ブランコ』の作文集

Open App

ブランコ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

2/2/2024, 7:36:44 AM

ブランコ

公園の名前って
昔クジラの遊具があって、今はクジラの遊具がなくてもクジラ公園
土地が三角形だと三角公園
夏にセミがいっぱい居るからセミ公園
キリン公園にタコ公園

誰も正式名称で言わないし、実は正式名称がわからない。

2/2/2024, 7:33:19 AM

私の住んでる団地の中にある公園は意外と広く
ベンチ、ブランコ、滑り台に砂場と一通りあった。
私の子供の頃は日のあるうちは必ず誰かが遊んでいたが
今ではいつ見ても人っ子一人いない。

静かに下がってるだけのブランコが、妙に寂しく感じて
乗ってみちゃおかなー、なんて気分になった。
ブランコに座ろうとする…
え、狭っ。嘘でしょ?幅が狭くて入らない。
まさかの私ブランコに座れなくなってた状態。
ショック…、い、いや、ここのブランコ小さいよな、うん。
ははは、はは…。仕方なく横向きに跨がって座るが
座面が思った以上に低い。
いわゆるヤンキー座りの体になってるよな、これ。

「ごめんよ」と早々に寂しげなブランコに別れを告げた。

(ブランコ)

2/2/2024, 7:32:28 AM

《ブランコ》

 世界樹には、古びたブランコがある。
 誰が何を思って作ったのか定かでは無いが、ずっと昔からあるものだ。
 世界で一番大きな、世界樹を囲む森は、その根から生まれたとされている。
 そんな世界樹の枝にぶら下がっているブランコは、遥か上空にあって霞んで見える程。
 実際、どれ程の高さにあるのか調べようとした冒険家が、三十年間毎日登り続けてもわからなかったという。
 ただ登っても登っても霞が晴れることすらなかったが、それでも確かにそこにあった遠いようで近い、そんな不思議なブランコらしい。
 世界樹の上には土地があって、そこには高次元の存在が暮らしている、というのは世界中誰もが知っている御伽噺だ。
 だからこそ、世界樹を見上げた者らは皆、その世界樹の上——上界に住まう者達が為のブランコなのだろうと、そう結論付けた。
 果たして、それは正しかった。
「ねぇ、どうしてこの世界は真っ黒なの?」
 世界樹を見上げる者には到底聞こえないが、しかし、上界の中で最も低い場所に作られた空中ブランコ。
 そこに座る無邪気な声が、純粋な疑問をぶつける。
「それはね、彼らが生まれてしまったからさ。少し目を凝らしてご覧、見えるだろう?」
 穏やかな声の示す先を少し目を凝らして見ると、そこには蠢く真っ黒な何かがいた。
「彼らって、あれのこと? なーんだ、ちっとも怖くないや。かわいいね!」
 どす黒く澱んだ闇を纏い、どろどろと体の溶けた得体の知れないモノ。
 見る者に恐怖を与えることなど容易い筈のそれを見て、可愛いなどと宣うのはこの少女だけだろう。
 風が吹くままに髪を踊らせ、少女は笑う。
「あんなのに負けちゃったのね? あはっ、みーんな弱いのね!」
 自身が嗤っていることに気が付いていない少女を見つめ、
「それでも、侮ってはいけない。彼らがいることでまた、私達が存在する理由にはなるのだから。そうだろう? アテナ」
 きょとんとした表情の少女——アテナの頭を撫でた。
「それに、これは君の姉である先代様が手を貸したことで実現した世界だ。それを否定してはいけないよ。君の姉様が可哀想だ」
「悪く言ってないもん! ただかわいい子達の味方をしてあげられないのが悲しいだけ!」
 梟の頭を撫でながらブランコを漕ぐアテナに、苦笑を漏らす。
「確かに彼女がそう決めたことだから、君は不満があるかも知れない。でも、やってくれるんだろう?」
「だってもう姉様はいないもの! だから私に任せて、兄様」
 実の兄ではなく、世話を任されただけの彼によく懐いているのは何とも皮肉だ。
 それだけ、男を近付かせないようにされているばかりか、その名の所為で人も寄って来ないのだろう。
 工芸、学芸、知恵、戦いを司りし一柱。
 処女神アテナというのは、音に聞く女神だ。
 伴侶を持たぬが故に処女神と言われているが、当然だろう。まだ今のアテナは、十四歳程なのだから。
 そんなアテナが唯一懐いているのが、彼だった。
「ああ。頼りにしてるよ、勿論。さあ、どこに行くのかはもう決めたかい?」
「うん! あの特に黒いところ!」
 アテナはいつもブランコに乗って下界を見下ろし、導くべき場所を目標として決める。
 そして、そこに神の奇跡を起こしに出向くことが日課であり、責務だった。
「ねぇ、兄様も一緒に行きましょう? まだ戦いは苦手なの……」
 不安げに彼を見つめると、
「仕方ないな、いざとなったら力を貸すよ。でも、できるだけ自分で導くこと。いいね?」
「うん! じゃあ——行こっ!!」
 アテナは彼の手を掴むと、ブランコから飛び降りた。耳元で風が唸る。
 まだ幼いアテナのはしゃいだ声を聞きながら彼は——軍神マルスは、空へと共に身を投げたのだった。
 こうして神々は奇跡を起こす。
 時には手を携えて、代々受け継ぎながら。

