『半袖』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題『半袖』
小学生の頃、袖から腕を出していたら毛深すぎて一時的にあだ名が『ゴリラ』になった。
それが嫌で学生時代は毛の処理には気をつけてきた。
今年も半袖を着ないといけない時期がやってきた。私は今や社会人でお金が出来たから全身脱毛に通っている。
大学時代に出来た彼氏とは今も付き合って結婚を前提に同棲しているが『毛を処理するのに金かけるの? バカじゃん』って言ってくる。自分はTシャツの袖やズボンの裾から毛むくじゃらの手足を出している。こいつ曰く『男が気にしてたら気持ち悪くね?』だそうだ。こっちの努力を努力と思わず無駄と言ってくることがむかつく。
だから私は今、いたずらを決行することにした。
この男はなかなか起きない。だから私はカミソリを手にして、彼の手を取る。毛むくじゃらの腕にカミソリを進めて、手で払うと意外と白い素肌が現れる。床に落ちた毛はあとで責任を持って掃除機かけると心で呟く。
しかし、自分の肌の上で行われていることに気づかず、目を覚まさないのがなんだかおかしい。
起きた時の反応を楽しみにしながら、私は彼のTシャツから伸びる片腕の毛の処理を笑いをこらえながら続けた。
『半袖』
教室でうちわや下敷きやハンディファンを見かけることが増えてきた。クラスには強めな女子が多いのでスカートの中に風を送ろうとはためかせるのを意図せず見てしまうことも増えてくる。もうちょっと周りの目を考えてほしい。
週が明けると衣替えとなるのでもはや暑苦しいぐらいの学ランやブレザーともしばらくお別れとなる。クラスの気になる子はいつも制服をぴっちり着るタイプだったので夏服はどんなふうに着こなすのだろうと内心楽しみにしていた。
週が明けて朝からよく晴れた暑い日。学ランを着てないだけでこんなに快適なのかと感動しつつ教室に入ると長袖カッターシャツやサマーニットなど昨日まで見かけなかった服装ばかりだった。気になる子の装いは半袖カッターシャツにベスト。むきだしの腕がスカートをはためかせられるよりも見ては失礼なものに思えて直視できない。なのにそんなときに限ってあいさつされる。
「おはよう。今日は暑いね」
「お、おはよう。……半袖、似合ってるね」
「ありがと。ちょっと早いかなと思ったけど、けっこう快適だね」
うふふと笑うその笑顔もまぶしい。見たい、けど見たくないと葛藤を繰り返す内に響き渡るチャイムが始業を知らせるのだった。
半袖…
半袖の季節と言えば…蚊の季節!
あいつら服の上からでも刺すからね。
最近、巷でウワサの「耐性蚊」
殺虫剤かけても効かないとか悪夢か
このところ転生もののマンガ読んでるんだが…
自分が転生するとして、蚊だけはイヤー!!
半袖に袖を通すと、夏って感じがする。
こないだまで寒かったのに、季節はあっという間に過ぎていくのね。
でもちゃんと日焼け止めを塗らないと、この袖の境界線がくっきり現れちゃうから
ダサくならないように忘れないようにしないとね。
今日天気良いから半袖で仕事来たのに…
クーラーききすぎて寒すぎなんよ…
長袖を脱ぎ捨てて半袖になる、籠っていた熱気が冷めて少し冷静になる。それでも流れる汗を、片袖で拭い相手を睨み付ける。これ以上葉っぱを食べられたら彼女が育たなくなってしまう。だから、君には消えてもらう、さよなら。
半袖が似合う季節になりましたねぇ。
傍らの相手がラムネの瓶を傾けながら道行く人を見て言う。
同じ方を見れば確かに前に見たときより半袖で歩く人が増えたように思う。
かくいう傍らの相手自身も半袖だし、自分もまたそうだ。
ほんの少し前までは半袖はまだ寒いですかねぇなんて言っていたが、まぁ、そんなもんなんだろう。
暑い暑いと手を団扇代わりにパタパタさせる姿を見るとはなしに見ていたら、何かを勘違いしたのか、こちらに飲みかけのラムネの瓶を手渡そうとする。
「飲みたいならそう言ってくださいよ」
「いや、大丈夫だ。シュワシュワが苦手なんだ」
シュワシュワ、
「あなた存外可愛らしい言葉を使うんですねぇ」
小さい頃からそう言っていたからつい口を出ただけだったが、何かがツボに入ったらしい相手は、
シュワシュワ、ふふ。シュワシュワですって
なんて笑うから。
その手のラムネを奪い取り、一気に飲む
炭酸が喉を通り過ぎる。
思わずむせってゲホッと咳を出す。
