえ間違いだったとしても
私は何を間違えたのでしょうか
生まれたこと?
生きたこと?
それとも、愛されたいと願ったことでしょうか?
私は底にいます
暗闇の中、一つの明かりもなく
どうやったらここを抜け出せるでしょうか
抜け出そうとすることが間違い?
もう私にはわかりません
だから
この選択が
この行動が
この言葉が
この文字が
この光が
誰かを傷つけても
誰かを助けても
私は信じてみたい
たとえ間違いだったとしても
2024年4月22日
私を見つけてくれてありがとう
たとえ間違いだったとしても
意味なんてなかった
理由なんてなかった
失敗の先にあるのは成功なんかじゃなかった
あるのは言い訳と虚無感だけだった
たとえ全てが間違いだったとしても
私はこの虚像にしがみつくしかなかった
夢を焚いたあとの灰を貪るように集めて
這いつくばって生きていく
握れないあなたの手を叩いて
『たとえ間違いだったとしても』
たとえ間違いだったとしても
僕の言葉を聞いて君は何を思ったのだろう。
間違えたことにしてしまえば
言える気がする。
いつか、今日こそは間違いじゃないと
君に伝えられるように。
「好きだよ。」
たとえ“間違い”だったとしても
あの時はそれが“正しい”と思って決断したんだ。
ううん、もしかしたら
“間違い”だとうっすら頭をかすめながら
あえて突き進んでしまったのかもしれない。
今になってみても 正直分からない。
後悔はないと言ったら嘘にはなるかも、、
でも
たとえば時間を巻き戻せるとして
あの時をもう一度やり直すことができたとしたら?
それでも、結局はおなじ道を歩んでいたりして。
自分が下した選択が、常に“最善”でありますように
20:たとえ間違いだったとしても
たとえ間違いだったとしても
同じとか
似てるとか
そんな区別は
いらなくて
共通とか
共有とか
そんな言葉も
いらなくて
個性とか
個別とか
そんな文字は
いらなくて
孤独とか
孤立とか
そんな響きは
いらなくて
正しいとか
間違いとか
そんな判別は
いらなくて
私とか
君とか
そんな距離は
いらなくて
比較とか
対比とか
そんな対象は
いらなくて
誰かとでなく
誰でもなく
そんな相手は
いらなくて
私は私らしく
誰でもない私を
そんな我儘だけ
あればいい
『たとえ間違いだったとしても』
「俺は自分で幸せになるよ。」
この街を治める私を救ってくれた1人の勇者は、その言葉を残して私の元を去りました。
勇者にはあまり似つかわしくない台詞かもしれません。
勇者は人を幸せにするために戦うものだと思われる方が多いと思います。
事実、あの方も、この街を襲った魔物と戦い、人々を救い幸せをもたらしました。
そして、それが人類と魔物との最後の戦いでした。
あの方は、それから先の道に迷っていました。あの方にとってはこの街を守ること、この街の人々を救うことがすべてでした。その役目を果たし終え、己の道を見失っていたのでした。
私はどうにかこの方を支えたいと思い、やがてそれは愛へと変わっていました。
あの方と過ごす時は、私にとって幸せだったと思います。
ですが、あの方にとってはいつからか違ったのかもしれません。
だから、あの方は私の元を去ったのです。
「俺に幸せを与えてくれてありがとう。だけど、俺は自分で幸せになるよ。」
私の愛は、同情から生まれた間違ったものだったのかもしれません。それでも、あの方をお慕い申していたこと、それは正しかったのだと覚えておきたいのです。
君の名を呼ぶ
どうしようもない感情を
溶かして
また
君の名を知らない日
―――――――――――――――
(たとえ間違いだったとしても)
「たとえ間違いだったとしても」
今まで...ずっと努力して来た。
少なくとも、自分では努力して来たと思ってる。
泣いても良い。それだって答えでしょ?
僕らたちの世界で変わらずに変わり続ける。
笑い合えるように、自分たちが輝けるように。
そんな世界で、未来を見続けていたいから。
"たとえ間違いだったとしても"
そこまで出来た自分は凄いから。
努力も無駄なんかじゃないから。
踏み出した勇気だって要らなくなんかなかったから。
どうかこれからも君と未来を見続けられますように。
たとえ、間違いだったとしても。
突然優しくなった君に、この恋が叶うことを期待してもいいだろうか。
【たとえ間違いだったとしても】
創作 「たとえ間違いだったとしても」
親愛なるボクの友人へ
聞いてくれ、ボクの研究がようやく王に認められたのだよ!
