『ブランコ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
近づきたかった青空
蹴って 揺れて
浮いたような気分になって
でも結局は
少しも飛べていない
足を止めたら
元の場所
なんて哀れ
【ブランコ】
それでも
あたしが飛んだ最初の空
最初の翼は
あの公園の 木陰のブランコ
「ブランコ」
たぶん4歳か
5歳位の時の話。
そのくらい
小さな子供が
子供同士で遊びに
行けた時代。
私は近所の同年代の
友達と2人で公園に行き
ブランコに乗っていた。
私が立って
ブランコに乗っていると
悲劇が起きた。
2人で隣同士ブランコに
乗っていたが友達は
早々に飽きたのか
ブランコを降り地面に
枯れ枝で絵を描いて遊んでいた。
何に気を取られたのか
そこは子供。
友達は私が乗っている
ブランコの前を
小走りで横切った。
もちろんブランコは
急に止まれない。
立ち漕ぎしている
勢いのまま
友達の顔面に接触。
吹っ飛ばされ倒れる友達。
衝撃でバランスを崩しながらも
慌ててブランコから降り駆け寄る。
一呼吸置いてから友達はギャン泣き。
子供ながらに恐る恐る
顔を見るとまさに血塗れ。
割と誰でも驚くくらいには
出血していた。
ブランコの角が顎に
クリーンヒットしたのか
衝撃で舌を噛んだのか
舌が切れている。
とりあえず友達は
ひとしきり泣いた後
水飲み場で口を濯ぎ
様子をみていた。
今の時代なら即病院だろう。
だけど昔の子供は丈夫だったのか
運が良かっただけなのか
痛がりながらもその後
帰ることなく遊び続けた。
幸いその後も
骨にも影響はなく
至って普通に過ごした。
その友達とは
お互い怪我の話は沢山あるが
それはまた機会があれば。
ブランコ
小さい頃はよく親に背中を押してもらってたけど
もう一人でこげるよ
だから心配しないで
見守ってて
ブランコで 並ぶあなたと シンクロす
砂場の山や トンネルの跡
おじいちゃんとおばあちゃん
一緒に座ってゆらゆら
若い頃を思い出しているのかな
こんな風に歳をとりたい
揺れる揺れるあのブランコは、
まるで私たちみたい。
前に進んでもまた後ろに下がって。
ずっと同じことの繰り返しでしょ?
飽きたら降りて、いつのまにか止まってて。
私たちもいつかそっと時間が止まったように
消えて忘れちゃうんだね。
最近これで遊んでる子、見なくなったなぁ。
END
「ブランコ」
キイ、キイ、
公園の古びたブランコはキイと鳴く。
ジャリ、ジャリ、
ブランコに乗ると、必ず大人しい足音がやってくる。
ジャリ。
足音が止まる。
ギイ、キイ、キイ、
キイ、キイ、キイ
やがて鳴き声は2つになる。
言葉は無い。
ただ2つの影法師が代わりばんこに後ずさったり、進んだり。
キイ、キイ。
また明日、の代わりに音が止まり、2つの足音は違う音色で、しかし同じリズムを刻んで帰っていった。
こんなことをする年じゃない
そんなことを考えながらも
いつの間にか私はブランコに座っていた
木の葉が重なる音だけが流れる
真昼間の公園
地面に足先が着きながらも
ゆらゆら自然と揺られる感覚は
コンビニで適当に買ったホットスナックに
少し特別感を与えた
幼い頃
私は親と公園で遊んだ後
コンビニに寄ることが多かった
会計をする親の横に立ちながら
横にあったホットスナックをただ見上げていたのを
ふと思い出す
性格的に強請ることはなかったが
当時の私にとってはとても魅力的なものだった
だが、今は当たり前の物だ
手作りをするのも面倒だからいつもと同じものを買う
無機質なサイクルかもしれないが
それもよく考えれば
小さい頃のちょっとした夢だった
そういえばブランコも
乗りたかったのに言わなかったんだっけ
今日食べたホットスナックは
いつもより少し味が分かる気がした
『ブランコ』
人生ってブランコみたい。
前に進んだかと思ったら後ろに下がる。
また前に進んだかなって思ったら後ろに下がる。
同じ場所を行ったり来たり。
私には、座ってぼーっとするくらいがちょうどいい。
夕暮れ時に見るブランコは私を寂しい気持ちにさせる。
だって、遊んでいた私たちは明るいお家へ帰るのに、あなたはここで1人暗い夜を過ごすのでしょう?
