『君に会いたくて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
待ち人 すぐ来る
いや
待つくらいなら自分で行こう
そう決めた新年
【君に会いたくて】
バイバイ、またいつか。
未来へ旅立つあなたを、笑って見送る。
便りは送らない。
優しいあなたはきっと、旅先で新しい友達を作って、忙しいながらも、幸せな日常を送っているのだろう。
そんな日常に、水を差したくないのだ。
大事だからこそ、距離を置いてしまう。
そうやって、今までも旅立つ友達を見送っていった。
近づいては離れ、近づいては離れてを繰り返す。
私はきっと大人になれないから。
私はきっとあなたの負担になるから。
知らずにあなたを傷つけそうで怖いから。
だから、距離を置いてしまうのだ。
ならば、最初から友達をつくらなければ良いのに、自分勝手な私は、孤独に耐えることができなかった。
あなたと過ごした時間は幸せだった。
旅先で人一倍幸せになってね。
でもね、もしも、もしもだよ。
いつかあなたに会えたら、お互いの進んできた道のりについて、時間が許す限りお話したいな、と願うことくらいは許されるかな?
39.君に会いたくて
僕には小学生の頃、将来を約束した人がいる。
その人は引っ越してしまって10年近く会っていない。君はどこにいるんだろう。君に会いたい。
どこにいても会いに行きたい。
連絡が取れるくらいの年齢だったらもうまた会えてたかもしれない。君の行方が分からないまま…。
僕は転校したが、転校したその学校に君がいた。
一瞬見ただけでわかった。なんでもわかってるように微笑む君。やっと見つけた。涙が出そうだった。
君に話しかけた。
だが、君は僕のことを覚えていなかった。
親から聞いたが、小さい頃の記憶は事故で消えてしまったらしい。
だから、僕と将来を約束したことなんか忘れている。
ショックだった。全ての力が抜ける感覚を感じた。
それでも諦めずに僕は君と仲良くなるため、話しかけに行った。君は嫌な顔もせず話してくれた。
僕は毎日君に会うために生きている。
君に会いたくて、秒針の刻む音を聞く。
時が全てを解決してくれると先生が言っていた。
なのに、どれだけ針が進んでも私の前に君はいない。
君に会いたくて、時の流れにただ身をまかせる。
遠い君へ
君に会いたくて
会いたい。君に、会いたい。
だけど、君は今別の世界だ。生きている人にとっては、一番近くて、それでいて一番遠い世界だ。
あることをすれば、すぐに行けるけど、それをする勇気が出ないからこそ、遠い場所だ。
だから人は、その世界に行くために、時間が過ぎるのを待つんだ。
でも、もうこの世界はいいや。私は、君がいないとダメだよ。
この縄の輪っかに首を入れて、椅子を蹴り飛ばせば行ける世界。なんて簡単な世界なんでしょう。
「今、行くから…」
そう呟いて、私はあなたの元へと向かったのだった。
その女性が、彼の元へ行けたかは、わからない。だって、僕たちは、向こうの世界のことを知らないんだもの。
約束が
なくては会えぬ
日々を終え
あなたと過ごす
2LDK
「君に会いたい」
君に会いたくて会いたくて…
そんな時代もあったな〜
今はフワーッとしたいい思い出
「君に会いたくて」
やっと気づいたんだ。
君に会うまでずっと世界は白黒だったんだ。
この世界に色を与えてくれたのは君だったんだ。
「君に会いたくて」
離れてても大丈夫
毎日lineで話してるし
たまにはヒソヒソ話もできる
だけど時々
君の気持ち見えないよ
確かめたくて
抱きしめたくて
今すぐ
君に会いに行くよ
「君に会いたくて」
会いたい。
その一言が言えずに君を失うんだったら
もっと早くに言えばよかった。
逢いたい。
この言葉にどれだけの想いが込められてるか
今になって気づいたんだよ、僕は馬鹿だった。
君に会いたくて、
会えなくて、
嗚呼、ど~しよ~、
タヒにたく、なかったなぁ、
あの子を助けたこと、後悔はしてない。
でも、
コンナコトニナルナラ、
モット、
“愛してる”ッテ、
イエバヨカッタ、、、ッ、
君に会いたくて私は初めて一人旅をした
「君に会いたくて」
君に会いたくて
この扉を開いたんだ
だけど結果は最悪で
望んだ真逆の光景だった
だから僕は君に会うために
また別の扉を作ったんだ
たとえ誰かが不幸せになっても
君に会うためならば
お題『君に会いたくて』
君に会いたくて
学校のころ 好きだった
君に会いたくて
だけど 君はもう故郷に戻った
東京を離れて 生きる自信もなくて
メールのやり取りだけが
つながり
君 また 東京に来てね
新宿辺りで会おう
希望
友達以上 恋人未満の君
「左手が寂しい。」
ずいぶん可愛いことを言うんだな、と思った。