どうやら今の今までボクが卑屈になっていただけのようだ。だが、多くの魔法使いたちを不安に陥らせたのは事実だ。これからも気を引き締めて、研究を理解してもらえるように説明していくよ。
今までキミには多大な苦労させてしまったね。
たとえボクの研究が間違いだったとしても、キミはボクたちを信じてくれていた。「うで」が安全なものだと、ボクと一緒に王へ進言してもくれた。
キミには感謝してもしきれないよ。本当にありがとう。
───・───より
額に入れられ壁に掛けられた科学者の手紙を、ヒトの腕の形をした人工知能は眺める。彼が老衰で亡くなるまで人工知能に見せなかった手紙は、およそ千通を越えていた。
ちなみに 何百年も前に魔法は途絶え、その後すぐに王の都は滅びた。そして、一人の科学者が遺した文章執筆用人工知能「うで」は彼の親類の子孫が引き取り、科学者の博物館の案内人として、現在も活躍中である。
(終)
たとえ間違えだったとしても。
あの時君に言った言葉は、
いつかの私が思った言葉。
あの時確かに思った言葉が、
今では頭の四隅を埋める。
この矛盾は何なのか。
確かに思っていたはずだ。
思っていたはずだったんだ、
けれど、私に残っているのは、
酷く深い後悔と、
もう戻れない君との距離だけ。
「たとえ間違いだったとしても…」か。
随分甘ったれた言い草じゃないか。
私は、革張りの背もたれに背を預けながら、目の前の男たちを見つめる。
対面させられた時から、彼らは、犬のように大きな声でぎゃんぎゃんと喚いているのだが、まだまだ吠え足りないようで、やたらと何度も_彼にとっては、だが_“高尚な理論”とやらをこねくり回している。
「…つまり、俺のすることは、正義だ!この事件自体、正義の名の下に!俺たちのような弱者を救うためのもので!たとえ間違いだったとしても、俺は同じことをやった!」
…何度も何度も、ご熱心なことだ。
どうやら彼の言い分では、自分で計画を立て、自らの正義に従って、暴徒たちを扇動したいと言いたいようだ。
…だが、そんな筈はない。私には確信があった。
「なるほど。お前の妄想は分かった。で?実際のところはどうなんだ?…正直に話せ」
「何度もしつこい女だな!だから俺がやったんだよ!この状況を何年もかけて計画し、作り上げた!!たとえ間違いだとお前らが言おうと、俺が壊したんだよ、この街を…」
彼はどら声を張り上げる。
まだ同じことを吠える気のようだ。威勢が良い。
自信のない、所謂“小物”の犬程よく吠えるが、それは人間でも変わらないようだ。
「それはもう聞いた。…分かった、聞き方を変えよう」
私は一拍あけて、二の句を注ぐ。
「主犯はお前なのは充分わかった。私たちが知りたいのは計画犯の情報だ。話せ」
「だから、それはおr」
「お前なわけがないのは分かっているんだ」
再び吠えようとした彼を低い声でねじ伏せる。
「お前は“たとえ間違いだったとしても”こんな犯行をするつもりなんだろう?」
「…だからそう言っているだろう!」
「そこだよ」
私は、上身を乗り出し、彼の顔を覗き込む。
「たとえ〜だとしてもってのはな、立場や条件を“仮定”して使う言葉だよな?そういう言い方は、自分の置かれた立場が明確に分かってない奴が使う言い草だ。」
「…だからなんだって言うんだ!」
まったく、耳に障る声だ。
私は身体を引いて、ゆっくりと話し始める。
「今回の犯行は計画的なものだった。街中どこで起こった扇動についても、効率的で無駄がない。そして起こった暴動は、未だに鎮圧が難しい。つまり、突発的なものに見えて、継戦能力も保証された暴動というわけだ。…おそらくだが、こちらの展開速度、継戦のための補給、街の状況や勢力図……計画に関することは徹底的に調べ、念に念を入れ、何度もシュミレーションを重ね、長い月日をかけて成し遂げたものだろう」
「…そうさ!当たり前…」
「だからだ。」
「そんなに確実に計画を立てた張本人が、この犯行を行った際に置かれる自分の立場を“仮定”しなければならないほど、理解していないとは思えない。」
「…」
「分かるか?第三勢力に手を出させず、我々を敵に回すことを想定し、徹底的に戦禍を燃やし広げる…。そんな計画は、この犯行が、この街に関わるありとあらゆる者たちからどう見え、どう捉えられるのか、理解していないと出来ないのだよ」
「…」
「“たとえ間違いだったとしても”なんてな、今回の計画犯が、自分の犯行を語る時に使うわけがない。」
がっくりと、彼が項垂れる。
沈黙した彼に「まあ、そこまでして仲間のことを吐かない姿勢には敬意は持てるがな」と本音を投げる。
微かに頭をもたげた彼を一瞥し、続ける。
「だが、こちらも仕事だ。しかも命がかかっていると来ている。敬意は払うが、これからのことは覚悟しておくといい」
冷たい声で言い置いて、私は立ち上がる。
対応しなくてはならない緊急事態は、この時間にも山ほど生まれているのだ。いつまでも尋問と言葉遊びに時間を取るわけにはいかない。
…しばらく寝られそうにないな。
思わず吐きそうになったため息を呑み込み、私は次の面倒事へ向かった。