『だから、一人でいたい。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
だから、一人でいたい。
「ごめん!私達、今日も用事があって掃除行けない!」
机が前に送られて後ろ半分が広くなった教室で、男女数人が私の前に並ぶ。
手を合わせて謝った子は表情がよく見えないけど、後ろの人たちは下品な笑いを噛み殺しているのが丸分かり。
嘘、下手だなぁ。
なんて思いつつも、いつもの優等生スマイルを返す。
「そう。みんな忙しいのね。掃除は私に任せて、いってらっしゃい」
「やったー!ありがとね!」
雑な感謝を捨て置いて、彼らは行ってしまった。
廊下から、あいつ馬鹿だな、とか言ってる声が聞こえるけど、嘘が気づかれていないとでも思っているのかしら。
別に、見え見えの嘘を信じたいというわけではない。
ただ、あんな人たちと一緒にいるのが、不愉快なだけ。彼らが騒いでいるのを間近で聞くくらいなら、一人で掃除でもなんでもする。一人でいたいの。
そう思ってたんだけど。
「委員長、また掃除押し付けられたの?」
不機嫌そうな声とともに、貴女が教室に来てくれた。
文句を言いつつも私を案じて、用具入れからほうきを取って手伝ってくれる。
終わったら駅まで一緒に歩いて、たまにクレープを買い食いして。また明日ね、と言ってくれる。
そんな貴女に、救われていたと気づいたのは、いつだっただろう。
※数日前の「誰かのためになるならば」の続きです
「だから、一人でいたい。」
ふと、君の方を見ると勉強をしている。そんな君を見るとどうしようもない焦燥感に駆られる。人と自分を比べるのは無駄だと分かってはいるのに、頑張り屋な君も好きなのに。そんな君を見ると自分が情けなく、惨めな存在に感じる。そんな時は何処か遠くにいってしまいたくなる。誰も私を知らない処へ
『感情』
誰かを勝手に信じて、勝手に裏切られた気分になる。信じたかったから。
でも、傷付くのは嫌。
傷付くくらいなら、最初から一人でいい。
一人なら気楽だ。
一人だったら、誰にも裏切られない。
裏切るのは、じぶんだけだ。
お題:《だから、一人でいたい。》
知っていた。識っていた。理解っていた。私が本当は、彼らと相容れる存在ではないことを。
私と彼らと、いったいなにが違ったのだろう。髪だろうか。瞳だろうか。声だろうか。身長だろうか。それとも、なにか、私の知らないなにかが──彼らと私との間に、埋められない溝を生み出したのだろうか。私だって、薄皮一枚向けば血が出て、肉があって、更にその奥に内臓があることに変わりないはずなのに。心の臓器に動かされている肉の塊に過ぎないのに。
どれだけ訴えようと/願おうと/望もうと/祈ろうと、彼らは私を受け入れるつもりがないようだった。それどころか、異物として排斥することさえあった。許せなかった。彼らを憎んだ。傷つけられた分だけ傷つけ返した。終わりのない復讐劇だった。
だから私はひとりになった。それ以外に方法はなかった。──それだけが、わたしという生き物が、この世界で生きていく術だったのだから。
俺は一人、夜道を歩く。ただ一人歩く。
そして朝に家に帰る。
そんな毎日を過ごす。
帰る家があるのに。一人暮らしじゃないのに。
どれほど、彼女と話してないのだろう。
今日まで数日、数ヶ月。
どれほど、彼女に触れてないのだろう。
知っていた。彼女とすれ違っていることくらい。
同棲する前から。なんなら付き合う前から。
それほど彼女はしっかりし過ぎた。
俺にはもったいないくらいちゃんとした人だった。
だから……だから、余計に、自分が最低に思えた。
仕事は勝手に辞めるわ、平気で約束破るわ……数え切れないほどに、最低で最悪だ。
俺となんか、きっと一緒にならない方がいい。
ずっとそう思い続けて……でも、別れの踏ん切りがつけなくて……。
だって、俺から“別れよう”って言うのはあまりに我儘で自分勝手だ。
だから、彼女から別れを切り出した方がいいんだ。
それが一番いい。
そう思って、俺は夜道を歩いて、朝に帰る。
彼女がいながら夜遊びをする“最低な男”を演じるために。
彼女が好きだ。
好きだからこそ、彼女の幸せを願ってしまう。
だから、一人でいたい。一人であった方が迷惑をかけなくていいから。
「──!」
俺の名前を呼ぶ声がした。
後ろを振り返ると彼女がいた。
「……え、なんで」
咄嗟に出てきた言葉だった。あまりにも急だったから。
もしかして、ずっと後ろからついてきたのか?
