『太陽の下で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
・太陽の下で
陽の光が何もかもを照らしてくれるのなら、いっそ僕の内にあるものさえ明るく照らして暴いてくれればいいのに。
陰さえ生まれないほどに照らされて、目が眩んでその場を動けないうちに、僕の全部を君に知られてしまえばいいのに。
そしたら嘘なんかつかなくて済むし。きっと心の底から楽になれるはずなのに。
ぐちゃぐちゃした汚い感情を包み隠さずに、ありのままの自分で、君を真っ直ぐ見つめることが出来るはずなのに。
……なんて幼くて浅ましい考えは、日が昇ってる間に考えることじゃ無いんだろうなぁ。
《題名:太陽の下》
太陽の下 全てが燃える
太陽の下 全てが踊る
太陽の下 全てが乾く
太陽の下 全てが芽吹く
朝日を吸い込めば
何もかも 命さえ
作れる気がする
朝日を吸い込めば
蝶々や 蜂さんが
仲良くなれるの
太陽の上でなく
太陽の横でもなく
太陽の真下
太陽の下 全てが燃える
太陽の下 全てが踊る
太陽の下 全てが乾く
太陽の下 全てが芽吹く
時にゃ干からびるやつもいる
時にゃ陽の光が嫌いなやつもいる
時にゃ月を好くやつもいる
時にゃ陽の光が好きなやつもいる
太陽の上でなく
太陽の横でもなく
太陽の真下
太陽の下 全てが燃える
太陽の下 全てが踊る
太陽の下 全てが乾く
太陽の下 全てが芽吹く
太陽の下 誰かが笑う
太陽の下 殺し合う
太陽の下に僕らはいない
もう既にもっと近く
だけれどもう少し遠くで見ていたい
(テーマ:太陽の下で)
太陽の下で
最近太陽浴びてないなあ。なんせ夜勤が多かったもんで。
早番だとしても天気が良く無かったから太陽と顔を合わせずに過ごしてた。
人間、陽の光を浴びないと本当に廃れる。落ちていく。
明日は浴びれるといいな。
太陽の下で
さいきん、お天道様はうれしそう。ぽかぽか陽気が、何日も何週間も続いている。
さいきん、お天道様はお怒りらしい。一年で一等暑い日が、何日も何週間も続いている。
さいきん、お天道様は悲しそうだ。さめざめ泣くから、ひとと、同じ温度の雨が何日も何週間も続いている。
さいきん、お天道様は楽しそう。陽気がさして、けれども、不思議と寒い日が、何日も何週間も続いている。
さいきん、お天道様はお隠れになった。いままでたくさん頑張ったから、疲れて、お家でお休みだ。何日も何週間も何ヵ月も、お隠れになっている。
太陽の下で
隠れられても
逃げることはできない
《またいつの日か》
私と私の幼馴染は小中高と同じ学校。私達は陸上部に所属していた。
運動神経が良く、いつもニコニコしていて、私と違って初めてのスポーツでもなんでも出来るタイプのいわゆる体育会系女子の幼馴染。
もともとスポーツがあまり得意ではなかった凡人の私。
同い年なのに、何故か天地の差と言っていいほど、あの子は偉大な存在に感じた。
あれは確か中学2年生の頃、友人が全国大会を前にして足を怪我してしまった。パックリ膝が割れて骨が見えそうだった。病院へ行くも既に遅く、神経が切れていて大会どころか今後歩けるかどうかも危ういとのこと。
それから幼馴染は車椅子生活。歩けなくなった現実を受け入れられなかったようで前のような明るい彼女はもう見られなくなった。無理もない、だって、走ることが生き甲斐と言っていいほど陸上を愛していたのだから。
ある夏、私は「全国大会準優勝」という賞状を手に表彰台の上に立ってメダルを掲げていた。
テレビの生中継を病室で見ていた友人は満面の笑みを浮かべたそう。
お題: 太陽の下で
太陽の下で
お花のように
光を浴びて
光合成をする
大きく伸びをして
大輪の笑顔を
咲かせるように
陽の下でスマホいじってる伏目がちなあなたより
街灯の下で大口開けて笑ってるあなたがいいなんて
太陽の下で
「産まれてきてはいけない存在」
として生きている。
だけど、太陽の下を歩いている。
ありがたいね。
風邪ばっかひいてる。
おやすみなさい。
end
この寒さになると太陽の光が心地よい。柔らかな日差しが降り注ぎ、眩しさに目を細めると冷たい風が頬を撫でる。最高のシチュエーションじゃないか!一人でいるのも寂しいものだから、家族や友達と太陽の下を歩きたい。くだらないことを話しながら、平和な空気を感じるのだ。寒空になってきたからこそ、太陽の下に出ようじゃないか。