でもね、明日もあなたがいるならね、私はあなたに会いにいくからね。私はお家の楽しいお話をするから、あなたは夜に見た流星群の話をして。
さっきまでブランコに乗っていた私の余韻が残っていて、少し揺れている。そんなあなたに手を振り返して、また明日。
【ブランコ】
鞦韆に君と揺れたい夜もありひとり鬼漕ぎしたい日もある
#ブランコ
「ブランコ」
帰り道にある小さな公園の寂れたブランコ。
公園の遊具の中でも1番人気であっただろうに、その面影は今はなく、風に揺られて小さく鳴いている。その姿がなぜだか私自身と重なりそっと腰掛けた。
ブランコなんて何年ぶりだろうか。こうして揺られていると、何も知らない無邪気で輝いていた頃の私がはっきりと浮かんだ。あの時のような輝きは今はない。けれど、忘れないようにしたい。
寂れたブランコは過去の大切なものを私に思い出させてくれた。
学校の帰り道の公園で
友達と思い切り
ブランコを揺らした
小学四年生の頃
思い切り漕ぎすぎて
ブランコから
落ちた私の親友は
高校生の今は、ひらひらと
スカートを靡かせて
まだ好きなんだよね…
と3年前の恋を
拗らせている
私は思い切り
ブランコを漕いだ
もったいないよ
忘れなよ
全ての声を飲み込んで
ブランコゆらゆら
母の影が伸びた
ブランコゆらゆら
夕陽が眩しい
ブランコゆらゆら
母の手を掴んだ
ブランコゆらゆら
母は独りで
ブランコゆらゆら
母は歩いた
ブランコゆらゆら
お家が遠いね
ブランコゆらゆら
わたしを置いて
ブランコゆらゆら
時間は進む
ブランコとまる
もう帰らなきゃ
ブランコに乗り
顔から落ちて
泣いてたあの日
ブランコ
ブランコに乗って、ブランコの座面をできるだけ地面から離れるように足を立てて、それから一気に離した時のあの感覚。
空がぎゅうんって近くなるような、上下が一瞬わかんなくなるようなあの感覚が好き。
お空に手は届くのかなぁ。
ブランコ
多くの人は公園の遊具を思い浮かべるだろう
プロ野球を見てきた自分はやっぱり中日ドラゴンズなどで活躍したトニ・ブランコを思い浮かべる
守備のチームと言われた落合ドラゴンズだが彼や和田一浩など点を取れる柱になるバッターがいたから強かった
昨年事故で亡くなったのは驚きだった
一緒に来ていた人を突き飛ばして助けた上で巻き込まれたとのこと、なかなかできることではない
いつからだろう
座って、揺れる
それだけのことが難しくなった
揺れた瞬間、世界が愉快なほど回転し始めるのだ
だから、立って漕いでみようと片足を乗せた瞬間、
「立ち漕ぎなんて危ないからやめなさい!」
隣で勢いよく漕いでいた少女が怒られる
私はせっかく乗せた片足をそっと地面につけた
立ち漕ぎ、できた方がいいですよきっと
世界が回転し始めたら、楽しむ手段は他にないのだから
子どもの背中を押すこと以外では
【ブランコ】
ブランコって
なんであんなに楽しいんだろう?
あのまま空を飛べたら
気持ちいいのかな?