「出てってからずっと後をついてきたの」
……やっぱり。
「数ヶ月間、私も忙しかったし、全然ちゃんと話せてなかったのも悪かったし……。でも最近、朝帰りばっかで、寂しかったんだよ?」
……寂しかった?
「……他の女のところにいるとか思わなかったのか?」
「思わないよ!だって、あなた、お金ないでしょ?」
図星だ。
彼女は俺に近づく。俺の手を彼女の小さな手が握る。
「だから、浮気とか疑ってなかったけど……でも、今日、少しだけ不安になっちゃった。だから、ついてきちゃったの、ごめん」
「ごめんって……君が謝ることじゃないだろ!むしろ俺がごめんって言いたい。自分勝手で……」
俺は彼女の手を握り返す。
彼女の柔らかな温もりを感じた。
「……仕事、勝手に辞めたりして、本当に悪かった。君があの時怒った気持ちは分かる。俺でも怒ると思う。それに、ここ数ヶ月全然仕事探さなくて家にほとんどこもってたし……俺は最低な男だよ。君にばっかり負担かけて……俺なんか、君と一緒にいない方がいいって思ってたから……」
「え、どういうこと!?」
彼女はびっくりしたように目を見開いて俺を見つめた。
「ま、まさか、それが出歩いてた理由!?」
「そうだよ。君に振ってもらおうと思って……」
「えぇ!?」
彼女はそう言って、複雑そうに眉間に皺を寄せた。
「ばかじゃん」
「えぇ、ばか!?」
「そうだよ!本当に!!もう、いつまでも自分勝手な人!!私がそんなんで振るわけないじゃん!」
彼女は俺を睨みつけるようにして見つめてくる。
「あのね、確かにあなたは自分勝手で経済力も乏しいしポンコツだけど、私にとってはとっっっても大切な人なんだよ!あなたは優しいし料理上手だし、私の我儘に永久に付き合ってくれるところとかすごく嬉しいんだから!何年の付き合いよ!もう!……勝手に決めないでよ!」
彼女は顔を赤く染めながら大声でそう叫ぶ。
……あぁ、俺は本当にポンコツだな。
「──」
俺は彼女の名前を呼ぶ。
「……何?」
「ポンコツでごめん。君がここに来てくれて良かった。俺、君を好きになって本当に良かった」
俺は微笑みながらそう言う。
彼女は少し恥ずかしそうにしながら、顔をムスッとして言う。
「……感謝してよね」
俺はクスッと笑う。
「……もちろん。一生をかけて」
「えっ」
彼女は少し驚いた表情を浮かべた。
「本当に?」
彼女の言葉に俺は頷く。
「あぁ、本当だ」
そう言うと、俺は彼女に口付けをした。
数秒後、互いの唇が離れると、互いを見つめる。
彼女は実に照れくさそうにしながら、心の底から嬉しそうに笑っていた。
月が本当に綺麗な夜だった。
■テーマ:だから、一人でいたい。
自分で言うのもなんだけど
そこそこ アタマもいいし
そこそこ 要領がいい。
手先も器用だし
人付き合いも悪くない。
仕事も プライベートも
「キミがいないと 困るんだ!」なんて
皆で言うのよ?
まぁ 当然。
ワタシは 「尽くす女」
誰かのために いつも 全力を尽くすの。
見返りが欲しい訳でも
感謝の言葉が欲しい訳でもない。
それが
ワタシの使命と感じているから。
ただ 最近になって ちょっとお疲れ気味。
「頼りにしてるよ」って 聞き飽きちゃった。
「ワタシがいれば大丈夫」
そんな言葉 もぅ吐き気がしちゃう。
そぅは言っても長年の積み重ね。
最善を尽くすために思考を働かせ
体は先回りして動く。
今更言えない
「頼りにしないで」を 無理やり飲み込む。
#だから、1人でいたい
──私のこと好き?
