『二人ぼっち』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
二人"ぼっち"という響きには、言い得ないさみしさがある。
まるでその二人が望んで二人でいる訳ではないような、その二人以外に人が絶えてしまったかのような。
二人きりはただ甘いだけだけど、二人ぼっちは、どこか甘く、さみしい。
二人ぼっち
一人ぼっちが二人になれば
ほら、もう一人じゃない
周囲の景色が色褪せて見える。
まるでこの世界にいるのは君と僕の二人だけで、実際にそうなのだろう。
街の雑踏も軽快な音楽も、話題の映画だって、君とじゃなきゃ楽しめない。
君はいつだって嬉しそうに笑っていて、君の周りには色が溢れていて、その色が僕の世界を彩ってくれたから。
君の世界にもたくさんの色が溢れていますように。
人の輪からはみ出した僕等は
傷を舐め合う為、誤魔化す為
そんな薄い関係のもとに
友情というものを語っている。
何時まで経っても僕等は
薄情な友達であろうとする
友人になんてなれやしない。
お互い、馴れ合いなんか嫌いなのに
今日も僕等は二人ぼっち
『二人ぼっち』
二人ぼっちは、一人ぼっちより良い。
話し相手がいるのは、気が紛れるし、何より心強いと思う。
(ただし、気の合う人に限る)
# 二人ぼっち
深い森の奥の奥、僕らは二人で息をしていた。
翠緑の木々が葉を揺らす夏。森が赤く衣を変える秋。生命の気配が消え去る冬。雪解け、花萌ゆる春。その全てを二人で過ごした。牛を飼い、芋を育て、鹿を狩って生きた。お金なんてなかったから、何から何まで二人きりで賄った。それでも、案外豊かな生活を送れていた。
なぜこんな所で暮らしているのか、なぜ二人きりになったのか、もう覚えていない。覚えていたとしてもどうでもいい。そう思えるほどに、僕らは幸せだった。
晴れた日の昼下がりは、木陰に座って詩を書いた。傍らに彼女が寝転がって、何をするでもなくゆっくりと呼吸をしていた。がさりと音がしたから顔を向ければ、小さな兎がこちらを見ていた。僕はその風景を書いた。何より、何より綺麗な光景だった。
遠く、砲声が聞こえた。それで思い出した。
外は今も鉄が降っているらしい。まあ、どうでもいいか。どうせここには届かない。
そう思った所で、ふと自嘲する。そういえば、
ここには届かないどころか、心臓にまで届いたのだった。
二人ぼっち
ぽちゃん、と音がして、目を開けたら
そこは夢の中。
「ふふ、また来てくれたんだね。嬉しい」
「当たり前じゃん」
ここは、二人の、ふたりだけの空間だ。
私と彼女以外何もいない。人間どころか動物も植物さえも。
「今日は何をしようかしら?」
「今日は久しぶりにお話しよう? 最近人肌が恋しくて…」
「もちろん! 二人でくっついて、二人だけのお話! とっても素敵よね!」
彼女はそういって屈託のない綺麗で眩しい笑顔をこちらに見せる。
彼女はとても美しいんだ。もちろん容姿は言うまでもなく綺麗だ。でもそれ以上に心が綺麗なんだ。
彼女の中には汚れなんて一つもなくて、まだ何にも染まっていない純白の彼女。そんな彼女が私に笑いかけている、その事実だけで私の心は洗われるんだ。
「ねえ、なんのお話をする? 私、あなたとのお話ならなんでも好きよ!
