『みかん』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
8.みかん
つめたい。
ヒヤッとした感覚が、肌を通じてみかんから伝わってくる。
雪だ。
橙に色づいた甘酸っぱい雪。
それは体温にとけて、なくなる。
貴方を想う私の心のように儚い。
「この季節ってみかん、食べたくなりません?」
今日も勉強と称して学校に来ていた彼女をこの準備室に招いていた。
雪の片鱗も見せなくなった今日この頃だけど寒さは毎日肌を刺すように厳しくなる。
そんな中、彼女が鞄から綺麗なオレンジに色付いたふたつのみかんをとりだした。
久しぶりに見たオレンジ色だった。
「そういえば今年まだ食べてないなぁ…、」
そう自覚してしまうと無性に食べたくなってしまう。
甘酸っぱいみかんの味が急に恋しくなった。
「なので、ひとつあげます。一緒に食べようと思って」
「あら、ありがとう。…このみかんぴかぴかね」
「ん〜よく分かりませんけど家で食べて美味しかったので先生にも冬のおすそ分けをとおもって!」
ぜひ食べてください、にこにこの笑顔で言われて不意にもきゅん…と胸がなった気がした。
それを誤魔化すようにみかんの皮と白い筋をとってひとつ口に放り込む。
甘い味が口の中で弾けてあとから独特のすっぱさがふんわりと漂う。
甘さとすっぱさのバランスが取れた完璧なみかんだった。
「ん、美味しい……!それにすっごい甘い。」
「でしょ!先生にたべてもらいたかったんです」
「今まで食べたどのみかんよりも美味しい、」
「……せんせ、食べ物はなにを食べるかじゃなくて、誰と食べるかですよ」
「…なるほどね。貴方と食べるから美味しいのかな」
ふざけてそんなことをサラッと言えば急に黙ってしまう。
あれ、てっきり何馬鹿なこと言ってるんですか!と叩かれる覚悟ぐらいはしていたのに。
すぐ隣を見れば顔を赤くして下を向く貴方。
何その顔…ちょっと可愛いじゃん、なんて言いそうになって慌てて口を噤む。
貴方がこれ以上顔を赤くしちゃったら困るし美味しいみかんに免じて可愛い顔は見なかった事にしよう。
2023.12.29『みかん』
生まれて此の方
幾年月
命の器に注がれて
此の世の中の
錆びた鎖に縛られた儘
飼ひ慣らされて
服從してく
抗ふ事も飽いた獸
靜かに宙を
見上げて逝くだけ
みかん臭くなった手を見る。指先は黄色く染まっていた。蜜柑をひとつ籠から取って祖母の遺影の上で握り潰した。憎悪100%の果汁が滴ってあの人の顔を汚す。せいせいした。あんたがいなくなったせいで、今年は蜜柑が不味いよ。でも、とっても美味しい。この蜜柑を食べると幸せを感じるから。生きやすくなったからなのかもしれない。ありがとね、くそばばぁ。
みかん
こたつでみかん
夫と一緒にみかん
一緒に食べれることは最高なことだ
幸せ噛み締めて一粒一粒食べよう
はい、あ~ん!!
みかん
こたつでみかん
妻と食べるみかん
美味しくてたまらない
幸せ噛み締めて食べよう
お返しにあ~ん!!
【154,お題:みかん】
酸っぱいものが苦手でして、みかんも甘い方が好きなんですが
どういうわけか私、酸っぱいやつばかり引くんですよね...
まあ、美味しいので全部食べるんですけどね
【みかん】
みかんのピローミストで夢の中で運命の友人とソウルメイトに最初から会える!
保育園からの幼なじみの男子と、
一緒のコタツに入って、みかんを食べる。
「こっちの方が大きい!」「こっちの方が甘い」
なんて言いながら、お互いに食べさせ合いっこしてたっけ。
そこから急に腕引っ張られて初めてキスしたんだっけ。
どっちも甘酸っぱいみかんの味して、思わず笑っちゃったよね。
しかも、お互いに片思い状態が続いてたとか。
私たちはさらに高らかな笑い声をあげた。
〜みかん〜
みかん
みかんって白いとこにいっぱい栄養あるんでしょ?