そう問い掛ければ恋人は微笑みながら言葉をくれる。嬉しい。私も好きよ。
──私のこと大好き?
そう問い掛ければ恋人は少し照れたように頷いてくれる。嬉しい嬉しい。私も大好き。
──私のこと愛してる?
そう問い掛ければ恋人は顔を赤く染めながら耳元で囁いてくれる。嬉しい嬉しい嬉しい。私も愛してる。
──好き。大好き。愛しているの。貴方だけ、貴方しか要らないの。私の愛も悲しみも喜びも怒りも憎しみも他の全ての情も貴方に捧げます。だから、貴方も同じものを返してね?
そう問い掛ければ恋人は初めて首を横に振った。どうしてどうしてどうしてどうして。私はこんなにも貴方が好きで大好きで、貴方を愛して憎んで憐れんで、貴方に憤って貴方の貴方へ貴方と──。
だからだよ、と恋人は困ったように笑った。
だからか、と私は恋人の最後の優しさで理解した。
私の愛は私のものでしかなくて。私の愛は私を幸せにはしてくれても貴方を幸せにすることはできないのだ。
ならば、私はこの愛を抱えて去りましょう。貴方への愛と貴方との思い出を誰にも触れさせず貴方にも汚されないように。
これから貴方の記憶のひとつに成り下がるであろう私のことを、引き際だけは潔かったと、どうかそれだけは覚えていてね。
私の中の貴方が過去になることはないけれど。
/だから、一人でいたい。
題:だから、一人でいたい。
登場人物 ・私(咲希) ・美優
美優)あの!…もしよかったら友達になりませんか?
高校一年生の始業式の日前の席にいた子が話しかけてくれた。私は中学1年生の時、大事な親友と大好きな両親が死んだ。 それから私はずっと1人で誰とも話さず生きてきた。
おばあちゃん達ももう居ない。親戚のおばさんの所でお世話になっている。でも、何も話さないで暮らしている。
何を言われても無視をするようにしているんだ。
私)……
美優)あ、あの!また明日話しかけるんで!あ、えーっと私の名前!私の名前は美優って言うんです!忘れないでください!!
私)!?
美優)??どーしたんですか!
私)…ぁ、ぃゃ、…
美優)えっと、とりあえず!また明日です!!
忘れないでください…か。忘れないよ、忘れるわけないじゃん。。てか、忘れられないよ…
美優)おはよう!!…あー、昨日聞き忘れた!名前何!
私)……
美優)あ、勝手にタメ口にしちゃった(>_<)ごめんなさい!タメ口でもいい?
私)……
美優)あぁ名前!名前教えてよー!
しつこい子だな…でもやっぱ似てるな。
少しくらい話してもいっか。
私)咲希。
美優)咲希ちゃんって言うんだ!可愛い!!
私)…ありがとう。
美優)私の事は呼び捨てでいいよ!!
私)……わ、わかった。私も、呼び捨てでいい。
美優)うん!分かった!咲希よろしく!
私)よろしく。
美優)名前言ってよぉw
私)…美優よろしく。
美優)うん!!
あぁダメだ。涙が…
美優)…ねぇ咲希?どーした?
私)あぁ……いやなんでもなi
美優)なんでもいい訳ない!!
私)ほんと、なんでもないから。
美優)ちょっとこっち来て。
私)な、なに。
美優)ここなら誰も居ない!言ってごらん、大丈夫、ゆっくりでいい、何があったか教えて欲しい。私が嫌なこと言っちゃったならほんとにあやまる!
ぁぁもう、ほんとにダメだ。
似てるの。ほんとに似てる。
結構強引な所も、声も、しつこい所も、顔も、髪型も、全部似てる。
私)私の大事な親友が中学1時に死んだの。両親も死んだ。
親友の名前はね……
美優)うん。
私)美優。
美優)そーだったんだ。
私)うん。ねぇ美優
美優)なぁに。
私)似てるの。美優に。声も顔も仕草も、しつこい所も、強引な所も髪型も全部、全部似てる。話す時髪の毛を耳にかける癖も、爪の形が縦長で指が細くて綺麗な所も、全部……全部似てるの!!
