夫婦』の作文集

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夫婦』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

11/22/2024, 7:36:08 PM

「おしどり夫婦」という言葉に入っている「オシドリ」という鳥が、実は毎年パートナーをチェンジしている、という話は結構有名な話。
身近な野鳥といえば、最近少なくなっていると心配されている雀。実は彼らこそが「おしどり夫婦」的にパートナーを変えずに添い遂げる鳥だというのは、見慣れているからこそ見過ごされているのかもしれない。

【11/22お題:夫婦】

11/22/2024, 7:33:40 PM

夫婦



憎しみ合う両親。
冷え切った家庭。
父は母ではない女性を愛し、
母はそんな父を恨む。

幼かった俺は、
その重く暗い、憎悪の渦に、
ただ怯える事しかできなかった。

愛し合ったからこそ、
夫婦になった筈なのに。
二人にとって、
「夫婦」という誓いは、
最早、重たい鎖となり、
冷たい足枷に、
成り果てたのだろう。

そんな家庭で育った俺には、
誰かを幸せにする、
自信なんか持てない。

だから、俺は。
お前を愛おしいと想っても、
お前に側にいて欲しいと願っても、
その気持ちを、飲み込む。

お前が幸せで居られるなら、
その時、隣にいる男が、
俺でなくても構わない。

俺は。
お前が、心から愛し合える人と、
幸せな夫婦になる姿を見たい。
…それで俺の恋が叶わなくても、
構わない。

その時が来たなら、俺は、
お前への想いや、胸の痛みを、
完璧に隠し、
俺ではない誰かと、
幸せになるお前に、
笑顔で祝福を送るだろう。

…俺なら、できる。
きっと。

11/22/2024, 6:44:37 PM

「ちょっと、後ろの冷蔵庫から、納豆、とってくれないか」

がちゃん(とびらを開ける音)。

「ごめん、お茶なくなっちゃった。注いでくれる?」

こぽこぽ。

「◯◯(芸能人)、離婚だって。浮気らしいよ。おれ? す、するわけないだろ。あー、その目!! おいおい、信じろよなあ」

にこにこ。

「じゃあ、そろそろ行くわ。きょう、お義母さんの誕生日だろ? 先に行くよね? 俺も会社終わったら来るから。買った2人で選んだプレゼント、持って行っておいてね」

いってらっしゃい。

「在宅ワーク、無理せんようにな。できたんだから」

ちゅっ。

11/22/2024, 6:19:17 PM

夫婦

価値観が違うという理由で別れる人が多いらしい。

価値観が違うのってしんどい。

けど、その違いを楽しめるようになりたい。

いつからなんだろう。
自分の基準がいちばん正しいと思ってしまうのは。

夫婦もそれぞれのバックグランドを持っている。
生まれた場所、育てられた人、出会ってきた人、学校や仕事、全部違う。

そんな2人が生活を共にするって、そりゃ難しい。

だけど、だからこそ、面白い。

日々新しい気づきがあって、新しい葛藤が生まれる。
んん?ってなる度に、
自分と向き合う。相手とも向き合う。

そうやって、新しい価値観を2人で作り上げる。
なんて人間らしい、素敵な成長なんだろうか。

11/22/2024, 5:59:07 PM

・夫婦・

 私が、最も長く見てきた夫婦は両親だ。私にとっての夫婦の形は、理想ではなくても、両親なのだ。喧嘩して、お互いの不満を娘に晴らして、貴女が生まれてきてくれてよかったって。見ていて苦しい、夫婦の形。
 円満がないけれど、普通と言えば普通。どこか歪さを持っていて、それを直せなくなっているけど、普通。まだ、彼らは大往生には遠そうかなぁなんて思う。

 いつか彼らが幸せになる未来が来ますように。

11/22/2024, 5:55:11 PM

夫婦
------

いつか私にもパートナーと一緒に過ごす時が来るんだろうか

まだあまりうまく想像できない未知なこと

今は一人が気楽でいいけれど、いつかは来るのかな

ロマンチストだから、きっと出会うべくして出会う時がくれば、そうなる未来もあるのだろうと、何かしらの運命的な流れがあるのだろうと考える

まだ自分から追うほどの興味はないから、ただ見ているだけだけど
心がポカポカする夫婦の話を耳にすると、少し憧れてしまう

11/22/2024, 5:45:59 PM

【どうすればいいの?】
やあ、元気かい?
前回書き忘れちゃったからね
そっちを書かせてもらうよ

疲れてるのかもね
今日から休日だしダラダラと過ごさせてもらうよ

君もゆっくり休んで。







道を間違えた時、君はどうする?
元の道に戻れなくなったら?
周りに誰もいなかったら?