「苦手なんでしょ、無理しないでくださいよ」
「無理はしてない」
「……ふふっ、そうですか」
暑いですねぇ。
からん、と空になったラムネの瓶にビー玉が当たる音がする。
下手な話の切り替えだけど、なんだかそれが嬉しい。
相手が飲んでたラムネは今しがた自分が飲んでしまったから、
もうないのか。
申し訳ない気持ちになった。
暑さを和らげるものは何かあっただろうか。
あ、と思い出す。
少し席を外して思い出したものを持っていく。
ほら、と傍らの相手に手渡すと、また笑われた。
「これは大丈夫なんですか?」
「これはシュワシュワしないからな」
ラムネ色の冷たいアイスを二人で食べながら、笑い合う。
半袖が似合う季節になったらまた二人でこれを食べたいとそう思った。
心がむずむずして気持ち悪い。
最近なんだか
気持ちがそわそわして落ち着かない。
大丈夫だよ。
何があっても私たちは一緒だよ。
実際空気に触れる面も増えるから涼しくは感じるけど、
半袖になって肌が見えるだけで涼しく見えるから良いんだよね
でも建物の中では冷房が効いているから、寒く感じる時もある。自分で調整できるように今日は羽織るもの持っていこう
#半袖
5月末になり、暑い時期になり半袖にしてます。これから6月7月8月9月辺りは半袖になりますね。
半袖
暑い日、君はいつもの水色のしましま模様のTシャツと黄色のひまわりを着けた麦わら帽子と水色のスカートを着ている。とてもきれいな笑顔だった。
今の君も世界一にあっているよ。その水色のドレス
そう、君と僕は愛し合える関係になるんだ。
僕は誓うよ。永遠の愛を。
あの頃の臆病者の僕とは違う。
「物語のネタが浮かばないときは、その日のトレンドワードとか、時事ネタとか絡めてるわな」
これまた随分と、ピンポイントな。某所在住物書きはスマホの通知画面を見てため息を吐き、この難題をどう組み立てるか頭をフル稼働させていた。
「たとえば某ゲームのレゴ。……懐かしいし主人公半袖っぽいが二次創作が難しい。保留。
あるいは今日の気温。東京は最高28度予報らしい。……まぁ半袖だがネタが浮かばん。保留。
もしくは今日はクレープの日でこんにゃくの日で肉の日らしい。……飯テロ万歳だが全部は無理」
あれ、今日、マジでネタがムズい。物書きは天井を見上げ、ガリガリ頭をかき、ぽつり。
「半袖で何を書けと」
――――――
例年今頃半袖だったか長袖だったか、分からなくなってしまった物書きです。皆様いかがお過ごしでしょうか。今日はこんなおはなしをご用意しました。
最近最近の都内某所。人間に化ける妙技を持つ不思議な子狐が、夜雨に降られておりました。
「寒いよ、さむいよ」
街灯乱反射する雨の夜道に、ひとりぼっちの子狐。絵になりますね。約20℃の夜の東京の、降雨と風は、コンコン子狐の傘持たぬ体をまんべんなく濡らし、体温を奪っていきます。
「かかさん、さむいよ。おててが冷たいよ」
お茶屋を営む母狐に褒めてほしくて、稲荷の餅売りで貯めたお金を握りしめ、買い出しに出た帰り道。
東京に台風が近づくらしいので、その間に食べるおやつ、もとい、コン平糖と油揚げを、ゲフンゲフン!……非常食と保存食を、備蓄しておきたいのです。
ついでに少し、お肉とこんにゃくも買ったのです。
これできっと、子狐のお母さんは雨の中、買い物に出なくて良いに違いないのです。
買ったものを濡らさぬよう、ぎゅっと抱えて、体を丸めますが、それでもポタポタ水滴と、ごうごう強風は、双方一切容赦しません。
「かかさん、かかさん……」
キャン、キャン。ここココンコンコン。
子狐はとうとう寂しく、心細くなって、心も体もすっかり弱ってしまって、人間の子供に化けていた化けの皮がペロリンチョ。
子狐の弱々しい姿で、道路のすみっこで、小ちゃく、うずくまってしまいました。
そこに現れたのが母狐の茶っ葉屋のお得意様。
「見つけた。茶葉屋の子狐だな」
黒くて大きな傘に、深い群青のレインコート、その下には白いリネンの半袖サマーコート。
お得意様はぴっちゃり濡れた子狐を傘で覆い、雨から遠ざけてくれました。
「茶葉屋の店主から言われて、お前を探しに来た」
あーあー。こんなに濡れて。洗濯直後のぬいぐるみかシャンプー中の犬猫だ。
お得意様は子狐に、エキノコックスも狂犬病も無いのを知っているので、手持ちのタオルで体を拭いてやって、拭ききれないのを諦めて、自分の半袖リネンを脱ぎ、それで包んでやりました。