私は泣きながら話した。
美優)そっか。。ねぇ、私の親友になってよ。
私)え?
美優)そんなに似てるならさ、親友になろ!でさ、美優ちゃんと行った所以外の所にもたくさん行こ!ね!
私)……やだよ。
美優)んー、どーして?
私)もう失いたくない。もう大切で大好きな人を失いたくない。。誰が死んでも悲しまなくていいようになりたい。だから人とは話さないできたんだよ。でも美優を見たら無視なんて出来なくて、しつこいなって思ったけど、そこも私の大好きな美優と一緒だったから。。だから、だから…
美優)うん。ねぇ約束するよ。私はどこにも行かないよ。
私)嘘だ。
美優)ほんとだよ。咲希、ずっと一緒だよ。
私は信じたかった。だから頑張って信じた。
ずっと一緒って言ってくれたのが嬉しかった。
私)うん。わかった。絶対だよ。
美優)うん(*´︶`)
高校三年生になった。
私と美優は親友でとても仲が良いんだ。
色んな所に2人で行った。
美優が大好きで大切だ。
どこにも行かないでね…
その願いは叶わなかった。
卒業式の日、帰り道に美優は通り魔に会った。私と一緒に帰ってた。美優は隣で死んだ。
あぁ。まただ、死に方も一緒だ。私の手をそんなに強く握って、泣いている。美優の目に写った私の目からも涙が溢れている。
ぁぁ。これだから私は一人でいたかった。
大切な人を作ると、その子が居なくなった時は私はどん底へ落ちていく。だから、だから、一人でいたかったんだよ。ねぇ美優。美優…もう、もう親友も何もつくらないよ。ずっと一人でいるよ。でも、もう一回、もう一回だけでいいからさ、言ってよ…ずっと一緒だよって。
大切な人が増える度私は胸が苦しくなります。
死んでしまった訳では無いです。
でも、離れていってしまったらどうしようって、
苦しくなります。1人だったら良かったのかなって思う時が沢山あります。。
「だから、一人でいたい。」
風邪ひいたときくらいしかそう思ったことないかも。
なんて強がりかもね
だから、一人でいたい。
近すぎると見えなくて、遠すぎるとわからなくなる。
誰かに、すぐそばにいてほしいのに、関わりたいわけじゃないんだ。
話を聞いてほしいわけでもない。ただ、誰かがそこで話をしてくれるなら、聞いていたいし、大丈夫だよ、なんて伝えたい。
そんな相反する想いを抱えるから。無理にわかってほしいわけじゃないから。
だから、一人でいたい。
一人でいたいんだけど、独りではいたくないんだ。
各々好きなことをやって、一人の時間を大事にして、でも、独りにはしないでほしい。
他人より不器用に生きて
下手くそに息をして
溺れかけている
繕わなければ『普通』を保てない
陸の魚
深夜二時過ぎの静寂がやさしく背中を撫でる
漸く呼吸が出来たと 深呼吸をして
月へ昇る泡を見つめた
まっとうだからじゃない。
Fallen. Fallen. Fall.
畜生、いかれてるからじゃねぇ。ただ恥ずかしいからだ。半端に堕落してるからだ。ださいからだ。
堕落なんてできやしねぇ。精々が不誠実な堕落。堕落と呼べない堕落。
畜生、畜生って、悔しがるふりをして、クールなふりをして、虚無的なふりをして。だから人前で堕落できない。傲慢。クズ。カス。
弱いのですらない、狡いのだ。卑屈なのだ。善人ぶっているのだ。なぜって。
F*ck. F*ck. **ck. F**k. *uck. Fu*k. F***.****.****.****!****.****.
ああ、こんな馬鹿、さっさと滅べばいいのに!