「そうだなぁ。あ、じゃあこの前あった…」
二人で他愛もない話をする。中身のない、本当にくだらない話。でも、私にとってこの時間は何よりも大切で私の心の支え。
二人でしばらく話した後、しばらくの沈黙が訪れた。いつも、必ずこの時間が訪れる。二人の二人だけの心が通じ合うような時間。
そこには言葉なんてなくて、そもそも言葉なんて必要はなくて、何を言わずとも私と彼女は自然とこの時間を共有する。
そんな時間にピリオドをうったのは彼女の方だった。
「ねえ、ふたりぼっちだね」
彼女はおもむろにそう言った。穏やかで、何かを確かめるようなそんな声色。例えるなら、手のひらの中にある宝物がその手にあるかどうかをゆっくりと確かめるかのような、そんな声色。
「それって普通、ふたりきりって言わない?」
私がそんなことを言えば、彼女は薄く笑った。
「だってここには私とあなたしかいないでしょ? だからふたりぼっち。私は前までひとりぼっちだったのよ」
彼女は今度は悲しそうに微笑む。
でも、それは私も同じなんだよ。
なんて思ったけど、それよりも今の彼女を見ていられなくて、彼女のそんな顔を見たくなくて、私は彼女の頬に触れようとする。
だけど、その手が彼女に触れることはなかった。
ああ、彼女に触れることが出来なくなってしまった。
「もう、時間みたい。…ねえまた来てくれる? 明日も来てくれる?」
「もちろん、会いにいくよ。だって私達は」
ひとりぼっちの人間達だから。
その言葉を言い切る前に彼女とのつながりが切れた。電話のようにプツンと。
そして、朝が来てしまった、一人ぼっちの朝が、彼女のいない朝が。
彼女はここにはいない。
だから、私はまた夜、夢を見る。彼女に会いに。彼女とふたりぼっちになるために。
世界に二人ぼっちになったような
そんな感覚だった、、、
明け方の散歩
夕方の遠回り
夜空の下でのお喋り
世界に二人ぼっちになりたかったって、、
誰もいない場所に一緒に行きたいって
何も考えないで良かったのに
好きって気持ちだけで良かったのに
世界に二人ぼっちにならなくても
一緒に居られたら良かったのに、、、
「キョウカラコノセカイハ、オマエトワタシ、フタリダケニナッタ」
「……はぁ?」
俺は呆れて、その一言に尽きた。しかもなんなんだこのロボットは。メッキが剥がれて、ボロボロ。目は片方だけ黄色く光っていて、ところどころバネやらネジやら飛び出てて、不格好である。なのに、『オマエ』とか……。初対面に向かってそれはないだろう。こんな奴に言われたくもない。
「おい、初めての人に向かってその態度はないだろ」
「オマエトワタシ、ハジメテジャナイ」
「……何言ってんだか。こんなオンボロボット、見た時がない。俺は急いでるんだ。早く会社に行かないと」
「ダカラ、モウコノセカイハ、ワタシタチシカイナインダッテ」
そう言って、俺の腕を掴んできた。瞬時に払い除けようとしたが、以外にも強い力である。振り回して、そのままどこかへ飛んでいって、部屋のものを壊したら大変だ。仕方なく、諦めることにした。
「ソレ二、オマエトハ、ショウガクセイノコロ二アッタ。アノ、ゴミステバデ」
ゴミ捨て場……?
思わず眉をひそめる。
「オマエ、イッテタ。『ガッコウデイジメラレテテ、ツライ』ッテ。『ニタモノドウシダ』ッテ」
「っ……!」
「『オレトオマエダケ、フタリノセカイダッタライイナ』トモイッテイタ」
「な……に、言っ、て……」
額から冷や汗が流れ出る。……小学校?いじめ??蓋をしていた記憶が、どんどん開かれていく。しまいには、黄色く光っている目が不気味に見えて、ここから逃げ出したいと思うほどだった。
「……ヨカッタネ、ワタシタチヤット」
――フタリボッチダネ。
〜二人ぼっち〜
何があっても、なんて手垢のついた言葉でも
それでも言いたいんだ
何があっても、
世界がみんな敵にまわっても
僕だけは、君だけは
君と、僕と 共に
(ふたりぼっち)
たくさんいると話せないから二人でいよう
それでも言えないことがあるくらいだから
どうしたもんかな
むしろ何も言わず、うちにおいで
そして一緒に寝よう
そうした方が通じることもあるさ
#二人ぼっち
「突然なんだけどもしもの話、してもいいかな。
もしも僕ら2人だけの世界になったら。
電気やら水道やらライフラインはすぐ止まっちゃうだろう。
電波も無くなっちゃうから、スマホとかの通信機器は使えない。
食料を得るのも至難の業。
一回離れてしまえば、もう一度会えるかも分からない極限の世界。
ねぇ、こんな世界なら、どうなるんだろうね?
君が僕を愛してくれるっていうバグがおこったりするのかな^^」
何時からだろう。隣に君がいることが当たり前になったのは。
独りが嫌いだった。
だから構ってもらいたくてわざとバカなこともしたし、人がいるところに押しかけもした。
それでも、どうしたって1人になる時はある。
それが、まさに今だったりするんだけどね。
大して広くもない部屋だけど、ポツンと独り取り残された感覚を覚えるには十分で。
それがどうしても嫌で、嫌で仕方なかった。
でも、それが我儘だってことも解ってた。
だって、ずっとずっと、人が怖かったから。
1人になるのは平気だった。でも、独りにされるのは怖かった。
1人でいることを望んだのは自分だから、独りになることはどうしても避けられないことなのに。
それでも、怖くて、寂しくて。部屋の隅っこで丸くなって、時間が過ぎるのを待ってることしかできなかった。
だけどーーー。
「ちょっ……灯りも着けないで何してんだ!!」
聞き慣れた君の声に、どれだけ救われたか。きっと君は知らないし、言うつもりもない。
理由を知ったら、きっと君は呆れた顔でため息を吐くだろうから。
ただ言えることは、その日以降独りぼっちになることはなくなった。
何時だって君が隣にいてくれる。
呆れたように、困ったように、戸惑ったように笑って、仕方ないなぁって言いたげに、隣にいてくれるんだ。
隣が温かいだけで、こんなにも安心できるなんて思わなかった。
きっと、君だからそう思えたのかも。君以外の人だったら、きっと安心なんてできなかった。
本当、1人を望んだ先に”二人ぼっち”の幸せが待っていたなんて、面白い皮肉があるもんだよね?