そんなちっちゃい幸せに気づければもっと人生豊かになるのかな
幸せって身近にあるらしいし
"みかん"
今日、開院直前に近所のおばさんから蜜柑を──両手でギリギリ抱えられる程──たくさん貰った。
生鮮食品を沢山……一人で消費するのは大変だ。
一先ず、昼休憩に昼食の代わりに二つ食べた。結構上等なもので、一房食べる度に酸っぱさが少なく、甘い果汁が口いっぱい弾けて美味しかった。『良いものを貰った』と嬉しい反面、『こんだけ良いものなら、立てた計画以上にハイペースで消費しないと腐らせてしまう』という焦りが押し寄せてきた。
これは朝昼晩、二つは食べなくては……。胃の許容量がそんなに多くないから、結構しんどいぞ……。
それに昼休憩の時、ハナの様子を見に居室に行ったら、あからさまに逃げられて軽くショックを受けた。調べたら、猫は柑橘系の匂いが嫌いらしい。避けられたのは、蜜柑の匂いが体に付いていたのが原因だったと知って、ほっとした。
けど……じゃあ、暫くはハナに逃げられ続けるって事か……?毎日蜜柑を食って、毎日蜜柑の匂いを付け続けたら、それが原因で、遂には嫌われちまうのか……?
それは嫌だ……。
どうしよう……。
みかんは小さくて酸っぱめが好き。
小さくて酸っぱいに当たった時は
少しだけ心躍る。
この前買ったみかんは小さくて酸っぱい
上に味が濃かった。
袋には糖度12以上と書いてあったが
その袋に入ったみかんはどれも味が濃く酸っぱかった。
普通の人なら怒るのかもしれないけど
私は嬉しかった。
こんなみかんなかなか出会いないので
1日ひとつずつ大事に食べた。
「みかんの皮を剥いてくれる人がいい」
昔付き合っていた彼はそうやって自分では何もやりたくない人だった。
今の夫は皮を剥いたみかんを「食べる?」って言ってくれる人。
ありがたき幸せ。
「今後、
わたしの生涯の
テーマが『みかん』と
なるだろう!」
「え〜、なんでなんで?」
「どういうこと?」
だって、
『未完』なんだから!
たぶん、
ずーっとね!
まー
みかん
みかんの食べ過ぎで絶賛親指の爪が黄色に変色中。
冬といえば、
こたつにみかん、そして猫。
私はそう、思い浮かびました。
ところで、皆さんはどのように
みかんの皮をむいていますか?
和歌山県では有田剥きという
剥き方があるそうですよ。
「みかん」
ネットで早売り訳ありみかんを買うと、粒不揃いが届く。
今年はピンポン玉サイズが散見される模様。
剥くのは大変だけど、小さいみかんのほうが甘い気がするのは、私だけ?
年末、連日
掃除や片付け
買い物に
あれやこれやと忙しい
そういえば
寒さもあってか、
水分、あまり摂ってないなあ
なんて思っていたら、
家族から
近所のスーパーで
みかん一箱
安く買えた!
との連絡が‼️
しっかり熟したみかんの
売れ残りを避けるためだったようで
甘くなっていて
美味しいし、
とてもジューシー
もうこれだけで
歳が越せそう〜
そう思いつつ
正月料理の
準備を始めた
みかん
じいちゃんが裏山で育てていた蜜柑は、毎年立派な実をつけた。
その実のでこぼこした肌に触ったとき、そばにいたじいちゃんが機嫌良く言った。
「その蜜柑はな、良いで。じゅわっと甘くて美味しいからな。」
そんな会話をしたのも、数年前だ。今、じいちゃんは蜜柑を作るのをやめてしまって、近所の畑で、今度は母が職場から持ち帰ったアボガドを育てている。どうしてアボガドなんだろう、とそんな珍奇なラインナップを不思議に思いつつ、あの蜜柑の味を懐かしんでいる。
今年のみかんは当たり年らしく、職場で貰ったおすそ分けみかんも自分で買った熊本産濃密みかん(2kg990円)もとても美味しくて、みかん大好きな自分としては幸せである。
でも買った以外にもご近所さんからのおすそ分けも例年より多いし、何より毎年すっぱくて食べない庭の木のみかんも今年は珍しく甘くて、逆にみかん食べきれないかもしれない!!!と嬉しい悲鳴をあげています。
「コタツ」
コタツ・猫・みかん🍊
思い浮かぶ風景
どっか懐しいようだけど
今という時代では
なくなりツツある風景でもある