上手くは言えない。
ただ自分を騙してしまうから。
ありのままでいられないから。
「これ以上」の心が 体が
溢れてしまうから。
大丈夫じゃないから。
上手くお話しできないから。
不機嫌にさせちゃうから。
あまりにも最低な自分が
顔を出してしまうから。
無理ができるから。
だから、
–だから、一人でいたい–
だから、一人でいたい。
家族って、色々面倒くさい…近いだけに、余計に、色んな情や出来事が交差して、ややこしくなってしまう…そんな時には、いっそ何処かに、一人ひっそり暮して、そして…と思う…
#だから、1人でいたい
そばにいるのに
孤独を感じる
喜びは倍に
悲しみは半分に
なんて、ならない
いや、そんな時もあったけど
もう戻れない
だから、1人でいたい
人と比べて惨めになる。
自分への評価を気にしすぎてしまう。
皆からどう思われているのか考えるだけで怖い。
もうそんな思いはしたくない。
『だから、一人でいたい。』
お題【 だから、一人でいたい 】
人間関係なんてめんどくさい。
空気を読むなんてできっこない。
誰が誰を好きなのかなんて興味無い。
好きなものを半分こだなんてしたくない。
だから、私は一人でいたい。
ずっと、そう自分に言い聞かせてきた。
自分の本当の声になんて気付こうとせず。
ある日、私の中にいる私が叫んだ。
「死にたい」と。
私は気づいた。私の気持ちに。
私は私が幸福になることを怖がっているんだ。
私は本当の私の望みを叶えてあげることにした。
髪を解いて、制服を整えて、靴を揃えた私は
空を見上げながら走馬灯へ飛び込んだ。
『 だから、1人でいたい 』
新しい街で暮らし始めて3ヶ月。
僕は、1人で過ごす時間が好きになった。
君はあの街に。
僕はこの街に。
容易く会える距離ではないけれど。
出がけに降りだした雨を。
青空に立ち上る入道雲を。
帰路に背負った夕焼けを。
ネオンより輝く星たちを。
新しい街で見上げながら、君の街まで続く空を想う。
そういう時間を、愛おしく想う。
ーーーだから、僕は1人でいたい。
嵐が来ようとも
「ハッ、ハッ、ハッ」
剣を振る。
「フゥ、フゥ、フゥ」
毎日、剣を振る。
「ヤァ! ヤァ! ヤァ!」
晴れの日も、雨の日も、風の日も、雪の日も、剣を振る。
「てい! てい! てい!」
肉刺が潰れても、剣が折れても、血反吐を吐いても、剣を振る。
シュッ、シュッ、シュッ。
剣を振る。振る振る振る振る振る振る振る振る、剣を振る。
ザンッ、ザンッ、ザンッ。
剣を振る。そして至る。一つの境地に。
「フーゥ……はああああ!!!」
山が割れた。
澄んだ瞳
「みーくんはだれのおよめさんになるの?」
「は?」
従姉妹のセリフに、思わず真顔になった。
「なっちゃんはねー、かいくんと、ゆまくんと、さっちゃんのおよめさんになるの!」
「待て待て待て」
重婚の上にお隣のさなえちゃんは女の子だ。ついでに言うと俺は男だ。
そう説明しても、奈々は不思議そうな顔をするだけだった。
「なんで? みーくんはおよめさんなれないの? すきなひととけっこんしないの?」
核心を、つかれた気がした。
だから、一人でいたい。
「うける」「マジありえない」「それかわいいね」「今の人イケてない?」
人の輪の中にいるのが辛かった。空気を読むとか、和を乱さないとか、気ばっかり遣って、苦しくて。思ってもないことを言って、面白くもないのに笑って、しんどくて。
もうダメだって、壊れそうだったから、限界だったから、逃げた。友達なんかいらなかった。
でも、一人は寂しくて。
だから手を差し伸べてくれる人を待ってた。
「しょーちゃん」
貴方を待ってた。
私たちは人間だ
人間は生まれた瞬間
家族という
集団にはいり行動する
でも、人間だからといって
無理してはいけない
私たちが大切にしなければいけないのは
自分の気持ちではなく、人の意見なのか?
ちがうだろう!
だから、1人になって感情を
おさえなくてもいいんだよ…
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