二人ぼっち
#53 『二人ぼっち』
世界で二人ぼっちになった
よりによって、こんなおばさん
いや、バアさんと二人だなんて…
「ゴメンなさいね」
何が面白いのかニコニコしている
大きなため息をつく
こうゆうときはイケメン王子様、
いや、いけ好かないワイルド系がお約束なんじゃないの
ドラマとか映画とか、そういう設定でしょ
「こんなおばちゃんと二人で」
「………」
すると、雲が晴れて、夕陽が射し込む
二人はそっちを観る
沈んでいく夕陽
私は大きく息を吐いた
「よしっ」
とりあえず今日を二人で生き抜くか
閲覧注意な場面があります。
見るときは気を付けてくださいm(_ _)m
あんなに泣いたのはいつぶりだろう
2人で抱きしめあって泣いた。
見てしまったのだ、
大切な人が屋上へと向かうところを、
階段を駆け上がっていく彼女とすれ違い
その階段は屋上へと繋がっていた
え、ま、り、、
この先は行き止まりまさか、、
まり!
まりという声を聞いた彼女は
はっとした様子でこちらを振り返った
こ、来ないで、お願い!
振り返った彼女は反射的にそう言葉を放った。
まり、、、この先は行けないよ
そうゆっくり放った。
ほっといて!お願いだから
最初の声は強かったけど後に続く声は弱弱しかった。
まり!ダメそこは!
もういいの、、、私なんて
弱々しいこえしかしなくなった。
良くないよ!
胸がいたい、手も震えが止まらない
あんたもどうせ、心の中だと○んでほしいって思ってるんでしょ?
震えがあった怒りに満ちた声だった
まり?
みんな私のことそう思ってるんだよ!
私の声は聞こえなかった
まり!
自分でもびっくりするくらい大きな声が出た本当に自分かも怪しいくらいに
さっきからだまって聞いてたら何が○んで欲しいだ?何がもういいの?私はまりのこと1回もそんなふうに思ったことは無い!ハアハア
息切れがする、、、
ねえなんでこんなことしようとしたの?何があったの?話してお願いだから私にまりが見てきた景色を
りん、ごめんなさい、、、
私の叫びは響いたのだろうか泣きながら謝罪の言葉を出している
実は、、、、、
まり、、、ごめんね
もっと早くに気づいたら良かったのに
まりが泣きながら教えてくれたのは聞くだけで心が痛くなるような残酷ないじめの内容だった
りん、謝らないでりんは悪くないから、ごめんなさい私が弱いせいで
まりも謝らないでまりは悪くない悪いのはその人たちでしょ辛かったよね
2人で泣きながら謝罪慰めていたらもうすっかり日は落ちて辺り一面がそらいっぱいの星と月夜に囲まれいた
そして私達はこの出来事を境に絆が深くなったような気がした。
お題[2人ぼっち]
No.5
鏡の前では本当のぼくになれる。お金を貯めてこっそり買ったキラキラのアクセと、たくさんのフリルがついたワンピースは、中々様になっているんじゃないかと思う。こんなに可愛くなっても、ぼくを見てくれるのはこの鏡しか居ない。別に寂しいとかじゃないけど。
(二人ぼっち)
一人分の呼吸が響いている。
吸って、吐いて。小さい音。ときどき身じろぐのか、衣擦れの音も聞こえてくる。
イヤホン越しにそれを聞きながら眠る時がいちばんいい夢を見られる。
まるでこの世界に二人ぼっちになったような気がして。
いつかあなたが私の顔と名前を知るときには、きっと本当に二人ぼっちになれるのだろう。
ふたりぼっちの夫婦
これからも末長くよろしくお願い致します
ボブで眼鏡の、心友がいた。
中学で出逢って 私から声をかけた
卒業する頃には お互いに喧嘩し合えるほど
心を許した人だった
高校に上がって クラスは一緒
私は人間と関わるのが嫌い
貴女もそうだって思ってた
だからね
みるみるうちに周りに馴染んでるのが
怖かったんだ
離れていくのかなって
言葉にできなくて 寂しかった
私と過ごしてた時の貴女は消え去ったんだね
貴女が 変わってしまったのかな
それとも 私が追いついてないだけか
今でも想ってるよ
二人ぼっちになりたいって
そしたら 私が独占できるもの
