『不完全な僕』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
未完成で、歪な形でら不完全だからこそ。
僕にはない部分を君が補えるんだよね。
趾のない燕の飛翔を阻むのは趾のみと信じランドセルは群
#71【不完全な僕】
例えば僕が
何の欠点もなかったら
きっと面白味がないし
君のセンサーにも
引っ掛からなかっただろう。
不完全なくらいが丁度いい。
それが魅力になることもあるでしょう?
もちろん迷惑をかけることもあるけれど。
2人で1人前ってことで。
よく言うじゃない。
そういうことにしておこうよ。
ね?
だめ?
「なんでこんな事も出来ないかな」
「貴方は私の理想であってほしいのに」
『ごめ…ごめんなさい…』
『こ、今度は完璧にこなすから…』
「………」
「……何か…変な勘違いしてるんじゃないかな」
『……へ…?』
ガシッ
『うっっ…!』
「貴方は何で何もかも完璧にこなすのかな」
『…え』
「…いい?」
「私の理想は不完全な貴方なの」
「全部出来たら困るのよね」
「貴方はただ、私の為に」
「不完全な貴方を完璧に演じればいいだけ」
「こんな事も出来ないなんて」
「育て方を間違ったわ」
ー不完全な僕ー
昔つけてた
香水の匂い
思い出して
胸
締め付けられるのは
想い出が
哀しいからじゃなく
誰かが
懐かしい訳でもなく
何かを悔いて
苦しいからでもない
言葉に出来ない
不思議な切なさに
喉が
締め付けられるのは
もう
二度と帰らない
二度と戻れない
再びは無い
過ぎ去った時代の中
必死に生きていた
確かに生きていた
そんな
全ての命達を
想うから
「香水」
君を救う事ができなかった。
そんな不完全な僕をまだ許せないでいる。
いつも僕は独りぼっちだった
けれど君と居る事ができて二人ぼっちになれた
僕とずっと一緒に居てくれるって約束したのに
君はそれを破った
なんで?僕を一人にしたのさ
なんで僕を置いて遠い空なんか逝ったの?
「今日のテスト一位は、…」
毎月やってくるテスト返しの時間。
皆、頭が良くて大学はいいところに行く人が多いこの塾で僕はいつも浮いていた。
「△△だ。」
いつものメンツでどんどん順位が並べられていく。
「最下位は、お前だ。」
僕の手に渡ったテストの点は75点。
深くため息が出る。
いくら徹夜をして勉強してもいつも最下位。
ここに完全な僕はいない。
いつも、不完全な僕。
この努力って、いつか報われるのかな。
不完全な僕
不完全な僕
そもそも私は魔石になる為に生まれた人間だ
人に嫌われるのが標準であるし、好かれようとも思ったことがない
父のために。頼まれた兄、領地のために。役に立たないと生きている意味が無いと思っていた
そんな人間として不完全な私に、君は本当の意味での生きている理由をくれた
どうかこれからも私の生きる理由となって欲しい
私の全ての女神よ
不完全な僕
昔は完璧を目指していた。
完璧じゃないと駄目だし完璧がいいと思っていた。
今はでも完璧ってなんだろう。
そんなの全然ならなくていいやって、思う。
不完全な方が何でかいい気がするな。
年の離れた私の胸で
少年のように眠り
髪を撫でると
子猫のように嬉しそうに喉を鳴らす
きっと私だけが知る
貴方の姿
題:不完全な僕
僕は、何も凄くない。
特別なものも何も無い。
いつもいつも不完全。
そんな僕でも
いいのかな。
不完全な僕 愚かな選択をした僕
醜い僕 役に立たない僕
なんだかんだ頑張ってるんだけど…な僕
「ぼく」じゃなくて「しもべ」って読むと
妙に愛着が湧いて許せる気がするでしょ
不完全な僕
まぁ、人間は、完璧じゃ無いから…そう自身に言いながら、ここまで生きて来た…言いわけ、逃げ、その他色々言われるけど、結局、それでも今の自分がここいいて…
俺の片翼は、人として酷くバランスが悪い。
信じられないくらいに基礎知識に欠け、言葉も間違いだらけ。なのに得意分野に関しては玄人はだし。俺の出る幕はない。
そういうの、天才って言うのかな。まぁそうは見えないけど。
天才じゃないってことではないんだ…なんていうか…人じゃないみたいというか。
