『待ってて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
待ってて
そういわれて、わくわくしてたら
忘れられていた。
そんなような悲しみが
今でも私の足を引っ張ってる。
彼は私のライバルだ。
私は彼に追いつこうとして
頑張った。
けどやっぱり
追いつくことが出来なかった。
いつか追いつくから待ってて
追いつくどころか追い越してみせるから。
─────『待ってて』
待ってて
「ねぇねぇ!絵本読んで」
「待っててね〜」
きょうだいが生まれて
もう、どれくらいがたっただろうか…
いつも、待たされる。
「ねぇ〜まだ〜」
「もう少し待っててね」
「わかったよ…」
いつまで、待てば良いんだ…
そりゃ年下の方が手がかかるし、大変なのは子供
でも分かってる!でも、やっぱり自分が先だった
のに…取られた気分だなぁ〜
そんな中泣き続ける赤ちゃんの声に嫌気が差す…
そんな嫌気が差す自分にも腹が立つ…
まだかなぁ…まだかなぁ…
もう、どれくらいたっただろう…気づくと夕飯が
出来てた。
夕飯を食べ終わり、家族皆でテレビを見てた。
そろそろ良いかな?
「ねぇねぇ!絵本読んで‼」
「今日は学校休み?」
「休ませて」
「わかった。じゃあ私仕事行くね?」
「いってらっしゃい」
弱々しい声で仕事に送られる。
「今日は頑張ってはやく帰ってくるから、待っててね?」
彼女は悲しい目で頷いた。
私には妹みたいな、守りたい存在がいる。
親と縁を切って、一人で家出した高校生らしい少女を路地裏で見かけた。その子から事情を聞き、私の家に迎えた。
私は仕事で忙しいので彼女とはコミュニケーションがあまり取れていない。自己満足な気がするが、代わりに毎日彼女をぎゅっとして、一緒に一人用のふとんで寝ている。普段は弱々しい彼女だが、寝る時は私を強く抱きしめてくれる。猫がゴロゴロ言うように、彼女は低い声で嬉しそうに唸りながら抱きついてくれるのが可愛くてたまらない。
数ヶ月が経ち、以前より彼女はよく話すようになった。私のことをお姉ちゃんとも呼ぶようになった。
よく話すよくになって気づいたが、彼女は結構低音ボイスだった。低音ボイスで甘えてくるギャップが、私をより幸せにした。
「お姉ちゃん、今日も仕事長くなる?」
「そうなの。ごめんね」
「大丈夫だよ。ごはん作っておくからね?」
「うん、いってきます」
「いってらっしゃい」
元気に笑顔で仕事に送られた。
「ただい…うわ!」
ドアを開けた瞬間抱きつかれた。
顎を私の肩にのせ、耳元で彼女は喋った。
「あったかいごはんできてるよ。早く食べよ?」
低音で囁かれたその言葉に、私の体の疲れがぶっ飛んだ。いつもは10分かかる支度を3分でして、リビングに行った。
「毎日残業して疲れるよね?」
食事中に彼女が急に聞いてきた。
「すっごい疲れるよ。でも残業した分の給料はちゃんと出るから頑張れるかな」
少しの沈黙が続いた後、モゴモゴしながら彼女が言った。
「あ、あの…さ、」
「何?」
「残業って、お姉ちゃん以外の人もしてるの?」
「そうだね、まあまあいるよ」
「残業の時って、お姉ちゃんは一人で仕事してるの?」
「たまに複数人でやるけど、だいたい一人だよ。それがどうかした?」
「え…っと、その、…」
「ど、どうしたの?」
「お、男の人と一緒に残業してたりするの?」
急に大きな声で喋ったのでびっくりした。
「ど、どうしたの?急に、男の人とはそんなに残業の仕事してないけど、何が気になるの?」
「いや、その、ただ、お姉ちゃんが、男の人とかとすごく親しい関係だったらって思うと、なんとなく、不安になるから」
「え?」
すごいびっくりした。それっていわゆるヤキモチ?じゃないか。てことは、もしかして、私のこと好き?なの?
「や、やっぱり変かな?ごめんね、忘れて欲しいな…」
恥ずかしそうに、早口で彼女は喋った。
「変じゃないよ、大丈夫。私って、そのくらいには、あなたの大事な存在になってたんだね」
「それくらいじゃないよ。すごく大事で、私の大好きなひ…と…」
その瞬間、彼女の顔が真っ赤になって、持っていた箸を床に落としてしまった。
口を押さえ、目を伏せた。
「早くごはん食べて、お風呂入って、一緒に寝よ?」
「は、はい…」
今日はいつも以上にぎゅーーーーーーーってした。
「私も大好きだよ?安心して?」
「えっと、その、私の好きっていうのはそうじゃなくて、もっと特別な好きで…」
「私もちゃんと特別な好きだよ?今まで、あなたが私のことどう思ってるかわからなかったから色々我慢してたけどね、私ね、実はあなたのこと一目惚れみたいな感じで家に迎えたの。いつか好きって告白したかったけど、怖かったの。でも、あなたも私のこと好きになってくれたなんて、すっごく嬉しいよ」
彼女は常に私の胸に顔を埋めて、見えなくても分かるほど顔が赤かった。
しばらくぎゅーしてると、彼女が口を開いた。
「ちゅー…したい」
「聞こえないな〜、何て言ったの?」
わざとわからないふりをした。
「ちゅ、ちゅーしてみても…いい…ですか?」
「してほしいな」
キスする寸前のところで彼女は顔を止めた。
目をそらしながら、ぶっきらぼうに言った。
「私が…結婚できる歳になるまで…待っててくださいね?」
明日は有給取ろうと思った
ちなみに言うと私は百合が大好物です。
そして、どうだ!平和で甘々なこのお話は!