二人きり、は気まづいことも知ってる上でね
共依存だと思い込んでた
私の 一方通行な依存だったのね
二人ぼっちは 心の友なんて名は 解消しようか
一人ぼっちは 慣れてるし。
_ ₀₂
【二人ぼっち】BL
「……行っちゃったね」
「おう」
地元の神社の夏祭りの中日。土曜の夜に集まったクラスメイトは、花火が始まると同時に、山中にある境内から川の方へ降りるため、階段の方に駆け出していった。残されたのは将棋部の方鶴と、帰宅部……といえば聞こえはいいが、いわゆる不良の麻仁尾だけだった。
「麻仁尾くんも行く?」
臆面もなく話しかける方鶴に、麻仁尾は言葉に詰まったらしい。少しだけ間があってから、歯切れ悪く答える。
「いや、俺は……」
麻仁尾は頬をかいた。そもそも今回の夏祭りに来たのだって、花火を見るためではなかったのだ。家にあった父親の浴衣まで借りて、それらしくしてきた。ちら、と方鶴を見る。彼は浴衣ではなかったが、甚平姿でいて、足元もゴム草履ではなく下駄だった。
(様になってんなぁ)
自分の足元が色褪せたビーチサンダルなのが恥ずかしい。少し隠すように足を組むが、方鶴は特に気にも留めていないようだった。
「方鶴、ちょっと、あっちの方いかねー?」
「えっ?」
あっち、と指さしたのは、境内から下る階段の途中、道が別れた方だった。
「いいけど……肝試し?」
「……まぁ、なんでもいいからよ」
行くぞ、と歩き出す。片手にノセられて遊んだヨーヨーを二つぶら下げて行く麻仁尾に、方鶴も綿飴を片手に付いて歩いた。
境内の出入り口になっている階段は、行き交う人で一杯だった。はぐれないように、麻仁尾はぴったりと方鶴の隣りにいる。そのまま降りきったところで、人の間を縫って、山肌を回り込む道に歩き出す。
「どこまでいくの?」
「もーちょい」
喧騒が遠くなる。その分暗くて、踏み固められただけの土の道は危なかった。生い茂った低木と、長くここに生えている木々の間を抜けていくと、唐突に川まで見通せる場所があった。
「ベンチとかねーけど、いいだろ。こっからなら花火、よく見えんだよ」
「わー、ホントだ、川まできれいに見えてる」
薄闇の中、他に誰もいない。時々遠くで誰かが笑ったり、何かアナウンスしたり、有線放送でもかけてるのか、流行りの曲が聞こえたりしている。
「二人ぼっちだねぇ、みんなあっちにいるのに」
ふふ、と面白そうに笑う声。柔らかく笑う頬を、自分だけの 視界に捉えている。下にある街灯の柔らかい光は眼鏡や前髪に反射して、そのくせ目元は暗く見えなくしてしまう。
「そーだな、あいつら、すぐ走り出してっちまったし」
仲のいいクラスメイト達だ。麻仁尾が悪ぶった見た目でいても普通に声を掛けてくる。けれど、その関係を作ったのも、最初から臆せず話してくれたのも、みんな方鶴だった。
方鶴のことを考えると、居ても立っても居られない。別に何ができるわけでもないのに、傍にいたくて仕方ない。だから面倒な学校も毎日行くようになったし、勉強もやるようになった。部活には行かなくても、遠目に目で追っていて……麻仁尾の生活は、もうほとんど方鶴で回っているようなものだった。
「なぁ、方鶴、俺──」
ひゅるるる、どぉん、ぱらぱらぱら。
唐突に花火大会は始まってしまった。
「わー……綺麗……」
方鶴が呟く。空を見ている顔。赤や青や黄色やピンクや緑に、光が射して眼鏡が光る。髪の下で輝く目が、麻仁尾を引き付けて離さない。将棋のときの真剣な目を見てしまった時に、胸がドキドキとして止まらなくなった。
(しくったなぁ……)
視線を花火に向ける。上手く行かないもんだなぁ、と思いながら、空に咲く花を眺める。
「ねぇ」
どどどどどーん、と花火が連発で弾けるのと、肩が跳ねるのとで、衝撃に見舞われた。何せ耳元で方鶴の声がしたのだ。
「僕のどこが好きなの?」
「き……聞こえてた、のかよっ」
いたずらっぽく笑う方鶴に向き直ると、彼は目を細めて、こっくり頷いた。
「ねぇ、二人になることなんてそうないじゃないか。ちゃんと、今、教えて」
麻仁尾は思わず、胸を押さえていた。