『心の灯火』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
《心の灯火》
心にくすぶる憎悪の炎
小さなチリが山になり
同居人に格下げされたパートナー
わかば
━━━
《心の灯火》
心の奥底に
小さな小さな灯火
フッと息をかけたら
消えてしまいそう
それでも
あなたへの想いを
消すことができません
あおば
心の灯火
私は砂糖が好きだ。
糖質ダイエットなんて知らない。
心に甘えて今日も琥珀糖をかじる。
「心の灯火」
私の心の中にある、最後の希望。
そして勇気。
心の灯火(ともしび)
私にとってのそれは自己肯定感かな。
自分を受け入れている人って強い、眩しい。
結局自分をどうにかできるのは自分だけ。
なんだっていいんだ。
呼吸してるだけですごい。
朝起きただけでえらい。
日常のほんのささいなことからでいい。
自分をたくさん褒めて、好きになれたら
その分だけ心に火が灯るよ。
誰かが守ってくれた私の心
折れそうになって、崩れそうになったとき
誰かが手を添えてくれた
そんなことがたくさんあって、
すべての人を覚えてはいないし、
知らないうちに助けられてるかもしれない
胸いっぱいの言葉と、
こぼれそうなくらいの愛
たとえ、こぼれても
たとえ、溢れても
落ちていった愛の分も
私が誰かに与えたい
店長さんはどこからともなく鳥かごを取り出し、その中に火をつけた。
この鳥かごはどこかで見た覚えがある──そう、あれだ。店長さんと初めて会った、雑貨店に置いてあったものだ。
かつて歌姫と呼ばれていた私はライブ中に意識を失い、次に目が覚めたときはこの魔法ありモンスターありの不思議な世界に立っていた。
自分はこの魔法雑貨店の店長で、きみが目覚めるには隠された「心」とそれを開く「鍵」を見つけなきゃいけない──そう言いながら、店長さんは壁一面に掛かる鳥かごに次々火を灯していったのだった。
ああ、あれはどれくらい前のことだっけ。
この世界にカレンダーなんてものはないから、あれから何日経ったのかわからない。一応規則的に日は出て沈むようだけど、そんなのいちいち数えちゃいない。
つい数日前だった気もするし、もう何年も前だったような気にもなる。
ただわかることと言えば──再び鳥かごに灯った火は、以前見たときよりも随分小さく揺らめいていた。
「もうあんまり時間がないね」
怪しい影を踊らせながら店長さんは呟いた。
その言葉に、なんとなく感じていた予感が確信に変わる。
ここは異世界、もといあの世とこの世の狭間らしい。
この世界で死ねば現実世界の私も死ぬし、「心」と「鍵」を見つければ、意識を取り戻してまた日常を送るのだろう。
だから──。
現実世界に帰るにせよ、死後の世界に旅立つにせよ。
ハッピーエンドにせよ、バッドエンドにせよ。
この旅路の終わりはもうすぐだ。
20240902.NO.41「心の灯火」
心の灯火
たった今消えた
あなたがそのひとことで吹き消した
なんの気なしに言ったのかも知れないそのひとことは
絶対に言ってはいけない冷たく尖った氷の言葉
冷気で吹き消され
冷牙で突き刺され
溶けていたはずの蝋までも氷漬けになって
揺らめく間もなく消えてしまった
煙さえ残さなかった
『心の灯火』
それは、
見たことが無いけれど、
きっと誰にでもあると思えるもの。
時に、
誰かの一言に揺らいで消えてしまうくらい、
繊細なものになるけれど、
時に、
どんな逆境にもめげない力を
与えてくれるものにもなる、
とっても不思議なもの。
心の灯火
情熱、やる気、
前向きな感じ。
そして温かい。
決して熱いではない。
しなやかな強さ。
痛い
辛い
怖い
苦しい
寂しい
悲しい
怒りも 不安も
ぜんぶ ぜんぶ
ゆるめて とかして あたためてくれるのは
あの日の君のことばだけ
【心の灯火】
やる気、根性、怒り……生命力溢れるものに対して火の表現は多い。心に火がつく、心を燃やす、怒りに燃える、烈火の如く……。
あいつは、そんな熱い言葉が到底似合わないように思えた。燃え上がるよう言葉が似合う人間が多々いるわけではないが、あいつにはとくに人間的な温度を感じなかったのだ。