多分僕だったら絶望するだろうさ

僕は正しくありたいからね
劣等生とか不良にはなりたくないからね
本当に、"普通"でありたかった…

今日はいい夫婦の日らしい
とてもいい日なんだろうと思う

夫婦……か

差別を受けたことのある者ほど差別に敏感だという
こんな些細なことで怒ることじゃないんだろう

なんでこうなったのかなとか
こんなはずじゃなかったとかいつも考える。

言えることは言える時に言った方がいいと
自分の気持ちには正直になった方がいいと
そんな言葉を信じられる世間だったら良かったのに

世界は優しい。温かい。
そんなことはとっくの昔にわかっている

でも世間と世界は違うんだ。

どうすればいいの?
夫婦って何?

もう疲れたよ。

僕、僕が好きだよ。
でも大嫌いだ。

僕が僕を嫌いになったら
誰が僕を好いてくれるのか
だから僕は僕を好きにならなきゃいけない

本当に嫌いになったら
きっとそれが僕の最期なんだろう

僕はこんな道を外れた僕が好きだ。
誰も好いてくれなくても、前に進み続ける。
何度傷つこうが、何度挫けようが、
最後は必ず立ち上がる。

そんな諦めが悪いところを僕は誇っている。

そんな誇るところがあるはずなのに
自信が持てない僕が大嫌いだ。

僕は幸せな家庭で育ったはずなのに
こんなに愛を貰ったのに

不幸しか知らない。
愛が分からない。

なんでだろうね

どうすれば良かったんだろう。

11/22/2024, 5:21:35 PM

『夫婦』

とある夫婦がとある里で暮らしていました。

普段から大したことはしていない夫婦でした。

共働きで子にも恵まれていた。

至って普通の夫婦なのかも知れません。

突然妻が亡くなりました

医者にも警察にも死因は不明と言われ

夫は不可解だと考えた。

唯一わかることはそれは"他殺"だったということです

夫ではないらしいですよ

そりゃただの普通の夫婦で愛しあってましたから

子は?って思いますよね

そんな変な子供は産んでいません

なんせただの普通の夫婦なのですから

唐突ですが、普通の裏って知ってますか?

普通じゃないや不思議などを思い浮かべることでしょう

でも違います

普通の裏も普通なのですから

この至って普通の夫婦には裏なんてなかった

いや、裏の姿を裏とは言えなかったのです

それは...

人を殺すなど反社会的なのが当たり前だと夫婦は思っていたから

これが普通です。冒頭を読んで平和な家族を想像した人もいるでしょう

でもそれはただあなたが勝手に普通だと思ったから

これが真相です

さて、これらを前提として突然亡くなった妻はなぜ亡くなったのでしょう

反社会的勢力なのであれば他殺なんて当然あるでしょう。

ただ夫はこのことに関してのみ違和感を覚えたのです

なぜか理解できますでしょうか?

