『優しくしないで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お願い。優しくしないで。これ以上優しくされたら、もっとあなたを好きになって、苦しくなってしまうから。もう、あなたに恋をしたくないから。
傷口は飴を舐めても塞がらない
/お題「優しくしないで」より
振り払う手 君が望むもの
どれもこれも違うみたい
本当に欲しいものは、何だろう
一時の温もり 探す人たち
それで満たされるほど
蝕むことに気付かない
君が望むものがそこにあるの
言葉の裏に隠された君の寂しさ
今は、まだ勇気がないだけ
その気がないなら冷たくしてよ。
大多数がもらえる優しさなんかいらない。
私だけの何かをちょうだい。
これ以上優しくしてくるな、この人たらし。
そっちは他のヤツに気があるくせに。ピンチな時守ってくれるし、ぶっきらぼうな物言いだと思ったらこの上なく優しいこと言ってるし、めんどくさいとか言いながら結局いろいろつるんでくれるし。あと顔綺麗だし。
好きになんて、なっちゃいけないのに。
そんなんだから、余計好きになる。
【優しくしないで】
ページを捲る度に切なくなる主人公
その背景に見えるのは
"優しくしないで"
孤高に気高く生きる姿
他人にだけは魅せる優しさを
読者だけは知っている
#優しくしないで
優しくしないで
やっぱり諦められないよ。
本当はお兄ちゃんより、誰よりも好きだった。
だけど、あの人が選んだのはお兄ちゃんで、私のことなんて兄の妹でしか見ていなかった。
いつも優しく接してくれるから、好きなのかなって勘違いしてしまった。
だから、優しくしないでよ。兄と接したいからって、優しく接しっても嬉しくない。
分かっていたはずなのに、僕から溢れ出す涙は止まらない。
いや、本当はあの人に止めて欲しかったのかも。
家の中で泣いてしまった。止める人なんていない。
お兄ちゃん以外の家族なんてもういない。互いに好きな人と蒸発してしまったから。
こんな広い家で一人で泣くって、なんて無様んだろうか。本当に情けない。お兄ちゃんがいないと何も出来ない。分かっていたはずなのに、認めたくない。
自分の大事な人がいなくなっていく感覚が…。
だんだんと意識が遠のいていく…。
最後に見えたのは、黒色の服が似合う人しか見えなかった。
嗚呼結局はお兄ちゃんでもなく、あの人でも無いんだな……。
目が覚めたらベットの上にいた。
起き上がって周りを見渡しても誰もいない。
混乱している頭を整理していると扉が開いた。
入って来たのは、お兄ちゃん達のリーダー的存在の人だった。(え?なんでいるの…。)と困惑していると、彼は話し始めた。
お兄ちゃんは結局あの人と付き合ったらしい。
だけど、お兄ちゃんは僕が好きだったのを知っていた。だから最初は付き合うことに躊躇していた。でも好きって気持ちには叶わなかった。そして付き合った。だけどやっぱり、僕のことが脳裏に過ぎった。
帰って報告したい気持ちもあるけれど、僕に嫌われたく無いから、彼に代わりに行ってもらった。
彼が家に着いたら泣き声が聞こえて、何か言っているのが聞こえたと思ったら、倒れる音が聞こえて急いで駆け寄った。
最後まで聴き終わるとなんとなく自分が惨めにしか思えなかった。僕が言っていたことも聞かれたし、好きだったってことも知られてしまった。
僕が俯いていると、彼は僕の顎を掴み自身と目を合わさせて言った。
『そんなに彼奴の事が忘れられないんだな?なら俺と付き合うか?彼奴以上に君を愛すぞ。彼奴より俺の方がいいと言えるぐらい、ドロドロに愛してやるぞ。』