「待っててね、私もすぐにそっちに行くよ」
友達が引っ越してしまった。
私の唯一の友達だった。
悲しかった。
次の日、知った。
彼女は、私の悪口を言っていたんだって。
悲しかった。
けど、それ以上に怒りたかった。
なんで。
信用してたのに。
友達を作った。
頑張って、彼女がいなくても友達を作れた。
嬉しかった。
友達が死んでしまった。
私の唯一の友達が。
ただ一人歩く覚悟を決めた君
今度は迷わず隣に立つまで
【待ってて】
待ってて…
待ってても月の見えない夜もあり
私の時間は少しかたむく
【待ってて】
前に何気なく彼女が欲しいと言っていた、可愛らしい小ぶりのアクセサリー。
今は綺麗にラッピングされて僕の手元にある。待っていてね、もうすぐ来る記念日に渡したいから。
彼女の喜ぶ顔が思い浮かぶ。
…なんて、待っていてとか、これを用意している彼女は知らない。待ち遠しいのは、僕のほう。
早く彼女の笑顔がみたいな。
私達に残っている明日(テーマ 待ってて)
待つ人は、待ち続けてはいけない。
自分が「何時までも待てる」とは限らないから。
待たせる人は、まるで我々が永遠に生きるかのように待たせてはいけない。
我々も、待つ人も、限りある今日を生き、減っていく明日を待っているから。
*
我々はほとんどの個体が100年も生きない。
具体的には、2020年生まれの日本人の平均寿命は男性81.64歳、女性87.74歳。
日に直すと、男性29,798.6日。女性32,025.1日。
( あくまで平均のため、あてにはならないが)産まれたばかりの男の赤ん坊は、29,797.6日の明日を持つ可能性がある。
時は2065年。この子が成長して45歳になると、寿命まで36.64歳。
日に直すと13,373.6日。
残された「明日」は13,372.6日。もう半分は過ぎている。
一方で、この子の親は1990年生まれ、30歳年上の70歳だ。
1990年の日本人の平均寿命は、男性75.92歳、女性81.90歳。
残された「明日」は、父親なら334.8日、母親なら2,517.5日。
父親には、もう1年もない。
この子( と言ってももう45歳の立派なおじさんだ)が父親に「待っててね」と言っても、待てる期間はもう1年もないのだ。
まさに「明日をも知れぬ命」というやつだ。
『来年の誕生日にはあれをしてあげよう』と思うのは構わない。
しかし、そこまで待てるとは限らない。
だから、今日、今が大事なのだ。
私達は、仕事や勉強ですぐ『計画』を立てる。
それが悪いとは言わない。計画がないと物事が進まないことがたくさんあるし、大事なことだ。
しかし、計画は主に集団のためにある。
私達個人は、連続した今日を生きているから。
*
現代は、待つことばかりだ。
人を待ち、信号を待ち、踏切を待ち、電車を待ち、料理が来るのを待ち、席が空くのを待ち、商品が来るのを待ち、約束が果たされるのを待つ。
そして、同時に人を待たせている。
少しでも早く、「待たせてごめん」と言えるように、私達は歩いて、走って、動かなくては、伝えなくては。
明日の月日は、多くない。
( 平均寿命は厚生労働省ウェブサイトより)
ねえ、先生
3年後バイトするんだからもう少し辞めるの待てない?
待てないかあ
わがまま。
わがままはわたしか。
え、3年後、ご飯連れていってくれるの?
奢り?