ここからはあなたたちの時間です

今までの価値観を全てなくして、自分とは違った普通があることを理解してこの物語を解き明かしてください

11/22/2024, 5:17:16 PM

11月22日。
いい夫婦の日と呼ばれてる。
ただの語呂合わせの日と、
私は呼んでいる。
上手くいかないことばっかりだったり、
嫌なことばっかりだったり、
クソッタレな日々だけど、
タカラモノはあるし
守りたいと思うものもあるし
ケーキは美味しいし。
寝たくないけど
寝たかった。
笑いたかったけど
笑えなかった。
そんな毎日が続いてる。
たまに見上げたら
分厚い雲が海に流されるヨットみたいに
スーッと動いてて、
風に流されるだけで
移動できるなんて
羨ましいななんて思う。
自分より頑張ってる人がいるのに
私も頑張ってるなんて
言えるわけないし。
5年も頑張ってきた人は
これからも応援したいと思うし。
お金が無くなるまで
漫画を買い続けたい、
グッズを買い続けたいと思うし。
思うばっかりで
行動には移せないのが
私だし。
「どっちでもいい」は
適当なんかじゃない。
「どっちをとってもいい方に動く」ということ。
省略し過ぎて
言葉足らずになってるだけ。
手を伸ばせば掴めるはずだったことに
「どっちでもいい」って
足りない方を言ったから
飽和せずに、
しかし
ポッカリと穴は空かずに。
明日は土曜日。
することがないけど
着替える日。
明日くらいは
お気に入りの服で
幸せになろうと。
今度は
足りる言葉で。
"Good Midnight!"

11/22/2024, 4:59:10 PM

夫婦について考えさせられたのは、
ある時、家事に疲れた母親がお皿を洗いながら、ふと自分に「これは好きな人にさせることなのか」と聞かれたこと

11/22/2024, 4:49:14 PM

夫婦

憧れます。

嘘ですごめんなさい。

愛する相手と同じ人生を歩むひとつの形、なんですよね。
それ自体はいいなあと思います。

今後の人生に向けて子孫繁栄の相手と交わす契約、でもありますよね。
それもいいなあと思います。

だって家族になるわけですよ。
絆で結ばれるわけですよ。
この人と一緒にこの道を歩んでいきたい!と、思えるわけですよ。

そんな相手どこで知り合うんだよ!!って話です笑

想像してみます。

誰かが自分のことをいいなと思います。
いいなと思うところに惹かれて長く接します。
この人とこれから先も一緒にいたいなと思います。

ここまでの時点ですでに無理がありますよまったくもう。
まず初手でつまずきます。
誰かが自分をいいなと思う、そんな気狂いいませんて。
さらにそれが相まって長く接する、どれだけの苦行好きですかってねえ。
これから先も一緒に、悪徳商法の洗脳レベルでもないと無理でしょうね。

こいつ自虐だなと思った人いましたら、残念でした。
ちゃんと接してきた人達からの評価も精査した結果の客観的評価です。

まあそれ以前に、私異性と添い遂げるというのは無理なので、たとえ相手がいても夫婦にはなれないんですけどね。
いわゆる仮面夫婦にならなれる自信あります笑

そんなわけで、夫婦はいいなあとは思いますが、私にとっては別次元の縁ない単語だなということですね。


夫婦、赤の他人から互いの人生を添いとげる相手へ。
中には最近も話題の不倫なんてものもありますが、お互いいいなと思った絆ですからね。
自分よりも相手を思って生きる道。
ぜひ末永く愛し合ってほしいものです。

11/22/2024, 4:48:44 PM

この場所で
待ち合わせ
したね

あの頃と
変わらない
景色

君と
手を繋いで
歩いた
イチョウ並木

イチョウの葉が
懐かしむ様に
落ちくる

君と過ごした日々

僕にとっては
大切な日々だった

この場所に来ると
思い出す

君の笑顔と
君と過ごした
日々

僕は
イチョウの葉が
落ちてくるのを見てた

この場所には
僕一人

朝日が照らす
この場所は
誰も居ない

君は
僕の隣に
もう居ない

11/22/2024, 4:36:41 PM

「背負おうなんて思うなよ ふたり手を
取り歩めばいい」 酔えば友説く


#夫婦

11/22/2024, 4:24:30 PM

生涯かけて愛される

そんな女性になれるだろうか


生涯かけて誰かを愛する

そんな心が私にあるだろうか

11/22/2024, 4:19:21 PM

貴女と夫婦になりたかった。
 ぞれは確かに、俺の本心です。
 けれど、それが叶わなかった今でも、貴女が幸福でいてくださるのなら、俺はそれで幸せです。そのこともまた、俺の本心なのです。

11/22/2024, 4:08:46 PM

夫婦。いつか、真実の愛を誓った人と結婚出来るのだろうか。好きな人はいる。付き合いたいと思ってる。いつかは誰かと結婚するのだろう。だけど、めんどくさいと思う気持ちもある。同棲するとなると、自分の好きなことはしにくくなるし、一緒に過ごすうえでの気遣いも増える。それは嫌だ。だったら、自分の好きなことをして過ごしていきたい。いつか、その思いをかき消すぐらいの関係を愛する人と築いていきたい。