2/2/2024, 7:32:03 AM

ブランコを揺らして遊んだ小学生の頃

あのときは何もかもがキラキラして見えた。
何もかもが大きく見えた。
どこまでも行けるのだと思っていた。


毎日小学校が終わってからというもの、
公園に行って、ブランコを高く漕いだり、友達と鬼ごっこしたり、、、夕方までずっと遊んでた。
あのときはもっと遊べたらいいのにってずっと思ってたな…



でも、
年齢が上がるにつれ、世の中の黒いものを知った。


空気を読めなければならない、
年相応の行動をしなければならない、 

そう考えるたび輝いていたはずの世界が色褪せ
息が詰まる毎日になっていた。


子供の頃確かにあったはずの自由は大人になるにつれ
常識を学び囚われ自由を失っていく
無邪気だったあの頃と正反対の世界…



今はただ昔遊んだ公園のブランコに腰を掛けるだけ…

2/2/2024, 7:12:33 AM

「お前、ブランコって知ってるか?」

職場の先輩に恋愛相談をしていると、突然先輩は私に質問を投げかけた。

「ブランコって、あの公園にある奴ですよね?」
「ああ、そうだ」

先輩は静かに頷くと、私にこんな話をしてくれた。

「ブランコってのは、振れる周期に合わせて力を加えてやると、その分大きく動くよな」
「ええ、そうですよね」
「恋愛も同じで、押す引くのバランスが重要なんだよ」

などと語り始めるが、確か先輩が今の奥さんと結婚出来たのは、先輩の方から強引に何度もアプローチをしたおかげだと、恋愛は攻めに攻めまくるのが大切だと、昔得意げに話していたような気がする。

「前に強く押せば押すほど、後で返ってくる時の反動が大きいんだ」

そう言いながら、先輩はこっそりと私に離婚届を見せてくれた。

2/2/2024, 7:11:30 AM

私の気分はブランコのように揺れ動く。

上手くいったものだ。その実スーパーハイテンションな無敵感とスーパーローテンションな絶望感を交互に味わわされている。

ここのところは気分が負に振れたまま固められてしまったようで、1年ほど自己批判に浸っている。
とかく阿呆である。

さて、私の気性のなかでもうひとつ揺れているものがある。

それによって私の部屋はゴミ屋敷とミニマリストを行き来している。もちろんこれも圧倒的にゴミ屋敷期間が長い。
今日だってそうだ。脱ぎ散らかした服の山をかいくぐって身支度をし、明日着る予定の服を山から引っ張り出して袋に入れる。引っ張り出した服には自分の抜けた髪の毛が絡んでいたりホコリが着いているので間にゴミを払う作業が入る。袋をキャリケースに入れて、レシートがくちゃくちゃになったカバンから必要なものを引っ掴んでそれもキャリーケースに。そいつらを整理するのは旅先のホテルでの作業だ。

なぜ部屋がこうなっているかと言うと物がとんでもなく多いからである。
服や本が収納場所から溢れると持っているもの全ての把握ができなくなって持っているのに持っていないような感覚になって買い足す。
負のサイクルを巻き起こしているのだ

じゃあものを減らして何時でもものをしまえるようにしておけ、という正論が聞こえてくるが全くもってその通りである。
社会人になってすぐや大学生になってすぐなど、部屋をオシャレにしようと思ったことは何度かある。
そのタイミングでは断捨離を実行し、部屋が綺麗になるのだが直ぐにとんでもない不足感に襲われる。
他人と自分を比べ、自分は他人より劣っている自分は何も持っていない、そんな寂しさや不安感を購買欲にぶつけ服や雑貨、服を買い集める。

いい加減もので自分の価値が埋まらないことに気がついた方が良い。

2/2/2024, 6:54:22 AM

ブランコ

公園のブランコに乗りたいのに いつも
先を越される。

「次貸してね!」って言ってるのに
なかなか貸してもらえない
しまいには、横入りされ
別の子がブランコに乗ってしまう

私は、泣き出して、
「次は、私だもん! ずっと並んでたのに」と 乗っていた子を突き飛ばして
転ばせた。

その子は、膝を擦り剥いて 鼻血を出して
泣き出した。

その内 大人の人が寄って来て
突き飛ばした 私を責めた。

どうして? 私が怒られるの?
代わってくれなかった子が悪いのに...
私はずっと待ってたのに....