だってあいつ、信じられないくらいに優しくて…優しいなんて言葉が裸足で逃げ出すくらいに優しくて。
今だって悲しみに押しつぶされそうで項垂れる俺の横に何も言わず…本当に何も言わないで俺の横に。ただ、俺の代わりに涙を流す。
バランスの悪い君と、不完全な俺と。人としてデコボコなところが嘘みたいにしっくり合うんだ。
▼不完全な僕
完全とは
どのような状態なのか
正直分からないかなと
全て凌駕し
完全無欠の
其れは
先生と持て囃される
政治家にも
存在するとは思えない
皆さん平等に
不完全ではなかろうか
せめて先生は
完全無欠で
清廉潔白で
想像力の長けた人であってほしい
不完全な僕
何でもできる完璧な君を見ていると、ないはずの心が劣等感を抱くんだ。
みんなにはできることも、僕にはできなくて。
不完全で、不良品な僕を見て、みんなが笑うんだ。
でもね、君は言ってくれたんだ。
完璧に見えるものでも、決して完璧なわけじゃない。
だってもう、それは完成されているのかも。
不完全だと君が思っているだけで、君はもうすでに完成されているんだよ。
そう、教えてくれたんだ。
不完全な僕
僕は不完全だ
僕だけでなく
人間社会の全てが不完全だ
不完全な僕たちが破壊し続けている
完全なもの
自然の摂理
地球循環の営み
宇宙
[不完全な僕]
あー、君の隣にいると完璧になれない
欠けて欠けて足りない自分。
君の隣にいるといつも実感する
こんなことも出来ないのかって
そんな僕に君はそのままでいいっていうけど
ほんとは何か求めてきてる気がする
【不完全な僕】
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【ひとつだけ】と物語が繋がってるのでおさらいです。
少女>>>ルウ
(一人称 私)
(幼い頃に両親他界。その後親戚や施設をたらい回しにされて、絶望しかけた時にリクが助けてくれた。ツンデレだけど、リクには感謝している。)
男性>>>リク
(一人称 僕)
(ルウの保護者(仮)。血は繋がってないけど、本当の娘のように接している。手先が器用なのは、色んな職業やボランティア活動をしてるから。)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
僕は、今、幸せだ。
すぅすぅと寝息を立てて、ルウは寝ていた。
今日は、お祭りがあったから疲れちゃったかなぁって思ってた。
ルウの頭を撫でる。
起きてたら、きっと叩かれて色々と言われるんだろうなって思った。
昔の僕は、不完全な人間だ。
いつもいつもゴミ屋敷にひとりぼっちで両親の帰りを待っていて。
帰ってきたと思ったら、お金を雑に置いて、また夜の街へと歩いていく。
学校に行ったことがなくて、友だちも居なくて、家族も…居ない。
人のぬくもりも、愛情も、何もかもない。
少し経ってから、家出をした。
僕がどこかに行っても大丈夫。両親は、心配しない。
路上生活は、つらかった。夏は暑いし、冬はしもやけが酷かった。ゴミ漁っては、明日を何とかして、生きる。
……そんな、生活。
ある日、じいちゃんが隣にきて、公園で炊き出しボランティアっていうものがあるよって教えてくれた。
そこで、はじめて、ボランティア活動を知った。
僕は、毎日のように通って、ボランティアの人の手伝いをした。
ボランティアの人たちが〝ありがとうねぇ〟って言ってくれるだけで嬉しかった。
そんな日々を過ごしていて、ある日、ボランティアのおばちゃんが〝ボランティアしてみないかい?私の家で住んでもいいよからね。〟って言ってもらえた。
その日から、おばちゃんの家に住んで、炊き出しボランティアの為の買い出しとか料理とか…おばちゃんが住みやすいようにって思って、掃除や洗濯、ご飯作ったりした。
その度に、おばちゃんは〝坊やは優しいねぇ。〟って言ってもらえて、おばちゃんからは、両親から貰えなかった、たくさんの愛情をもらった。
僕に名前が無いって言ったら〝リク〟っていう名前もくれた。
おばちゃんは、僕が20になったすぐに亡くなった。
その後、僕は、色んな場所で色んなアルバイトやボランティア活動をした。
30過ぎた頃、ルウに会った。
病院の七夕イベントのボランティア活動中に、5歳ぐらいの小さな子どもが居た。