11/22/2024, 4:08:27 PM

『伝えたい言葉』

 幼馴染の彼女と籍を入れてから、もう幾年か経った。夫婦同士だと言葉足らずでも分かり合えると言うことがあるが、幼い頃からの付き合いだからか私たちは特にそれが強いと思う。

 食事中にあれ取ってと言えば醤油が差し出される。寛いでいる時にあれやってくれた?と言われたら、洗濯なら済ませたよと返す。
 一心同体と言うべきか、あるいは以心伝心と言うべきか。お互いのことはまるで手に取るように分かり、彼女との間にはえも言われぬ信頼感があった。

 しかし、あらゆる言葉を省略して話している中でも、絶対に必ず言葉にして伝える気持ちがある。こればかりは、そう思っていると彼女が分かっていてくれていても、どうしても口にして伝えなければ気が済まなかった。

「愛してる」
「えぇ、私も愛してるわ」

 ──お題:夫婦──

11/22/2024, 4:07:33 PM

『夫婦』


結婚するまで全く赤の他人だったんだから、色々違いがあるだろうし、
それで衝突する事だってあるでしょう。
でもお互いを尊重できる。
価値観が同じ位。
一緒にいて落ち着く。
相手のいいとこはもちろん
いやなとこは、「そんな考え方もあるんだ〜」と大目にみる。
そんな感じで側にいるのが苦痛じゃないのがいちばんいいと思う。


ふふふ。
そうね~
今思うと、初対面の時に
彼氏で終わるか、結婚する人か?ってほぼ解っていた気がする。

「はじめまして~」って挨拶したとき、あまり肩肘張らずに居られたもの。
私も貴方もお互いにね。

11/22/2024, 3:58:34 PM

夫婦喧嘩は犬も食わない、とはよく言ったもんで、夫婦の喧嘩の原因なんて、ホント取るに足りないものが多いと思う。
なんでこんなことが許せないんだろ、と不思議に思うほど、些細な言動が心に引っかかったりする。

これはきっと、血の繋がりのない男女が、一時の熱情に浮かされ、怪しげな外国人に誓いを立てられて、育ってきた環境の違いを押し付け合いながら、いついかなる時もこれを愛すことを約束してしまった呪いなのかもしれない。
結婚は人生の墓場、とか言うしね。

一時の熱情に浮かされて、ってのは、本当に危険が伴う選択になるんだと思う。
お別れしてやり直すことも、クーリングオフのように気軽にはいかないし、かといって試してみなきゃ分からないことだって、世の中にはたくさんある。

結婚って厄介だ。
夫婦って面倒だ。
でも、だからこそ世界が広がって、今までにない経験が出来て、時には心の安らぎを与えられることだってある。
まあ…我が家の場合、だが。

結局のところ、相手選びは慎重に、妥協はせずに、たとえ愛を失くしても思いやりを持って、てのが重要なんじゃないかと。
そんなん分かりきったことかな。
でも何故か、見誤ることが多いんだよな、世の中。

少なくとも、添い遂げてる間にお互い年を取るからね。
若いうちに見た目だけで選んだりしたら…まあ、後悔するよね。
これ、教訓。

11/22/2024, 3:57:22 PM

「どうしたらいいの?」

 私は迷っていた。
 手に持っているのは、さっき拾った財布。
 財布を警察に届けるべきか、それとも私の物にしてしまうべきか……

 普通だったら考えるまでもなく『交番に届ける』一択。
 けれど、私はどうしようもなく迷っていた……

 というのも、今の私はお金がない。
 オタクグッズを買いそろえたせいで、今日の晩飯にも困っている。
 そんな明日も分からぬ私の前に現れたのが、お札でパンパンの財布。
 金欠でなくても心が揺れる財布である
 これだけのお金があれば……

 いけない、いけない。
 私は生まれてこの方、清く正しく生きてきた。
 これまで警察のお世話になったことは無いし、その予定はない。
 だから少しのお金が欲しいために、人生を棒に振るなんて――