理不尽だ 誰も分かってくれない
大人なんて嫌い!!





【20年後】

私は、大人になり二児の母親となった。

今 当時と全く同じ状況が目の前で
繰り広げられていた。

私の娘 はなちゃんが よその家の息子さんのたっくんをブランコから
突き飛ばしたのだ

当然 たっくんママは、激怒していた。
私は 深く深く頭を下げたっくんママに
謝罪した。

公園から家に帰る道すがら 娘は一言も
喋らず俯いていた。

「はなちゃん」と私は、呼び掛けてみる。
が返事はない

当時の私も不貞腐れて 一言も喋らなかったっけ....

親子だなあ...

私は、娘の頭を撫でる。
「はなちゃん 偉かったね! ちゃんと
順番守って 並んで 誰にでもできる事じゃないよ! 偉い 偉い!」
私のその言葉に娘は顔を上げて
大きな丸い瞳から 大粒の涙を零す。

私は、泣きじゃくる娘を優しく抱き締め
明日 幼稚園でたっくんに怪我させた事を
謝ろうと娘を諭す。

娘は、泣いて モヤモヤがすっきり
したのか 素直に頷いた。




「へえ~そんな事があったんだぁ~」
夫は呑気に晩酌をしながら昼間あった
出来事を説明する私に相槌を打つ



私は笑いながら...

「ねぇ 今思うと何であんなにブランコに
執着してたんだろう... 他にも公園の
遊具なんて いっぱいあったのに...」


「でも分かるかも 子供の目線からだと
ブランコって まるで空を飛んでいる
みたいになって 気持ちいいんだよなあ!」


「私に順番を譲りたくなくなる位
楽しかったんだあ!」と私は悪戯っぽく笑う


すると 夫は、バツが悪そうに
「あの時は、楽しすぎて 周りの声が
聞こえ無くて.... 悪かったと思ってるよ
でも あの時突き飛ばされたんだから
おあいこだろう... すげーあの時痛かったし...」


「そうだね...」私は嬉しそうに笑う


そう あの当時私は、ブランコを代わって
くれなかった男の子が大嫌っいだった。

それなのに 何の因果か 今は
一番大好きな人に変わっている。

大人にならないと今の気持ちが分からない
様に 子供の頃の私達だって 今の私達には分からないだろう...

なにせ 子供の頃の気持ちを大人になるまで持ち続けるのが難しい事なんだと...

正面のテーブル席に座る夫を見ながら
私は、しみじみと思ったのだった。

2/2/2024, 6:53:51 AM

知らなかった。カイトが、春に転校するなんて。
なんでもっと早く言ってくれなかったの。私はカイトの胸ぐらを掴んでそう言って責めた。そしたら、いつもみたいにへらへら笑って何か憎まれ口たたいてくるかと思ったのに。
「……ごめん」
全然違った。彼は見たこともない悲しそうな顔で、私に謝ってきた。こんな彼は知らない。見たくもない。いつもみたいにバカ言ってふざけて笑ってよ。あんたに真面目な顔なんて似合わないよ。転校なんて、嘘だって言ってよ。色んなことが信じられなくなって、私はカイトの前から逃げるようにして去った。それからもう3週間くらいが経とうとしている。私のほうが一方的に避けるようにしていた。こんなことしても、カイトが転校する事実は変わらないのに。もう会えなくなっちゃうのに、何やってんだろう、ほんと。それを考えるとまた変な意地が顔を出してきてしまう。素直にごめんって言えたら良いのに。
ウジウジしていたらあっという間に1か月が経ってしまった。もうすぐ冬が終わる。この時期になるとカイトが転校するという話はもう学年じゅうが知っていた。寂しいねー、ってみんなが言っている。私だってその1人。寂しいだけで伝えきれないくらい、心が落ち込んでいる。幼馴染ということが尚更尾を引く。私とカイトはあまりに近すぎたんだ。何でも言い合える仲で、信頼しきっていた。当たり前のようにずっと一緒にいられると思っていた。このままお別れになっちゃったら、私どうなっちゃうんだろう。それくらい依存してしまっていたことに気づいてしまった。ねぇ、カイト。行かないでよ。私のそばにいつまでもいてよ。