あいつは、何を言われていても特に変わりなくて、からかいがいのないやつだ。頼まれごとをすれば、できるかできないかしか考えていないようで、ある意味では、嫌な顔一つせずに引き受けているといったようであった。淡々とした様子に、周りは感謝ではなく「やるならもう少し快く言ってくれよ」とか「やってくれるとわかっていても頼みにくい」とか不満垂れていた者もいた。
嬉しいことでもなければ、嫌なことでもないからああなのだろうが、人間なら相手の反応とか、自分の損得とか、大したことではなくとを気にしたりするはずだ。言動が事務的なものばかりなせいで人間らしさが見られないと思ったのだ。
例えるなら、水だろうか。しかしあいつはわざわざ水を差したり、水を打ったように周りを支配するような影響力はない。ただいるだけで、水のように必要不可欠のような存在感はない。
ただそこにあるところは木か、しかし木陰のように安らぎをあたえてくることもない。火で燃え尽きるほどやわくはないだろう。
こんなことより、明日の訓練の準備をせねばと頭を切り替えた。
訓練が終わる頃、雨天により山で足を滑らせた仲間が怪我をした。その上、帰るための道も怪我人を抱えてとても通れない状態になっていた。
普段はうるさい面子も気落ちして、中でも一等明るく活発なやつも明らかに空元気といったようだった。
「帰れます。迂回して、別のルートで行きましょう」
いつもの、淡々とした声だった。
本当か、急にどうした、と口々に仲間に詰められたあいつは「いや、帰れないかもと言ってきたので」と返し、続けて帰還ルートについて話し出した。
周りが意気消沈して暗かった分、普段と変わらないあいつが頼もしく、仲間の心に灯火をつけたようだった。
あいつは炎ではないが、火をつけても燃やされない石のようであった。
【心の灯火】
【心の灯火】
ちいさくゆらめく私のかわいい心の火
風にあおられ激しく燃えさかる心の炎
とおくに大きな影をうつし出す心の灯
それは血と肉であり
それはニューロンの活動であり
それは感情でもある
見失っていても、まぁ生きてる限りはどこかにあるだろう
つめたく、きびしい。
けれど、どこかあたたかい。
それがひとというものなのだろうか。
ぽつり、と。
まわりをほのかにあたためる。
ろうそくの灯のように。
ひとのかずだけ。
こころのともしびはある。
───『心の灯火』(2024.09.02.)
心の灯火
それは、思っているより
ずっと近くにある。
たぶん、じぶんの中に
ある。
心臓が、小刻みにふるえる夜に
そっと、
ハートに手をあてよう。
大丈夫だよ
心の灯火。そよ風が吹いただけで消えてしまいそうな火。今までずっと抱えてきたそれに、さらに追い討ちをかけられる。
最悪の境遇のなか、それでも生きた。死ぬ気で生きた。
お前は、そんな自分と同じ境遇にありながら、いつまでも燃え続ける心を持っていた。
そして、その火を自分に分け与えてくれた。
始めこそ悔しかった。意地があったから。
でもだんだん、その性格に絆されて、分け与えられるのも悪くない気がしてきて…
違う。お前が分け与えたんじゃない。
自分の心が勝手に燃え上がったんだ。
それに気づいた今、自分はあの人間を生涯愛すると誓った。
【心の灯火】
恋の情熱が冷めた時
突然の暗がりに目が慣れる訳もなく
急激な寒さに体が耐えれる訳もなく
生きるための灯火が消えてしまうのなんて
当たり前だから
#心の灯火
毎日毎日、世間一般で当たり前と言われることを精一杯頑張って積み重ねる日々。
疲れた体で家帰ってきてあと少し、あと少しって自分を鼓舞しながら洗濯物回して干して自分の飯や風呂や歯磨きなんかして面倒な気持ち押し殺しながら世話焼いてやって
次の日の準備した方が明日の自分が楽できるんだろうなって分かってるのにほんの少しだけって甘い言葉に負けて30分だけと自分に何度も念を押しベッドへ横になる。
そんなに見たいわけでもないのに、いつもそうしてるから惰性でSNS開いてちょっと飽きたら動画見たり、見てなかった連絡に目通して適当に返信したりして、またいつの間にかSNSを見ていて