「お前の父さんも母さんも、皆、すごく心配している。一緒に帰ろう」
子狐が大事に持っていた袋を防水バッグに入れる、茶っ葉屋さんのお得意様。
半袖リネンに包んだ子狐を抱え、雨や風がこれ以上子狐にイジワルしないよう、レインコートの内側に入れてやって、黒い傘を差し直します。
「捻くれ者と相合傘だが、文句言うなよ」
まぁ、子狐と私とで、相合傘がそもそも成立するのか不明だが。お得意様が云々付け加えて話す間に、体が少し乾いてあったかくなった子狐は、すっかり安心して、スピスピ寝息をたててしまいました。
街灯乱反射する雨の夜道に、子狐抱えて傘さし帰路につく大人は、それは、それは絵になる構図でした。
半袖コートと子狐が、相合傘するおはなしでした。
深い意味はありません。某所在住物書きが、半袖ネタに苦しまぎれでたどり着いたおはなしです。
猛暑シチュは過去作で結構出尽くしたので、「暑いジメジメ5月に半袖でデロンデロン」を投稿すると、短期間二番煎じになっちゃうのです。
しゃーない、しゃーない。
半袖
逆に今日まで長袖だった人とかいるのか?とっくに半袖に変えてる。
でもまだ夜はちょっと寒いからウインドブレーカーとして薄い上着をはおったりはする。
そういえば今日は夏用の服を買いに行くんだった。忘れてたけど服のお題だったから思い出せた。
買うものは夏の防水パンツと接触冷感の下着だな。通販でもいいんだけど散歩がてら買いに行ってくるかな。
おっと、それと最近お題だけじゃ書くことが短くなりすぎるからネットでなにか漫画とか見たらその感想を書くことにしたんだった。
といっても今日は特になにも見てないんだけど。基本的にジャンプラメインで見てるからジャンプラでお気に入りが更新しないと書くことないんだよね。
あ~やっちまった。
気を付けてはいたが、食器の漂白をした時
長袖Tシャツの袖にキッチンハイターが跳ねてしまったようだ。
そして袖が切りっぱなしの半袖Tシャツが、また1枚増えた。
(半袖)
半袖
どうせ大きいだろうから、半袖と半ズボンを出した。
半袖は首周りが少し狭いやつ。
どうしてこうなった。
バスルームから聞こえる水音に、ゲンナリしてきた。
漫画のような豪雨に見舞われて、ほどほどの年頃の男女が共にびしょびしょになって、とりあえず本当に近かった自分のマンションに避難した。
そしたら、7月なのにクソ寒くなってお互い震え始めてしまえばもうどうしようも無い。
絶対に何もしない、と約束の元自宅に招き入れ、自分よりも圧倒的に寒がってる彼女を先に風呂に案内した。
だから、着替えが必要で、服を引っ張り出して、バスタオルと共に渡したのが、ついさっき。
漫画かよっ!
水音が止まって、なんだか諸々と音が聞こえる。仕方がない。男の一人暮らしのワンルームマンションである。
ワンルームだからこそ、駅チカでもそこそこの金額で住めるのだ。
「なに、その顔?」
俺の半袖と半ズボンだったものはやっぱりどちらもダボダボだった。
俺は身長180cmあるし、彼女は150cmくらいだから、俺と話す時首痛いって文句言われたこともあった。
ダボダボなだけで、隠れるところが隠れてるから別にいっか……。
「いやべつに」
「そう。……シャワー、貸してくれてありがとうね」
「どういたしまして」
俺もシャワー浴びてくるわ、とバスルームへ。
……彼女でも身内でもない女のあとに、自分の家のバスルーム使うのって……。
なんだかものすごく妙な気分になった。
シャワーから出てくるお湯にホッとするも、なんだか嫌な予感もする。
雨凄すぎて帰れなくなって、泊まらせることになるとか。
漫画的な展開は一日一回で十分だと思う。
シャワーから上がると彼女がテレビをつけていて、ニュースが流れていた。
テレビの中の街中は物凄い暴風雨だった。
そして彼女が申し訳なさそうに言った。
「ごめんその、何もしないから、泊めてもらってもいい?」
「……いいよ。これじゃあ帰れないだろうし」
「ありがとう。……私も駅チカに住みたくなったよ」
漫画的なストーリーって、現実にあるんだなぁと、変に感心した。
半袖
暑さがグングン音を立て
迫りくる日々、過ごしつつ
お洒落もしたい
日焼けは嫌だな
夏は楽しみたい
なんて
ワガママ過ぎる自分と
分かっているけど
少しずつ、肌見せ
夏に突入し
半袖になる暑い季節が
目の前で笑ってる
「アンタはそう思うの?」
対面で、頭がちいさく頷く。