『いつもんとこで待ってる』
塞ぎこんでいた土曜の昼間。カイトからこんなメールがきた。いつもの所というのは、私たちが幼い頃によく遊んでいた公園のこと。呼び出された私ははじき出されたようにそこへ向かった。早く会いたくて、気づいたら走っていた。公園に着くとカイトがちゃんといた。ブランコに乗って、ぼーっとしていた。私に気づくと、「よっ」といつものノリで手を振ってきた。
「急に何」
もう、駄目だなあ私。本人を前にするとまた意地っ張りが出てきてしまう。これが最後かもしれないのに、どうして素直になれないの。
「俺、ツバサのこと好き」
「へ」
「こんなんで、お前と会えなくなるの認めたくねーわ」
いきなり何言ってんの。私が言い返すより前にカイトは隣のブランコを指差す。座れ、って意味らしい。大人しくそこへ腰掛けると、カイトは私のほうにぐるりと向き直る。
「転校はやめらんねぇけど、お前とはこれからもずっと会いたい」
「……うん」
「俺、ツバサのこと好きだから」
カイトはさっきと同じ言葉をもう一度言った。そして、立ち上がるとちょっと強引に私を引っ張って立ち上がらせる。
「これでサヨナラになんかさせてたまるかよ」
ぎゅっと私のことを抱きしめて、何かに堪えるような声でそう言った。ごめん。私と同じ気持ちだったんだね。私もあんたも寂しかったんだね。それが分かって、でも離れる事実は塗り替えることができないツラさに初めて涙が出た。
「もっと……早く言えば良かった……」
震える私をカイトは何も言わずただぎゅっと抱きしめてくれた。意地張ってたあの時の時間を激しく後悔した。ブランコが風に揺れてキィキィ鳴る音がより一層寂しい空気を連れてくる。
「ちゃんと連絡するから」
「うん」
ありがとう。私の欲しかった言葉を言ってくれて。素直に言えない代わりにカイトの首にしがみついた。絶対、また会おうね。だから私もサヨナラは言わないから。それでまた会えた時までにはちゃんと、ありがとう言えるようにしておくから。だから、勝手だけど今は泣かせて。

