『手ぶくろ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
フェルト越しのぼやけた感触
剥いだときの開放感
より鋭敏になる感覚
/ 手ぶくろ
身も心も凍えるような
寒い日には。
どこかの国の
あの手ぶくろの絵本のように。
ふわふわの動物たちと
身を寄せ合って暖まってみたい、と思う。
手ぶくろ
お題「手ぶくろ」
手ぶくろを買いに、という童話がある。
内容はみんな知っているだろうから、あえて説明はしない。
こぎつねの手を人の手に変えることができるなら、その逆はどうだろうか?
可能である。
可能であるていで話をつづける。
わたしの手をキツネの手に変えてもらえないだろうか?
ニャンコの手なら尚いい。
そしてわたしは憧れの結衣ちゃんのところに行くんだ。
「見てみて、ボク、実はニャンコなんだ!」
「まぁ!素敵!」
......とはならんか。
ならんな。
そもそも誰だよ、結衣ちゃんって。
......。
そういえば、ごんぎつねと手ぶくろを買いにの作者って同じ人だっけ?
キツネ好きだったんかなぁ。
「手ぶくろ」
手ぶくろをした手でほっぺたを包んでくれた。
優しい繊細な仕草。
思い出すと胸の奥がツンとする。
その優しさに上手に応えられなかった未熟な19の僕。
手袋とは少し違うが、仕事中ちょいちょい軍手を使用してる。外した後は制服のポケットに入れてるのだけど、急いでいる時はそのままポイっとしてしまうのでよく片方が行方不明になる。ポケットに入れていてもたまに落として行方不明になる。
私以外の人たちは軍手をあまり使用しないので「軍手=私」のイメージがあるのか、 軍手が落ちていたら回収して持ってきてくれるし、私がキョロキョロしていたら「向こうの棚で見たよ」と教えてくれる。
いい人たちのおかげで私も軍手も助かってる。
手袋か。前に通販で買った微妙にサイズが合わないのを捨てるか迷ってる。
ちょっと小さいから結局新しいのを買ったからもう必要はないんだけど、予備として取っておくのがまるいよな。
でもそうやってゴミが増えていくんだよ。そもそも冬にしか使わないんだから捨てちまえばいいのにもったいないという気持ちが捨てられない。
一番捨てるべきなのはこの気持ちってわけか。
友「ねぇ“手ぶくろ”を逆から言ってみて」
私「ろくぶて……?」
友「1、2、3、4、5、6」と叩いてきた。
私「何?」
友「だって、ろくぶて、6回打ってって言ったじゃん」
子どもの頃に流行ってた言葉遊び
あの頃からくだらないって思ってた。
[手袋]
今年はいらない
君が握ってくれるから
て言ってくれたけど正直寒い
冬になると君の手は
氷のように冷たくなる
一度冷えた手は
なかなか体温を取り戻せず
赤くなり痛々しくさえ見える
君が数年前から大事に使っているのは
君のことを僕よりもずっと知っている
君のお母さんが買ってくれたという
モフモフの手ぶくろ
僕はそれを使っている君が
とても可愛らしく愛おしい
手ぶくろ
同性愛(ボーイズラブ、BL)の要素があります。誤字脱字の確認はしておりません。その2つに注意してお読みください。
「あ、」
しまった、朝随分とバタバタしていたせいでてぶくろを家に忘れてしまったようだ。遅刻ギリギリだったため、全く気づかなかった。ふっ、息を吹くだけで白い雲が溢れ出す、それだけでどれだけ外が寒いかわかるだろう。手袋やマフラーは手放せない季節だ。
はあ、と深くため息を着く。最寄りの駅まで若干距離があるから、寒気の中に暖かい手をそのままにして歩くと、あっという間に真っ赤になって霜焼けになってしまう。そんなことを考えていたら、時間を忘れて思いに耽ってしまったようで教室には誰もいなかった。帰りはバスで帰るし、都会の方だから結構な頻度でバスが来るから時間には余裕がある。
重たい鞄を背負って、足早に教室を出た。外までは行かないがひんやりとした廊下に小さく身震いする。誰一人通らない自分の吐く息と新しめの上靴が立てる音だけが響いている。そのどこか寂しい音になぜか涙がこぼれそうになる。