そんなことを言われた僕は恥ずかしくって、顔を背けた。彼は笑っていたけれど本気らしい。
なんとなく僕は彼と付き合えば幸せになれると思った。そして彼に言う。
「最後まで愛してくれる?優しくしないでね?そういう哀れみの言葉はいらないから。取り消すなら今のうちだよ?」そう僕が言うと彼は口角をあげて言った。
『俺は欲しいものは絶対に手に入れたい男だ。そう簡単に手放すわけ無いだろw』
そう言った彼の腕の中に収まり彼に言った。
「じゃぁ。一生かけて僕の事アイシテ?」
『勿論だ。絶対に離すわけない。』
そう言う彼らは幸せそうだった。
「優しくしないで」
優しくしすぎたら成長できないとか
甘やかしたらわがままになるとか
聞くことはあるけど
やっぱり人って優しくされると嬉しい。
優しくしないで、なんて言ってないで
優しさを素直に受け止めてみたら。
お題 優しくしないで
もう、優しくしないで。
偽りの優しさなんていらない。
わかってるんだよ。みんなが本当は私の事嫌いだって。
だって、いつも言ってるじゃん。
みんながいない時は「死ね」とか「消えろ」とか。
なのに自分の評価ばっか気にして、今度は道具として使う。
みんなの前では、優しくしてくる。
その優しさが、だいきらい
優しくして欲しいって思うのに、優しさが大嫌いなんて。
私は壊れちゃったのかな。
壊れちゃったから、今こんなことしてるのかな。
首にはハンドタオルが結ばれてる。
あとは手すりにかけるだけ。
頭に何かが集中して集まる感覚がする。
息が吸えない。足の力は抜いている。
自分の体重全部が首にかかる。
人間、死ぬのは簡単だ。
ただ気持ちが決まらないだけ。
そんなことに今気づきながら死んでいく。
今更気づいても遅いかな
気づいた時には何も無かった。
天国も地獄もない。【無】
それでもいい。私には生きる勇気がなかっただけ。
天国に行きたかったんじゃなくて、地獄から逃げたかっただけ。ただそれだけの人生だった。
優しくしないで 5/2 (木).
優しくしないでほしい。
悩みを話した時、頭を撫でて抱きしめてくれたあなた。
「大丈夫だよ あなたは悪くない。
あなたは とても 優しい人だから。」
違う 私は きれいなところしか話していない。
汚いところ、怖くて言えてない。
汚いところを話したらあなたは
私のことを嫌いになるのかな…
誰にでも優しい君は、今誰よりも傷ついていて。
みんなの痛みを引き受けながら、いつもひとりで泣いていたのを知っている。
もういいよ。もう、優しくしないでいいから。
君が壊れてしまいそうで怖いから。
どうか君が、酷い人になれますように。
優しくしないで
なんで、なんで、そんなに見るの。
痛い、苦しい、怖い、助けて……
見ないで、見ないで。私を見ないで。
助けて。たすけてよ、兄さま────
*
どうしてそんなに私を見るの?私が変だから?
みんなやってることでしょ。しょうがないでしょ。
結局そうやって、みんな私を見下すのね。
貴方は違うと思ったのに。
でも、見られてもあの恐ろしさはないの。
*
なんで、どうして?
こわくない。暖かい。心地よい。
おかしいじゃない。
その札束、どうするつもり?私まだ、何もしてない。
……初めて笑ってくれた。やっぱりおかしい。
おかしいのは私ね。望んでたことのはずなのに。
わがままだけど、お願い。
そんなに優しくしないでよ。
────────────────
自創作 硝煙は笑う より
優しくしないで。
私はもう、あなたが嫌いだ。
そんな風に、私に笑いかけるのはやめてよ。
まるで太陽みたいに尊いあなたの笑顔は、皆を幸せにする。皆に好かれているんだから、別に、私に笑いかけなくてもいいでしょう?