2/2/2024, 6:37:27 AM

夜の公園で、1人のしょぼくれたおっちゃんが、ブランコに乗って、
訥々と、か細い声で歌っていた。

いのち短し 恋せよおとめ

朱き唇あせぬ間に

熱き血潮の冷えぬ間に

明日の命はないものを、…

むかし、もう30年以上も前に名画座で観た黒澤明の「生きる」である。

たった1度しか観てないけれど、忘れられない記憶として残っている。

とくに、ブランコのシーンはあまりにも有名。

映画はストーリーではない、

シーンなのだそうな。

なるほどと、私も思う。

2/2/2024, 6:24:52 AM

日課の早朝散歩、底冷えのする静かな住宅街をテクテク歩く。

犬の散歩をするご近所さんと挨拶を交わして、気ままに右へ左へと角を曲がる。

住宅街の真ん中ら辺、小さい公園に出た。

ちょっと疲れたので休憩したいが、ベンチには同様の理由で座っているだろう犬連れの老夫婦。

仕方ない、これは仕方ないことだよ。

ウキウキと青い囲いを越えて、久方ぶりのブランコに座る。

キンキンに冷えた硬い座面、鉄さびの浮いた懐かしい骨の様な形のチェーンを握りしめた。

そのまま足で前後にゆらゆらと揺らしてみる。

うーん、懐かしい。

地面からそっと足を離して、冴え冴えとした黎明の空を見上げた。

テーマ「ブランコ」

2/2/2024, 6:23:26 AM

僕はこの景色が好きだ……
大きな大樹の前に今僕はいる  
『ここの景色はいつもきれいだな……』
その一言を言ってもいつも返事する声はない
そう思ってたのに……
今日だけは違った……
〔本当だね!!こことってもきれいな景色だね♪〕
『えっ……』
声が聞こえても僕は動けない……
『ねぇ、誰かいるの…』
〔うん。いるよ。あっそっか。
君の方からだと俺は見えないのか(笑)〕
ごめんごめんといいながら僕の前にその人物は
来た。 
〔こんにちわ〜〕
『こんにちわ……』
二人で挨拶を交わす。
〔急に声かけてごめんな。
たまたま同じこと思ってたから
つい返事してた(笑)〕
『ううん。大丈夫だよ。驚いただけだから。
えっと……』
〔あっ名前言ってなかったな。ごめん
俺は[チェッロ]。君は?〕
『僕は、[アルタ]。』
〔アルタは昔からずっとここにいるのか……〕
『うん、ここに連れて来られてからはずっと
ここにいるよ。』
〔そうなんだ…。さみしくないの?〕
『さみしいけど、でも僕のことを必要と
してくれる子もいるから。役に立てれて
嬉しいんだ……』
〔そっか……〕
『チェッロはどうしてここに?』
〔ん?俺、俺は旅の途中で疲れたから
上の大樹の上で休んでたんだよ〕
『えっ。チェッロ。旅してるの?』
〔うん。気ままな一人旅。〕
『へぇ〜。旅なんてかっこいいね。』
〔そうか……〕
『うん。カッコイイ。旅って
どんなことしてたの』
〔どんなことって色々だよ。そうだな……〕
そう言ってチェッロは旅の話をしてくれた。
チェッロの話はどれも僕には新鮮でとっても
楽しい時間だった…
気がつくと夕日がでていた…
〔わぁ…もうこんな時間か……〕
『本当だね…。そろそろお話もおしまいかな(笑)』
僕が言うとチェッロはニコニコしながら言った
〔決めた!!俺さ。ここに住むことにする〕
『へっ?住むって…』
〔そのまんまの意味。ここの土地には初めて
来たからまだ色々みたいところもあるし
それに……お前と話すの楽しいから。〕
『でも、それじゃあ旅は?』
〔旅はこの土地を調べ尽くしてから行くよ。
それまではお前と一緒に話したい。まだまだ
話し足りないから。だめかな?〕
『ううん。チェッロがそれでいいなら
僕もまだチェッロの話を聞きたい。』
〔じゃあ、決まり!!これからよろしくな。
アルタ。〕
『うん…よろしくね。チェッロ』

この日から僕に大事な親友ができました…
名前はチェッロ。僕の大事な小鳥の親友です。

このお話は、一人ぼっちのブランコと
旅をしていた小鳥のお話。
            おしまい。

2/2/2024, 6:14:43 AM

家の後ろの方にある、木や草が生い茂る山に、1本の立派な木があった。子供どころか、大人ですら手を広げて囲っても何人も必要だ。そのくらい幹が太く、枝も大人の胴体くらいありそうな、樹齢百年は下らないだろう木だった。
 その木の枝や葉が日光を遮っているらしく、その木の下は薄らと緑があるだけで草が生えておらず、ちょっとした円状の広場のようになっていた。
 放課後、いつも連んでいる幼馴染たちに、今日は用事があるからと遊びの誘いを断られた俺は、ランドセルを部屋に放り投げると、家の後ろの山に探検に出かけた。親からは入ってはいけないと散々注意されているが、好奇心には勝てない。ダメだと言われれば尚更だ。
 そうして草を分けてまっすぐ進むと、大きな木があった。
「うわ……!」
 あまりの大きさに上を見上げると、空を覆うように広がった葉の間から少しの木漏れ日がキラキラとしていた。家の近くにこんな木があったなんて、とキョロキョロと見渡す。すると、俺がきた方向とは逆方向の木の枝に、ブランコが風に揺られているのを発見した。
 丸太を縦半分に切り、断面を削ったものを、大きな木からロープでぶら下げているだけのシンプルなものだった。ずっと使われていなかったのだろう、砂埃に塗れている。
 誰が作ったのだろう、乗れるのだろうか? 俺はブランコに近づき、砂埃を手で軽く払って、丸太に座ってみた。ギシィ! と盛大に軋む音がなるも、落ちる様子はない。恐る恐る、地面を蹴ってブランコを漕ぐ。老朽化でギシギシ音が鳴るが、まだ現役だった。ぐんと空中へ漕ぎ出すたびに木漏れ日が近くなり、それが面白くて夢中で漕ぎ続けた。
 しばらく漕ぎ続けていたが、不意に母の自分を呼ぶ声が聞こえ、途端にお腹の虫が鳴り出した。当たりを見回すと、少し薄暗い周囲が、さらに薄暗くなってきている。探検もここで終わりか、と家に向かって歩き出した。明日、学校でこの木とブランコのことを話そうと心に決めて。