たたたっと階段を駆け抜けて下駄箱から靴を取り出す。踵が踏み潰されて少し変形してしまったスニーカー。気に入りすぎて少し黒くくすんでいた。
扉を開けると、ひゅー、と口笛のような風が吹いた。肌をつんざくような寒さに耐えきれず、一瞬体が怯んでしまった。
その時、前に人影があった。知ってる人かな、と少し覗いてみる。
「あ、遅かったね。大丈夫?心配したんだけど。」
思わずは?と声が出た。そこにいた男は俺の彼氏、、恋人だった。俺もれっきとした男だが、俺が彼奴に一目惚れでアプローチを続けた結果、相手から告白してもらったのだ。
「え、なんで蒼空がそこにいるの!寒かったでしょ、俺遅かったよね。」
勢いよく飛びついて、蒼空を責めた。寒い中一人で、鼻を赤くして待つなんて風邪なんて引いたらどうするんだ。ぷく、と可愛らしく頬を膨らまして睨みつける。どうせ可愛くなんてないのだろうけど。
「え、何その可愛い顔、めっちゃいい。」
ぽぽぽ、と顔に熱が集まっていく。
「っ~!!」
ぎゅ、と抱き寄せられる。長い時間外で待っていたはずなのに、彼の胸は暖かかった。少しの沈黙の後、蒼空が口を開く。
「ねえ、いつもの手袋は?なんかもふもふがなくて寂しい。」
「それが忘れちゃって…」
「えぇ!寒かったでしょ!絶対持ってきなって言ったじゃん!」
「ごめん!今日バタバタしてて、持ってくるの忘れちゃった!」
抱きついたままなのも忘れて話に夢中になっていた。ぱっと蒼空から離れる。、、否、離れようとした。
話さないとでも言うようにぎゅっとさらに強く抱き締めてくる。それが何故か心地よくて、胸に頭を埋めた。
しばらくそうした後、そろそろ帰ろっか、と手を繋いで歩き出す。あっ!となにか思いついたように彼が振り向く。
「ねえねえ、手袋、1個貸したげる!もう片っぽは、手、繋ぐから暖かいよね。」
最後の方は少し小さく萎んでいった。蒼空の顔はほんのり赤い。その赤みは、寒さからなのか、それともあの言葉のせいなのか、俺には分からない。
お久しぶりです。今回は上手く行きました。メリークリスマス!(過ぎたけど)
手袋を片方なくした。ずっと昔のまだ付き合いたてだった頃、同じようなことがあった。なくして落ち込んでいた私に、「手を繋いでいれば大丈夫だよ」と笑ってくれたあなたは、一体年月の果てにどこへ行ってしまったんだろう。返事の言葉も、声音も、表情すらも思い浮かぶようになってしまった私は、もうあなたに手袋をなくしたと報告することも出来ない。なくしてしまった手袋は、どこかで拾われて、暖かい場所で私がやって来るのを待っているのだろうか。それとも、私の手にあるもう片方の手袋と同じで、まるで大切なものでもなんでもなかったかのように呆気なく、捨てられたりしてるんだろうか。
辺りは真っ暗
太陽が、眠ってしまったようだ
見上げると無数の光
星たちが、私を照らしてくれるようだ
私の手には手ぶくろ
私の手を、暖めてくれるようだ
「行ってらっしゃい」
って見送る事が怖い。帰ってこないとか、
そういうことを考えてるわけじゃない。
ただ、私以外にも居たはずのこの部屋に、
私だけが残される。私だけしかいない空間。
この空間がきらい。
私はみんなよりも年が下で、
どんな時だって私が最後、
みんな先に行くのを見て、私はただ立ってる。
わたしは最後の人になんてなりたくない。
みんなの横を歩きたいだけなのに。
この感情が何なのか、私には分からない。
でも、きっと私が生きてる限り
ずっと抱え続ける思いなんだと思う。
ちょっとやだ。
あなたの手ぶくろになりたかった
白魚のように綺麗なあなたの手に触れたかった
花びらのように染まるあなたの頬に触れたかった
私はずっとあなたに触れたかった
あなたはよく私の骨ばった手を
男の人みたいでかっこいいと褒めてくれたけど
もし私が本当に男の人だったら
私はあなたに触れられたのかしら
あなたは私を選んでくれたのかしら
゛手ぶくろ の 中で こっそり 手 、繋ぎたいね ゛
懐かしい 小さい頃は 学校に 好きな 人がいて
その人が 言ってくれた 言葉
もう 死んでもいい って ぐらい 嬉しかったな
今は 口も きけない 関係 だけど 、、、。