優しくしないで。やめてよ。
些細な優しさが、私を傷つけていく。「大丈夫?」って言われた雨の日も、落とした消ゴムを取ってくれた時も、胸が痛くてたまらなかったんだよ。
嫌いになれない。それが、いちばん苦しい。
「優しくしないでよ…だいっきらい…」
今日も私は、嘘をつく。
[優しくしないで]
私の大好きな彼は
誰にでも優しい
そんな所がちょっぴり嫌いだ。
他の人に優しくしているところを見ると
胸のあたりがズキンっと痛む
(誰にでも優しくしないで)
そんなこと言えるはずもないのに。
No.10
★優しくしないで★
わかってる
わかってる
その優しさが私にだけじゃなく、誰にも平等なものだってこと
医師として……そう、あくまで医師として、患者に接する基本だってこと
でもね、先生……
先生を前にしたら、押さえ込んだ本当の気持ちが騒ぎだす
穏やかな声が、やわらかく紡いでくれる一言一言が、向けてくれる笑顔が、側にいてくれる安心感が……その優しさが
“私に”向けてくれるものだったら…って
どうしてだろう……
何もかもが、苦しくてたまらない
先生を好きになってから、幸せも喜びもたくさんもらったはずなのに
何度も何度も救われたのに
今は、そんな大切な記憶さえも辛く感じて……
たとえ先生自身の性格でも、その優しさが“医師”の線を越えることは、ない
その現実が、痛くて辛くて悔しくて
頭で理解していても
心が全然言うこと聞いてくれないんだ
医師と患者の間には、いずれ必ず“別れ”が来ることを
先生の優しさに触れる度に突きつけられて
身体が震えるほど怖くなる
それでも、“もうこれ以上優しくしないで”なんて、どうしても思えない
捨てられない
先生がくれる優しさに、心ごと全部ゆだねて甘えていたい気持ちを……
助けたいのに
「優しくしないで」
助かりたいのに
「優しくしないで」
あなたが私に優しくするたびに
私は私を傷つけてしまう
私には助けられる価値なんかない、幸せになる資格なんてない
だから優しくしないで
私が幸せになる勇気を持てるまで
俺は なぜ生まれたのだろう?
主人格の女の子は いつも一人だった
俺は 時々見ていた
「こんにちは 俺は 広樹。君のことは
よく見てた。いつも寂しそうだね 俺と話しない?」 話しかけたら びっくりしていた
でも 俺を 受け入れてくれた
時々 入れ替わり 主人格の代わりをした
主人格は とても 優しい
俺は 数少ない友達になっていた
でも これでいいのだろうか?
もう 俺は 必要ないんじゃないか
辛いけど 主人格の為に 消えるべきかもしれない
頼む もう俺に優しくしないでくれ
あなたは誰にでも優しい
わたしは勘違いしてしまうの
だから優しくしないで
優しくすることだけが、優しさじゃない。
厳しくすることが、優しさになることもある。
優しくされると、甘えてしまう。
優しくして欲しくないわけじゃない。
優しくされるのは、うれしい。
ただ、今は、私を甘やかさないで欲しい。
厳しくするべき時は、厳しくしてくれていい。
厳しさも、優しさも、きっと私の糧になるから。
︎︎◌ 優しくしないで ︎︎◌
閉め切ったカーテン。薄暗い部屋の中。
テレビもスマホも、同じ画面で同じ警報を吐き出している。
僕は、机の上のショットに手を伸ばす。
琥珀色の液体を一気に流し込む。
喉に焼けるような熱さが走る。アルコールの香りが、ツンと鼻を抜けていく。
耳の中に煩雑な音が回っている。
頭が痛い。
「優しくしないで」
煩雑な音の外、耳の裏、背後で、途中で音を落っことした、囁き声が聞こえた気がする。
ブルーライトが目に痛い。
映し出された、固い敬語の、諦めたような潔い白抜きの文が、ゆっくり、ゆっくりと画面を流れてゆく。
僕の目は、文字を追うこともできず、ただただテレビ画面を眺める。
閉め切ったカーテンの外は、不気味に静まり返っている。
機械的な警報の唸り声が聞こえてくる。
子どもの頃、世界の終わりについて考えてみたことがあった。
この世の滅亡の日、自分は何をするのか、何を思うのか、最後に何を食べるのか…想像した。
まさか今、この瞬間に、本当にそんな状況を経験するとは思わなかったが。
ショットに琥珀色の液体を注ぐ。
縁まで注いだ液体を飲み下す。
「優しくしないで」
まただ。また聞こえる。
音の中ほどを落っことす、たどたどしい声。
どこか優しくて、まどろっこしくて、甘い声だ。
「優しくしたら辛いから。優しくしないで」
そんなものだろうか、そんなものなんだろうな
「優しくしないで。優しくしないで。優しくしないで。さよなら」
さよなら
尚も言い募る声と、絶えず耳の中に居座る煩雑な音。
鬱陶しいほどに脳に響く。
ショットに酒を注いで飲み下す。横に置いておいた“とっておき”を手に取る。
アルコールに脳が揺らぐ。
耳の奥がシンと鎮まる。
目の前が霞んで、ほうっと息が出る。
無音の中に小さな覚束ない声が、はっきりと聞こえる。
「勇気を持って。優しくしないで。会いに来て。さよなら」
「ああ、さよなら」
僕はゆっくり目を閉じた。