「懐かしいな」
 くたびれた中年の俺は、またその木までやって来ていた。俺がきた方向とは逆、幹の裏を覗き込む。
「お、あったあった」
 そこには、記憶と変わらないシンプルなブランコが風に揺られていた。この木とブランコを見つけた次の日、幼馴染たちに自分の発見を自慢したくて、学校に着くと早速その話をした。得意げに、その木とブランコの場所まであいつらを案内し、あれよあれよという間に、俺とあいつらしかしらない秘密基地になっていた。
 社会の荒波に揉まれ、あの頃の気持ちを忘れていたが、この木を見るとあの頃のワクワク感が戻ってきたかのような感じがした。久しぶりにいい気分だ。
 長い間感じることのなかった、ブランコに乗りたいという気持ちが湧いてきた。
「よし、乗ってみるか!」
 あの頃より少し小さく感じる丸太に腰掛ける。ギシィ!と音が鳴るのは昔と一緒だ。しかし。
ブチブチっ!
「うわっ!」
 あの頃とは違い、老朽化と成長した俺の体重のせいで、丸太を支えているロープが引きちぎれた。痛めた尻をさすりながら起き上がる。
 ブランコのロープの片方は完全に引きちぎれ、もう片方も半分ほど千切れていた。もう乗れなさそうだ。

「はは、お前も歳を取ったな」
 俺が歳を取ってくたびれたように、ブランコも同じ時間を歩んでいた。
 
『ブランコ』
俺にとってはもう1人の幼馴染だった。

2/2/2024, 6:01:04 AM

『ブランコ』

久しぶりの里帰り。昔遊んでいた公園はあの頃のままいつもの場所にある。
昔はあんなに高かった滑り台のてっぺんも、今となっては私の頭より少し高いくらいであの頃の自分は小さかったんだななんて一人で笑ってしまう。
何もかもが懐かしい場所を見て回れば思い出すのはここで泣いてた時にいたお兄さん。
金髪のサラサラの髪に、青い瞳で整った顔を見た瞬間天使が遊んでいるのかって思ったくらい、この田舎の公園には不釣り合いな人だった。

あの頃の私はまだ真ん丸に太っていて、緑色の髪も相まって皆から『芋虫!』なんていじめられていたから、いっつも一人でこの公園のブランコに座りながら一人どうしたらいいかわからなくてぼんやりと空を眺めるのが日課になっていた。
その日も男子に囲まれて、『芋虫』『汚い』『消えろ』の連呼と、後ろで申し訳無さそうにしながらも何処かニヤついてる女子の目線に耐えきれなくて、ボロボロになったランドセルを抱えながら公園まで逃げて一人ブランコに座って泣いていたら

『どうしたの?』

そう声とともに、目の前に綺麗なお兄さんが立っていた。
一瞬その綺麗さに目を奪われ自分を迎えにきた天使かと思ったけれど、真っ黒な服は自分のお兄ちゃんも通っている中学の制服で、人間なんだって直ぐわかった。

『私は太って芋虫みたいだから、汚いんだって。
掃除用具とか私が触ったりすると皆触りたがらないの。
あんな芋虫が触ったやつなんか気持ち悪いって…
消えろっていつもランドセルとか投げられて、こんな風になっちゃた
怖くて、お母さんにも、お父さんにも、お兄ちゃんにも言えない。
学校…行きたくないよ。』

今思えばあってはならないが、あの頃特有の些細な事。
目立つ誰かをからかいたくなって、良くわからないままに攻撃してしまう。流せばいいのかもしれないがまだ集団生活をしだして一年か二年かそれくらいの自分には生きるのが辛いくらい深刻だった
ぎゅっとランドセルを抱きながらもう学校に行きたくないと泣いてしまって、上手く進まない見知らぬ私の話を、お兄さんは目線を合わせて何も言わず頷きながら聞いてくれた上に

『君は芋虫でもなければ汚くもない。ちゃんとした女の子だよ
見た目で判断されるのはつらいよね。
怖くて苦しい思いを俺に話してくれてありがとう。
辛い事があって逃げる事も凄く勇気がいる事なんだよそれを君はしたんだ。偉いよ』

優しく微笑みながら力強く頷いてくれた。
自分が太って緑の髪をしてるからなんて思っていた私には、そのお兄さんの言葉が嬉しくて、ますます泣いてしまった
学校から昼休み中に消えててしまったと連絡を受け必死に探しにお母さんが来るまでお兄さんは私の側にいて慰めてくれて、抱きしめながらごめんねと謝るお母さんに事情を話した後、また私の視線に合わせしゃがみ込むと袋を差し出して

『俺も、見た目で色々言われたから。
でも、君も頑張ったから俺も頑張ってみるね。
今日授業で俺の作ったお菓子。
よければ食べて』

そう告げて行ってしまった。
中身はハートとか星とかの普通のクッキーだったけどどんなお菓子より一番美味しかった。

「あのお兄さん、今何してるのかな
お礼言いたいな」

あの日救われたブランコに座りながら空を見上げる。
昔の様に太った自分はもういない。あの日救われたように誰かを救いたくてカウンセラーを目指して勉強している。
あのお兄さんさんは今何をしてるのだろう
ブランコ揺れる心地はあの日の気持ちみたいに優しく穏やかだった。