ふーん。
じゃあ3年待っててあげるから。
まってて。
もうすぐ逝くから待っててね
『待ってて』
あげたいもの
たくさんあるんだよ
怖い夢
恐ろしい夢
それだけじゃないよ
辛いこと
悲しかったこと
辛かったことも
サラダみたいに添えてあげたいよ
君に
獏くん
食べて欲しいんだ
でもその前に夢で会わなきゃならないね
待っててね
『待ってて』
バレンタイン。それは、私たち学生のイベント。
校内もいつもより浮足立っている。
目を光らせる先生、誰に渡す?と話す女子たち。
毎年恒例の風景であった。
私はというと想いを寄せる男子に「待ってて」なんて言ったのに、行けない。
扉を開ければすぐそこなのに。
開けれない。行けないよ。
扉一枚隔てた先から、チョコを渡す声と、嬉しそうに返事をする彼の声が聞こえるから。
何年もあたためた心と、彼のためと作ったチョコレートは、鈍い音を立てて割れた。
待ってて
「おかあさーん」
「すぐ行くから、待ってて」
子どもを抱きしめる
振り向けば
いろんなものが散乱してて
子どもはかわいいけれど
(かわいくない日もある)
疲れる日々
子どもも成人して
「待ってて」と言うことも
ほとんどなくなくなって
そのうち私が
子どもに待っててもらうように
なるだろう
老いた母を私が待つように
「待ってて」
その言葉を聞くとあの日の出来事が思い出されます。
この言葉はまさに母が私に言ったものでした。
幼少期、買い物をしていた母が急に買い忘れに気づいて買い物カートと共に私をその場にいるようにと言ったのです。たった数分、私は怖かったです。普段見ている景色なのに母が居ないというだけで異世界に飛ばされた感じでした。周りの大人が声をかけてくれました。だけど、優しい仮面をつけた怪獣にしか見えませんでした。店内BGMが地獄を想像させる鬼の笑い声に聞こえました。周りを見れば見るほど今まで見えてこなかった「未知」が湧き出してきました。
それ以来、私の日常には「未知」が居座るようになりました。簡単に言うと全てに疑問を持ち始めたのです。やかんが沸くと音を立てて、鳥は当たり前のように飛んでいて、それを母は気にせずに洗濯物を取り込んでいて、その洗濯物は乾いていて、他にも枚挙に暇がないほど「未知」は溢れかえりました。
十数年経ち、私は高校生になりました。やかんが沸くことも鳥が空を飛ぶことも他にもなんにも疑問に思わなくなりました。だけど私の中には「あの日の私」が今でもいます。なにかある度にこの子が泣いて、叫んでいます。たぶん全ての疑問は「未知」はこの子が受け止めてくれているのです。これは私だけじゃなくみんなそうなんだと思います。電車で居眠りするサラリーマンも2人並んで登校するカップルも教室で授業をする先生も同級生を指さしてヒソヒソ笑うあの子たちもテレビに映る芸能人も眉間に皺を寄せるお偉いさんたちも。みんなみんな自分の中に「迷子の小さな自分」がいるんだと思います。人間は成長すると体が大きくなって顔つきが大人になって。だけど、心がそれに追いつかなくて必死に追いつこうにも差は縮まらなくて。だから大人な自分を作ってそれが自分だって思い込んで生きているんです。みんな本当はこの世界のあらゆる「未知」に怯えているんです。みんな同じようで違って、違うようで同じなんだと思います。
私は「あの日の私」に謝らないといけません。
私の生活は今までもこれからも「未知」が沢山あってこの子に息つく暇を与えないからです。
「ごめんね」と だけど「大丈夫」
「私はあなたを救う存在になるから」
いつなれるのかもそもそもなれるのかもわかんないけど「未知」に会ってあなたが泣いても私がその涙を無駄にはしないからそのために生きるから
だから うんと長くなるかもしれないけど
「待ってて」
「待ってて」なんて
呪いを残したあなたが
今は向こうで
待っている
もう少しだけ 待ってて
みんな 待っててね
私の 大切な家族
先に逝ってしまった家族
母さんに 弟 それに 父さん
みんな 私を置いていってしまった
母さんは 認知症になり 何も言えなくなって 病院に入った
私が ひたすら 話しかけるのみ
何か 一つでも 思い出してくれないかと 必死で呼びかける
でも 最後に 目をハッと見開いて
深い息をしてから 逝ってしまった
弟は あっと思う間に 私の知らない世界へ 旅だってしまった
何の言葉も 残してくれぬまま 私が駆けつけた時には もう冷たくなっていて 私は 泣き崩れることしか できなかった
そして 父が 帰らぬ人となった時には 私は 大切な家族を みんな失った 深い悲しみに 普通じゃない自分を知った 夜 ひたすらジャズを聞いた
自分を取り戻そうとするかのように
そんな 悲しみ 喪失感を 体にヒリヒリと感じながら 何年か過ぎた
私も 身体が 少しずつ 不自由になって行く もう少ししたら 誰かのお世話になる人生が 始まるのか
その後 いよいよ 私の番がやって来るのだろう
私自身が 家族を 私が看取ってあげたように 誰か 私を看取ってくれる人は いるのか
分からない事ばかり
だから もう 自分に問うのは止そう
それより 父さん 母さん 弟に
私も何れ 会いに行くから 待っててね
それまで 何処かへ行ってしまわず
必ず 私を待っててね と言おう
必ず 待っててね
遠くなり
近くなり
時の魔法
守れない
約束なら
最初から
しないで
信じてる
愛してる
あなたを
あなたを
『待ってて』
''待ってて''
そういったのはあなたの方なのに、
なんで忘れてんの
わがままかも知れないけど待っててほしい
私があなたに心を許せるときまで