有意義さの欠片もない時間を過ごしてるうちに気付いたらもう2時間は優に超えてるし、横になってスマホいじってただけなのに何故かベッドから起き上がる気力が湧かないくらいやる気がガス欠を起こしてた。
そんなつもり無かったのになって昨日も一昨日もなんなら半年くらい繰り返してる気がする後悔を今日もして、あーあ自分ってホントに駄目なヤツって小突く様に罵倒を一つ
いつの間にか落ちてた眠りから、いっそ嫌悪感すら覚えるアラーム音で目覚めると何故かまた1日どうにか踏ん張れる程度の気力が回復してる。
布団の中でうだうだごねていたいけど遅刻したりしないのが"当たり前"だから、なんとか起き上がって昨日力尽きた自分の為に乾いてハンガーから外され放置されてた洗濯物を片付けた。顔洗って、眠たい目こすりながらコンビニで適当に飯を買うけど、朝起きてから仕事場に着くまでずっと職場が爆発でもして休みになんないかなって願ってる。
昨日と今日なんて誤差程度の違いしかないけど、当たり前をこなす為に毎日を繰り返す。
不器用で人間として生きることに不向きだって自覚だけはある自分は、やる気とか根気とか、炎で例えられがちな"ソレ"を有り余るほどなんて持てる訳もないけど
せめて完全に消えてしまわないよう慎重に、慎重に今日を繰り返す。
『心の灯火』
明けない夜はない、とあなたは言った。
でも私、明けて欲しくない夜もあるのに。
例えるならそう、あなたと眠る夜。
アパートの狭いベットで、
微睡みのなかで感じるあなたの体温は、まるで……
「心の灯火」
君のお気に入りの、金木犀の練り香水が香るたびに、君がいないと不完全な僕は、その香りに吸い寄せられる。君と2人で行ったお店の広告LINEは、いつの間にか開けないLINEになってたりするけど、君への心の灯火が消えたわけじゃないからね。
私は孤独だった。あの日、彼に話しかけられるまでは、、、
中二の頃、いじめが起こった。私は人と関わるのが苦手だから、なるべく1人でいようとしてきたが、それが逆に、悪影響だったようだ。中三の時、私は学校に行けなくなった。学校は行かなかったが、高校は行きたいところがあったので、塾に通うことになった。人と関わるのが苦手な私が、久しぶりに外に出ると、外は暑かった。それでも、頑張って通っていると、当然、塾の中にはたくさんの人がいて、私はこの塾の講師の方に事情を説明して、自習室で学習する許可を貰った。分からない問題があれば、ゆっくりで構わないから、職員室に来てね!と優しく言われたので私は頷いて初日が終わった。初日と言っても、書類を提出しに行っただけなんだけど、それでも私は既にこの塾に通うのに抵抗があった。そして、1週間後、とうとう塾に行く日が来てしまった。私は、お母さんに、行ってきます、、、と一言言って、家を出た。相変わらず外は暑いなと思いながら、塾の中に入ると、1人の講師の人がこっちに来て、少し怖かった。笑顔で、場所案内するね。と言われて、自習室に案内してもらった。他の生徒も使うそうだから、邪魔にならないところに座って先生がくれた入試の過去問集を回答解説付きで貰って、ひたすら解くのを繰り返していると、私と同い年くらいの男の子が私の隣に座った。私は席を立って移動しようとしたら、向こうから話しかけられてしまった。ねぇ、勉強得意?俺めっちゃ苦手なんだわ💦良かったら教えてくれない?私はびっくりしてしまった。中学校の時のような心臓にグサグサ刺さるような一言ではなくて、心が暖かくなるような、落ち着くような気がした。私は、彼の質問に対して、軽く頷いた。彼は真顔の私を笑わせようと思ったのか、たくさんの変顔をして私に見せてきた。久しぶりに笑いが堪えられなくて、ふふっと笑った。すると彼は嬉しそうに、あっ!やっと笑ってくれた(*^^*)笑った方が可愛いよ!と笑顔で言ってくれた。それからは毎日私の隣に座っては私に話しかけてくれるようになって、私も、彼となら楽しく会話ができていた。私の心が明るく輝いた瞬間だった。
END