私があのお兄さんに会うのはこれからもう少し後。
それはまた別のお話。

2/2/2024, 5:40:52 AM

小さい頃は
公園の遊具の中で
ブランコが大好きだった。

立ち上がって大きく動かすのも
座ってゆっくり動かすのも好きだった。

一回転できるかな
なんて
本気で思ってた頃もある。

今ではブランコ見かけても
気軽に乗れないから
もどかしい。

2/2/2024, 5:33:56 AM

幼い頃、俺がまだ幼稚園生くらいだった頃によく親父に連れられて公園のブランコに乗って遊んだ。
俺は自分で上手に漕げなくて、何度も背中を押してもらった。
「もっと、もっとたかくー。」そう言って何度も何度も背中を押してもらった。

そう言えば、大学受験や就職活動の時もそうだった。
「自分のやりたい事をとにかくやるだけやってみろ。」
お陰で俺はやりたかったモノ作りの研究、開発の仕事に就くことができた。


だけど、親父はもういない。
三年前に膵臓癌の闘病の末、他界した。


人生に行き詰まることは誰にでもある。
そんな時、俺は親父の言葉を思い出す。
「やるだけやってみろ。」

それでも、やっぱり無理な時は公園のブランコを夢中で漕ぐ。
つま先が天に届きそうな時、親父の笑う声がきこえる。

やるだけやってみろ

2/2/2024, 5:30:55 AM

ブランコに乗る人を押す係にニンメイされた。
 なんでわたしなのかは分からないけれど、今日突然そういうことになったらしい。ミチコちゃんが言ってた。
 
 あなたは乗る人乗る人の背中をゆっくり押してあげるの。そうして勢いがついた頃にそっと抜けてあげるといいわ。

 ミチコちゃんはおねえさんみたいに言った。わたしはミチコちゃんみたいになりたいと思ったから、その係を勿論セッキョクテキにした。

 ブランコ、みんな乗ってください。
 ブランコ、楽しいよ。
 ブランコ、押してあげるよ。

 来る人来る人に優しくしてあげて、そっと背中を押したげるの。とってもやりがいがあった。

 でもね、つまんなくなっちゃった。だってミチコちゃんはいないんだもん。いつもわたしをブランコに置いて、自分はほかのお友達とお砂場で遊ぶんだもん。

 あるとき、ミチコちゃんがお友達を連れてブランコに来た。

 私の背中を押してちょうだい。

 ミチコちゃんは相変わらずおねえさんみたいに指図した。むかついたから、ブランコの勢いが乗ってきたタイミングで、思いっきり突き飛ばした。

 ミチコちゃんは動かなくなっちゃった。

 まぁいっか。

 ミチコちゃんのお友達に話しかける。

「今日からミチコちゃんがブランコの係になったからね。わたしが遊んであげるわ」

おねえさんみたいに話してみた。ねぇ、どうかな?

ねぇ、どうしてそんな怖い顔してるの?

2/2/2024, 5:29:14 AM

#ブランコ
 
 
 
 ロボットが一体、目を覚ましました。
 彼は、執事ロボットです。
 人間のお世話をするのが仕事です。彼のご主人さまは、このお屋敷に住んでいる、ちいさな女の子
です。

 女の子の部屋へ向かうとちゅう、ロボットは温室に寄りました。
 ピンク色の花を摘みました。女の子の好きな色です。この温室も、ロボットが世話をしています。以前は庭師ロボットがいたのですが、いつのまにか、姿を見なくなりました。でも、彼は執事ロボットです。お屋敷の仕事なら、ひと通りインストールされています。専門職のロボットほど上手くはできませんが、土いじりは好きです。丁寧に世話をしてやれば、花壇の花はきちんと応えて、咲いてくれます。

 女の子の部屋につくと、ロボットは厚いカーテン
をあけました。
 大きな窓から朝の光が差しこんで、部屋の中央のベッドを照らします。ベッドは空っぽです。
 執事ロボットは、ベッドサイドの花瓶に咲いている昨日の花を、摘んできた花と取り替えました。
ベッドをととのえて、掃除をして、それから、庭へ向かいました。

 お屋敷の庭は、女の子のお気に入りの遊び場
です。
 彼のご主人さまは、体が弱くて、お屋敷の外に出られません。そんな彼女のために、お屋敷の庭には世界中のめずらしい草花が、一年中とりどりに咲い
ています。
 庭の中央にどっしり立っている巨大なオークの古木が、女の子のお気に入りです。オークの太い枝からは、ブランコがひとつ、さがっています。女の子にねだられて、執事ロボットがつくったのです。女の子を座らせて、ロボットが背中を押してあげるのです。空を飛んでいるみたいだと、女の子は嬉しそうに笑います。彼女の笑顔が、ロボットは好きです。