 チラリ。

 何回見てもお札でギッシリ。
 手にもお金の重みがズッシリ。
 10万――いや30万以上あるよね、これ!!
 ああ、喉から出る程欲しいお金。
 私の物にしたい。

 でもダメよ。
 もしそんな事をしたら、警察に捕まっちゃう。
 そうなったら、押し活が出来なくなるわ!
 ああ、どうしたらいいの!
 私は辛い現実を前に選択を迫られる。

 そんな時、頭の中で悪魔がささやいた。
「いいじゃん、パクっちゃいな」
 悪魔がとろけるような声で、私を誘惑してくる
 なんという魅惑的なお誘い。
 けれど、私は財布を自分の物にすることにしり込みしていた。

「なんだよ、ビビってのか?」
「はい、そうです。
 生来の臆病者なもんで」
「はあああ」
 悪魔が呆れたように、ため息をつく

 危なかった。
 私がビビりじゃなかったら、財布をパクらされていたよ。
 そうだよ、悩む必要なんてなかった。
 ビビりの私に財布をパクる事なんて出来るはずがない。

 これでお心置きなく財布を届け――

「だったらら、一枚だけお札を抜き取って届ければいい」
「え?」
「こんなに札があるんだ、一枚くらいとっても分かりはしない。
 分かったところで、アンタが取った証拠もないしな」
「いや、でも」
「これはお互いにとって利益になる話さ。
 財布の主は30万無くすところを29万とりもどることができる。
 アンタは手間賃で1万もらう。
 いい話だろ?」

 なんという悪魔の囁き。
 これが悪魔の本気か。
 ビビりという弱点をいともたやすく突破して来るとは……

 でもそっか。
 そうだよね。
 わざわざ交番まで行くんだから、手間賃くらいは貰ってもバチは当たらないよね?
 じゃあ、さっそく一枚だけお札を――

「待ちなさい!」
 そんな私の決意を遮るように、私の頭の中で声がする。
「誰?」
「あなたの心に住む天使です!」
 なんと天使であったか。
 タイミング的に、私が悪魔になびこうとしたのを止めに来たのだろう。
 ホッとしたような、がっかりしたような、複雑な気分だ。

「なんだよ、天使。
 いいところだから邪魔すんな」
 悪魔は邪魔されたのが不愉快だったのか、舌打ちしながら天使に悪態をつく。
「コイツは納得したんだ。
 天使の出る幕はない」
「いいえ、私は天使として、この方を導く義務があります。
 それに悪魔よ、あなたは間違ってます。
 儲けさせようとして、結果損させているではないですか!」
「なんだと!?」
 悪魔の顔が、見る見るうちに怒りで赤く染まっていく。
「損な訳あるか!
 手間賃を貰って何が悪い。
 素直に財布なんて届けたところでお金は手に入らないんだよぉ!」
「入りますよ」
「「え?」」
 私と悪魔は、天使の言葉に耳を疑う

「落とした財布を届けられた場合、届けた人は謝礼を受け取る権利があるのです。
 これは断る方も多いのですが、裏を返せば受け取っても良いのです。
 相場は一割くらいなので、今回は約3万円がノーリスクでもらえますね。
 リスクを負って、一万抜き取るだなんてありえません……
 悪魔よ、恥を知りなさい」

 ◆

 私はあの後、交番に財布を届けに行った。
 交番に到着したとき、ちょうど落とし主もいたので、スムーズに謝礼をもらうことが出来た。
 やったぜ。

「ふふふ、臨時収入が三万円。
 今日は晩御飯奮発しちゃう!」
 私は近くにあったファミレスによって、メニューを見る。

「ふむふむ、お勧めは季節もののパスタと、この店オリジナルのパスタか。
 どうしよっかな」
 トッピングや味付けに違いがあるらしいが、写真を見る限りどっちもとてもおいしそうだ。
 是非とも食べ比べをしてみたいが、さすがに両方は食べられるほど、大食いではない

 季節とオリジナル。
 どっちがいいだろう?

 悩む。
 悩んじゃう。
 だってどっちもおいしそうなんだもの。

 私は天使と悪魔がウォーミングアップをしている気配を感じながらも、言わずにはいられなかった。

「選べない!
 こんなにおいしそうなパスタが二つもあるなんて、私、どうしたらいいの?」

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