その空の下
なりたかった。
憧れで、尊敬で
キラキラ輝く
羨ましくて
そこにいきたくて
でも気づいた
そんな君を見上げている
いつまでも追いかける
そんな自分が好き
「太陽の下で」
太陽の下で、向日葵が咲き乱れる花畑で真っ白のワンピースを夏風でふわりと漂せ天真爛漫な笑顔を見せる。
「そんな君が大好きでした。」
そう、あの日見た花畑で太陽に照らされながらプロポーズした。
雲が流れる
花は揺れる
雨が降る、心を濡らす
時が過ぎる
思い出が記憶に変わる。
風が通り過ぎる。肌に触れる。
いつかはなくなる、
でも
今日も私は貴方を思う。
太陽の下で。
『光の中で』
陽の当たらない場所の寂しさが 蝶の舌を伝ってる
あえてその場所に行き 無心になる人もいるという
光は重い 時に重い 陽の光なら尚のこと
表現の幅を超えて 裸になろう 全裸よりも全裸に
いつかこの気持ち あなたと分かり合えたなら
『太陽の下で』
酷く疲れた。
家とは違うけど慣れたベッドとシーツの肌触り、
心電図の音。
家族たちの顔。
今日はおじいちゃんも来てくれた。
涙でぐしゃぐしゃになってるみんなの顔に
思わず笑ってしまうほど。
なんでそんなに泣いてるの?
疲れたけど僕は大丈夫だよ。
ほぼ毎日お見舞いに来てくれて嬉しい。
明日も来てくれるかな?
...でもちょっと眠くなってきたなあ...
ちょっと寝るから明日またお話しようね。
窓からさす太陽のせいか目を瞑ると
ゆっくり白い光に包まれていく気がした。
最後に聞こえたのは家族の泣き声と
心電図が一定の音を出し続けていた音...
語り部シルヴァ
はっとして目を覚ます。
本当に寝てしまっていたようで、暖炉はすっかり消えてしまっていた。
辺りを見回す。昨日屋敷に入ってから何も変わっていない。
横でセーターの塊が2つモゾモゾ動いているくらいで他は止まったままだ。
座っていても仕方ないと思い、そっと屋敷を出る。
清々しく雲一つない空に太陽が照らしているが、夜のうちの放射冷却のせいかピリピリと冷えた空気がまとわりついてきた。寒さを堪えて、この町の喫茶店へ足を進める。
いつもと変わらず接してくれるこの町の住人達に感謝しつつ、喫茶店でテイクアウトを頼む。
「沸騰直前まで熱したコーヒー」と「モーリースペシャル」と名のついたコウモリ専用リンゴバナナオレンジコウロギミックスジュースと「ガーリックが主役のミネストローネ」を買い、屋敷へと戻る。
太陽の下で何か食えば回復するかもしれないと屋敷の庭に元からあった机に買ってきた品を並べ、暖炉前から奴の首とコウモリを連れてくる。
今奴には手が無い。代わりにコウモリがヨロヨロとスプーンを運んでいる。が、このコウモリも疲れているのだろうスプーンを杖のようにしている。そしてふらついた勢いで奴の首にクリーンヒットし、首は机から庭に落ちていった。
仕方なく拾ってやろうと手を伸ばしかけ違和感を覚える。
奴の首の周辺の土が盛り上がっていく。一気に体が再生していく。
流れ出た血肉を敷地内に集めておいたのだ。
と言いながら流石に全裸は寒かったのか屋敷へ引っ込んで行った。
全く、不死というものが怖く感じたよ。
(太陽の下で)
吸血鬼さん体戻って良かったね。
【太陽の下で】
太陽の下でなぜ欲深い生き物を
作ったのか。
欲がないと生きようとしなかったから
なのか。
欲があるから楽しい。
欲があるから辛い。
星になったのなら
あの
流れ星になったのなら
何処か、小さな町の
小さな願いを叶えてあげたい
でも
太陽が強すぎて
きっと
夜の願いしか
叶えてあげられない
君が
太陽の下で
笑っていられますように
半年前の星は
いるようでいない存在だ
太陽の様に動いたって
光の強さでしか
違いは分からない
だから
強くて大きな光の下では
みんなが
影であり、光である
瞬く星は
一光年分の願いを持って
天の川を駆ける
明日の小さな希望の為に
手を伸ばした
いつか私の想いが
あなたに届くように
あなたのように輝く
太陽の下で
太陽の下で
スターターピストルの火薬の匂いを感じながら、スタートブロックをセットするあの時間がたまらなく好き。
シニアの大会でたいな