僕は右手で、彼女の冷たい左手をくるんでやった。
「右手も寂しいわ。」
そういうので、右手も手を繋いでやった。
時計台が真夜中を告げる。ライトアップされた木々が僕らを照らすから、こんな夜でも寂しくはなかった。
「唇も、寂しいって言ってる。」
見つめあって、寂しがり屋な彼女に僕に残る全ての愛をあげた。
「じゃあね、」
リップを塗り直して、両手をジャンパーのポケットにしまって、それから彼女はコツコツと音を立てて行ってしまった。
もう僕は必要ないんだろうな、
僕はというと、寂しがり屋が移ってしまったのかもしれない。もう君に会いたくなって、それで、不覚にも泣いてしまった。
【君に会いたくて】
「ただいま。カブトムシもらってきたぞ!」
カブトムシが父と共に帰ってきた。
「わぁ~すごい!かっこいいねぇ。」
小学2年生のわたしは飛ぶように喜んだ。
当時のわたしは虫が好きでも嫌いでもなかったが、カブトムシはかっこよくて好きだったのだ。
「よかったね!大切に育てないとね。」
嬉しそうに語りかける母であるが、母は今も昔も虫が苦手だ。
おそらく家にいる間世話をみるのは彼女である。その笑顔は苦笑いであった。
田舎であったため、カブトムシは採ろうと思えば採れた時代だ。
そういえば当時ムシキングというものがあった。
流行ってはいなかった。あったのである。
田舎でよくみる虫を、誰が好んで2次元の写真だけで喜ぶのであろう。
都会であれば需要があったかもしれないが、田舎の子どもたちには本物が身近にいたため、興味をひかれることはなかった。
ムシキングのなかでも弱い扱いを受けている虫たちは、どんな気持ちで生きているのだろうか。
彼らはその事実を知らないまま生きている。
私もヒトキングというものがあったら弱い扱いであろう。他人事ではない。
私は小学2年生当時のわたしに会いたい。
今ひとりで静寂の中の部屋にいる。
どこからかがさがさと聞こえる不気味な音に、不安を抱えている。
あれから時が経ち、私はどうやら母に似たようだ。
虫が苦手になったのだ。
この部屋にいるであろう虫を好意的に受け入れられる私はもうこの世にはいない。
あの当時のわたしがいてくれさえすれば、不気味な音を立てている存在に立ち向かえるだろう。
無惨にもそんな奇跡は訪れないのだ。
私は今から恐怖の一夜を迎える。
貴方を想えば想うほど
無性に会いたくなってしまう
明日早いことは知ってるけど
今日は少しだけ
「君に会いたくて」
許してね。
君に会いたくて
君に会いたくて、今日も朝を迎える
色の無い俺の世界は、
いつしか君色で染まってた。
俺の世界は、君が中心みたいに
君のために、俺は全てを捧げるんだよ
君だから、こんなにも想いが溢れるんだ
君の笑顔が見たくて、
君の心を守りたくて
君が光の下を通れるように、俺が影になるよ
だから、もう消えないで…
「久しぶりだな」
少し冷めた微笑みを浮かべながら君は言った。
高校生の時以来、ずっと会えていなかった、安否すらも知らなかった君の手がかりを拾ったのは数週間前。友人から君らしき人を見たとの情報を得て必死に探った末、今、大好きだった君は僕の目の前にいる。
「君は……ずいぶん変わったね」
「……12年も経てば人は変わるだろう」
そうは言ってもいささか変わり過ぎているように見える。華奢だった身体は硬そうな筋肉に覆われ、長く麗しかった髪はばっさりベリーショートに切られ、綺麗だった笑顔は今や残像すら見当たらない。言葉遣いも明らかに棘があって男性らしくなっている。
「幻滅したかい?あの頃の私じゃなくて」
無表情のまま君が問う。
僕はその問いに、言葉ではなく笑顔を返す。
そんなわけ、無いじゃないか。一体幾つ寂しくて不安な夜を、君がいない夜を越えてきたと思ってるんだ。
君がなんの前触れもなくいきなり高校を中退して引っ越した時から、僕は君に会いたくて会いたくて仕方がなかったんだ。その願いが、今日、やっと叶ったんだ。
「"少し話"をしようよ」
君がどう生きてきたのか聞きたくて、近くの喫茶店を指差す。
「フッ。"長い話"の間違いじゃないか?」
ああ、どれだけ見た目や言葉遣いが変わっても、その柔らかい笑い方は変わってないね。
僕と君は店の中に吸い込まれていった。それぞれ12年分の思い出を抱えて。
「君に会いたくて」
君に会いたくて、いつも探してる。
グルグル歩き回って君を見つけたとき、
何気に見てたら君の姿が目に飛び込んできたとき、
私は本当に嬉しいんだよ。
やっと君に会えた時の喜び。
君には分からないだろうな。
なんてことを図書館でよくやってます。目当ての本を探しに行ってもない事が多く、がっかりして帰ることが多いです。だから目当ての本を見つけた時は、心の中でガッツポーズ。でも目当ての本がなくても、新たな出会いもあるので満足してます。