 ブランコのそばまでやって来ました。
 ブランコは、空っぽです。
 チェーンがかすかに揺れていますが、女の子の姿は見当たりません。
 チェーンは錆びついてボロボロです。片方が
だらんと垂れ下がって、傾いています。座板はすっ
かり朽ちています。
 ブランコの足元の芝生に、なにか、落ちているの
を見つけました。
 ちいさな、金色の輪っかです。
 女の子が左腕にはめていた腕輪と、データが一致しました。腕輪の裏に、日付が刻まれています。
女の子の生まれた日です。ちょうど三日後の日付
ですが、今から200年前をさしています。200年が
人間にとっては長すぎることを、ロボットは知って
います。
 けれど、彼は執事ロボットです。
 人間のお世話をするのが、仕事です。ご主人が
いなくなった後の行動もプログラムされていたはずですが、壊れた彼を修理してくれる人間は、この
お屋敷には、もういません。

 風で、ブランコが揺れています。

 金色の腕輪をブランコの足元にもどして、ロボットは屋内へもどっていきます。ちいさなご主人さまのために、朝の紅茶を用意しにいくのです。

2/2/2024, 5:22:06 AM

ブランコ

活発そうな大きな目に栗色の髪の小さい男の子が僕を連れ去った。
いつも一緒だったあの子はきっと心配していたと思う。もしかしたら僕がいなくなってからあの子はきっと街中を探し回ったのかもしれない、なんて自惚れなのかな。
なんでも話してくれたからたぶん1番あの子のことを理解していたのは僕だろう。隣の席のゆりちゃんが好きとか、けんたくんと喧嘩したとか。お母さんに言えないことも話してくれた。もう何十年か前のことだと思うけど今でも君の記憶に残っていたら嬉しいな。

僕を突然連れ去った男の子は僕のことを女の子だと思っていたのだろう。まあ別に気にしないけど外で遊ぶ方が僕は好きだからどこかへ連れて行って欲しいなんて考えながら、その遊びに付き合っていた。外に出ればあの子に見つけてもらえるかもと思ったのは心にしまっている。
年月が経つにつれてほとんどおうちで留守番することが増えていった。男の子の成長を見守っているのは退屈ではなかったし、何よりずっと大事にしてくれていることが誇らしかった。

そのまた何十年後男の子だったこの子は大人になって、また遊び相手が小さい男の子になった。この子は僕を食べ物だと思っているのか涎だらけにする。くすぐったいなと思いながらも可愛くて仕方がなかった。この子のお父さんは週末、近所の公園へこの子を連れて遊びに行く。僕も一緒に連れて行ってくれるから今のところ退屈はしていない。

いつものように夕暮れ時もう帰る時間だよとお父さんが呼ぶ。でも夢中で遊んでいたこの子は僕を置いて走っていってしまった。
まって!!!
僕は大声で呼んだけどもう遠くに行ってしまって聞こえない。
また誰かのところに行くのかな
憂鬱な気分でブランコに座っていると下から勢いよく持ち上げられた。

「ねー!わすれてるよーー!」

少し高めの女の子の声がした後、こちらへ走ってくる足音が聞こえる。後ろ向きで持たれているから前は確認できないけどたぶんあの男の子がお父さんと戻ってきたんだと思う。

「ありがとう!」

嬉しそうな声で抱きしめられる。
正面を向いて僕は驚いた。
女の子のお父さんが僕を見て懐かしそうに笑っている。
いつも恥ずかしそうに僕に秘密を打ち明けてくれた時の面影を残して、少し寂しいような嬉しいような、そんな目をしていた。

確信ではないからこれは僕だけの秘密。
なんだか隠し事は悪いことのように思えるけど僕は幸せだ。
こんなに大事にされてまたあの子に会えたんだから。

2/2/2024, 5:16:27 AM

仕事終わりの帰り道
ひたすら地面を見て歩く
勝手に足が自宅に向かって進んでいく
きっと体が覚えてるんだ。
自宅の空気が重い
家にいるのに帰りたいと思う
外に出て散歩した
ブランコに腰をかけ夜空を見上げた
月が出たり消えたり
自分の終着点はどこなんだろう
子供の頃に高いと感じてたブランコは
酷く低く感じた
毎日同じ事の繰り返し
明日もそれなりに頑張ろ。

2/2/2024, 5:08:57 AM

勝手に揺れるブランコ
誰も乗っていない
そこに在るのは
誰かの魂

Next