はなをならして笑うと、それがピクっとゆれる。
「あ、そう」
ニンゲンは顔をくもらせて、頭を地面へむけた。
近頃のコイツは、だいたいこうだ。
下向いてそっから、ハタ、ポロポロ……なんて、なみだを零してる。
地面より、空みたほうがいいと思うけど。
ニンゲンは、急にバッと顔面をあげて、こっちをみながら、ヒドイぐあいにふるえた口を開く。
「イエス、ってこと?」
ジョーダンみたいなこと言いながらニンゲンは、
へったくそすぎて気味悪い笑顔を、うかべた。
「……ハッキリ言ってほしいな」
また顔をそむける。
木陰から、顔半分がはみでたから、その目がうるうるうるうる、いまにもまた、涙をこぼしそうなのがわかった。
「ノー」
言うと、ほとんどおなじくらいの背丈が、おもしろいくらい揺れて、ついにニンゲンは、後頭部しかみえないくらい顔面を背中へひっぱった。
肩がプルプルふるえていて、
笑いをこらえてるようにも見えたが、
落ちてるしずくがそれをしっかり否定する。
こういうとき、なんて言ったらいいんだろう。
今みたいな状況は、口下手をさらに加速させてよくない。
ようやく、話す言葉の目処がついて、
口を開こうと思ったのに、自分の口も、さっきのニンゲンのように、ふるえていて、
もちろんそれは、絶対、緊張にふるえているだけ、なんだけども。
とにかく、ふるえてるってだけで、
自分のバカみたいにちっこい勇気の消失を感じた。
ふたりして、だまりこんで、気まずいとかそういうのを通り越してる。
頭上を笑う鳥たちが飛んで、ふたりをその影で覆い尽くす木は、葉擦れのヤジをとばす。
今世紀一、ヒドイ告白だ。
なまぬるい風にあおられて、ため息をつく。
……さすがに、いまのは酷かったかな。
ニンゲンは、手を握りこんで、頭をふるわせたかと思えば、ゆっくりこっちへ顔をむけた。
ヒドイ顔。
なみだだらけ、顔面中どこも真っ赤。
必死に、なみだをこらえてるのか、目によったシワ。
「ごめん」
それだけいって、ニンゲンは木陰から逃げるように退散した。
つったって、走っていくうしろすがたを見てるだけ、それでもせわしなく、風は袖をゆらして、なまぬるい。
ぼくのこと嫌いだよね。
とか、そんなこと聞かれるのははじめてだ。
自分の顔に手をあててみたら、予想外にアツい。
……たぶん、太陽のせいだな。
土を蹴った。
赤い光が靴箱を照らす。
まるで、私の心を表したようだ、、。
401、402、40、3、、あった!404、。
靴箱を開け例のものをいれる。
そっと、丁寧に、。
ふと思い出すのは彼の笑顔。
年中半袖で登校するという偉業を、
高校生になっても続けている彼。
この手紙を見た時、彼はどんな反応をするのだろうか。
少しは、喜んでほしいな、、。
そっと靴箱をしめ、
赤い光の方へと向かう。
“半袖”
私はもう十年以上半袖は着ていなかった
なぜなら、私の腕には
大きな火傷の跡が残っているから
私が半袖を着なくなったのは
小学生の時プールの時間に
ある一人の男の子が私の腕を見て
”わっ!お前の腕エイリアンみたい“
と笑いながら言われた
そんな一言から私は半袖を
一切着れなくなった
人を好きになっても
人に告白されても
ずっと自分の心に蓋をして
今まで一人で生きてきた
毎年一つ歳を重ねる度に思う事がある
“今年は半袖を着よう”
”ありのままの自分でいよう“と
そして毎年
袖の通されないままの
半袖のシャツが
クロゼットの引出しに
しまわれていく
30歳になった今日
今までの臆病な自分と
さよならする為に
一番華やかな花柄の半袖のシャツに
袖を通して
玄関の扉を開けよう
“さよなら、今までの自分”!
失敗した、と私は思った。
日中はあれほど暑かったのに、
夜になると嘘のように冷え込んできてしまった。
いや、全く予想してなかったわけではない。
天気予報も確認はしていたが、
まさかここまで体感温度が違うとは思わなかったのだ。
半袖に一枚、薄めのカーディガンを羽織っただけでは
まだまだ心許ない気温に、思わず身を縮こめる。
温かいミルクティーが飲みたい。
そう思って覗き込んだ自販機には無情にも
「つめた〜い」の文字しか並んでいない。
そうだよな、もう5月も下旬だもんな。
とにもかくにも、早く帰ろう。
それでミルクティーを入れて、タバコを吸おう。
隣の旦那をみれば、長袖のカッターシャツ一枚である。
寒くないんかお前。
お題:半袖