#手ぶくろ
てぶくろは嫌いだからと冷たい手
僕に押しつけ温めるの好き
それで僕君の手を持ち息かける
気持ち悪いと呟かれても
この国を知らない人がいる
その時点で、私の名に意味などないのです
【手ぶくろ】
手ぶくろ越しのホットコーヒー
雪をのせて鳴る遮断機
静かな町の静かなコンビニ
ありふれた帰路だから
信じることが難しい、ぬくもり
彷徨う指先を包む
コートを羽織り、ブーツを履く。
私は父の好きな童話を思い出すと、
自然と優しい気持ちになる。
今日は帰りに寄り道をしよう、
手が冷たい。
手ぶくろ
「てぶくろ」
読み聞かせは、本末転倒だった。
「てぶくろ」というウクライナ民話の絵本がある。あるおじいちゃんが落としていった手袋に、いろんな動物が入れて入れてと集まってくるお話だ。
娘が保育所も年中ぐらいになった頃、さすがに抱っこして寝かしつけはなくなっていた。
添い寝をしてあげて背中をトントンしていれば、相変わらず寝るのが下手なので時間はものすごくかかるが、抱っこして寝かしつけるよりは、はるかに楽になった。
こちらが先に寝落ちしてしまっては元も子もないので、例によって早く寝てくれ感を出さないようにしながら、トントンする以外なにもできないこの時間をなんとか有意義に使えないものだろうかと、思案する日々が続いていた。
そしてアホな頭で考えた結果が、「読み聞かせ」だ。読み聞かせなんて、一生懸命考えに考え抜いた結果で出てくる案じゃない、そんなのは当然やってるよという方もいらっしゃるだろう。
実際は私も、娘が寝がえりもできなかった頃、ひよこクラブを読んで、読み聞かせっていいんだーと思って、実際にやってもいた。
やってもいたが、寝かしつけ意外にもやることが山ほどあったので、適当にやったりやらなかったり、結果あまりやっていなかった。
ところが、さすが年中さんにもなると、読んだら読んだなりの反応があった。昔は読んでいる絵本を、ただぼーっと眺めるだけだった娘が、もっと読んでと言ってきたのだ。
よし!
私もがぜんやる気になった。なら、いっぱい読んであげよう。私が本好きなので、娘も本好きになってくれたらいいなと、密かに思っていたのだ。本なんていくらでも読んであげるよ。
新書はおそろしく高いので、それから私は中古の絵本を探しまくった。絵本を読む期間なんて、そんなに長くはない。小学生になったらもう幼児用の絵本など読まないからだ。そんな読まれなくなった絵本は、ネットでいくらでも売っていた。
50冊セット(バラ売り不可)みたいな絵本たちが、人気不人気抱き合わぜで、いっぱい売られていたし、うちもセットで買ってダブった絵本を、また売ったりもした。
こうして、絵本は読み継がれていくのだなと、環境には優しいが作家さんには勘弁してくれ的な絵本のリサイクルシステム?を、当時は妙に納得して利用していたものだ。
こうして我が家には、セットで買った絵本に加えて、絵本の定期購読もしていたので、あっという間に読み切れないほどの絵本が集まった。完全に親の自己満足である。
それに対して、一冊読み終えると次読んでと、親の期待に見事なまでに答える娘。私も嬉しくて次どれにする?といって次の本に手を伸ばす。さぞ国語のできる子になるのではと、取らぬ狸の皮をたくさん売っていたのだった。
ところが、しばらくして私は自分の行為が、実は本末転倒だったことを思い知る。
「~はい、おしまい」「もっと読んで!」、「~はい、おわり」「次読んで!」
そうだ。娘は次から次へと本を要求し続け、寝ないのだ。読み聞かせは、寝かしつけの一環ではなかったのか。これではエンドレス読書会ではないか。
いつまでたっても寝ない娘。私は一冊で寝てほしかったのだが、そうもいかないので、結局五冊/日と、強引に決めた。
まず布団に入る前に五冊選ばせる。布団に入って一冊ずつ読む。そして五冊読み終わったら、娘が眠かろうがなかろうが、強制的に電気を消して、またあの忌まわしき背中トントンをやるのだ。
結局、長時間寝かしつけから逃れられない私がいた。
ちなみに、絵本のお話はどんどん長くなり、それに比例して、私の睡眠時間はどんどん減っていくのだった。