ひとりでぽつんとキッズルームで絵本を読んでいた。
「きみ、どうしたのかな?あっちで面白いことをするよ。」
すると女の子は
『行かない。』
と、ひとこと言って何処かへと行ってしまった。
すれ違いで看護師さんが来て
〝あ!リクさん、こんにちは。〟
「こんにちは、お世話になっております!えっと…実は女の子に嫌われちゃったみたいで…」
そういうと、少し困ったような悲しい顔をして
〝あの子ね、お母さんが入院中で、もうダメみたい…お父さんもつい最近亡くなって…親戚が居るみたいだけどね。引き取り手が居ないみたいで…このままだと、児童保護施設かな。〟
と言って〝では、お仕事行ってきますね。〟とナースステーションに行った。
そう、なんだ…あの子大丈夫かな。
イベント終了後の片付け中もあの子が気になっていた。
もし、誰も引き取ってもらえなくて、愛情無かったら…僕と同じになる。そう、思った。
ある日の昼間、仕事もボランティア活動も休みの日に、看護師さんから連絡があった。
〝ルウちゃんが…!人手がほしいので、お願いします!助けてください!〟
僕は、急いで準備して家を出た。ボランティア仲間にも連絡して探してもらうようにした。
日が暮れて、夜になった。
あの子…ルウちゃんの情報は何もない。
僕は、街の隅々まで見たはず…もしかして、電車乗って遠くへ行った…?
色んなことが頭に流れてきて、考えないようにしてたのに…だめだな……
そう思いながら、名前を呼びながら走っていると、ある看板があった。
「星祭…?そんなのあるんだ……」
子どもだから、祭りの会場に行ったかもしれないと思って、さっそく行った…けど
〝招待状をお持ちでない方は入場出来ないのですよ。〟
と言われた。
「じゃあ、あの、子ども…女の子見ませんでした?」
〝女の子……あぁ、いました!隣のテントに居るはずですよ。〟
「助かりました!ありがとうございます!」
そう言って、急いでテントに入った。
「いた……よかった…。」
ルウは、しくしくと泣いていた。
『私、いない方がいいんだ…!!おじさんもおばさんも…!お母さんとお父さんの遺産目当て!!クズばっかり!!!』
泣きながら怒るその姿は、子どもとは思えないくらいに……悲しい姿だった。
「お嬢ちゃん、僕と暮らそう。色んな手続きが必要だから、時間かかる――」
『いいよ』
「―――へ?」
『いいよ。先に私を見つけた人と暮らすって決めてたの。』
えっと…ルウちゃん、いいのかな……?
イベントで1回だけ会った人ですけど…?
僕、自分で言っててなんだけど、怪しい人ですよ?
『これ、お母さんとお父さんのお手紙』
そう言って渡されたのは、遺産相続の遺言書みたいなものだった。
読むと、遺産は全てルウちゃんにあげる。ルウちゃんを引き取ってもらう育ての親にも相続させる。
そんな感じで書いてた。
『お兄さん名前は?』
「あ…えっと、リク。」
『私は知ってるよね。名前呼んでたの知ってるから…』
「うん。とりあえず今日は、病院に戻ろうか。看護師さんが心配してるからね。ルウちゃんが元気だよって教えてあげようね。」
『うん…』
「大丈夫。僕が居るよ。」
そのあとは本当に大変だった。
養子って…手続きって、大変だ。もう腱鞘炎になりそうだった。
けど、ルウちゃんの為って思ってたら、頑張れた。
『ここが、リクの家?』
「そう。古い民家だけどね、リフォームしてるから中はすごく綺麗だよ。」
『リク、ちゃん付けやめて。恥ずかしいから…』
「うん。わかったよ。」
気付いたら、僕も寝てたみたいだ。
朝ごはんの支度をして、ルウを起こさないと。
「ほんと、色んなことがあったな…」
そんなことを思っていると、ルウが起きた。
『ん……寝てたわ。』
「おはよ。よく寝てたな。」
『ソファで寝るなんて…疲れてたのね。』
「顔洗ってこいよ。ご飯の準備するから。」
『わかったわ。』
過去に色んなことがあったけど…本当に、今は、幸せだ。
不完全な僕は、おばちゃんに出会って、ボランティアで色んな人達の〝ありがとう〟を聞いて…
おばちゃん、僕は、少しだけでも、普通の人間になれたかな?
『なにニヤニヤしてんの?キモ。』
……ルウの反抗期は、いつになったら終わるかな。