『手を繋いで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いきなり左手を当たり前みたいに
繋いでくるから
恥ずかしくて
目をぎゅっとつぶった
恥ずかしい
ねぇ
ずっと前から付き合ってるみたいに
手を繋いで
わたしの気持ちなんて簡単に
かっさらう
流れるように
巻き込まれる感じも
全部嫌じゃなかった
忘れられないぐらい
胸が熱くなった
夜だった
ある日
理科の授業で
スピードの授業をした2年1組
りいなとみさきは仲良しで
良く一緒にいた2人
その日も2人一緒
りいなとみさきは
2人で一つ
仲良しだな〜
手を繋いで
2人で手を繋いで歩いている
周りの目が気になり少し恥ずかしい
しかし、どうして手を繋ぐと嬉しい気持ちになるんだろう?
そういえば子供の時、両親に手を繋いで歩いてもらったものだ
そうだ、その時の気持ちが思い出されるんだ
1人でそう納得した
手を繋いで
理想の恋愛相手に出会うことがどれだけ大変で難しいことなのかはもうとっくに知っている。
恋愛の初めのドキドキは、程度の差こそあれ誰にでも抱くことができる。
同じものを食べ、同じ夜を過ごし、やがては同じ朝を迎えることになるだろう。
記念日やイベントの際、高価な贈り物を貰うことだってあるかもしれない。
少しずつ相手の心が開いていくのを感じる。
ただ、誰一人、私を心から安心させてくれる人はいない。
私のただ一つ、心からの望みは、手を繋ぎ一緒に公園を歩くこと。
季節は冬がいい。
手袋越しに大きな彼の手を感じながらたわいない話をし、疲れたら缶コーヒーを買ってベンチで休む。
木々のざわめきを感じ、池の水面のたゆたう様を共に眺め、水鳥の大群の飛来に喝采の声を上げる。
それだけでいい。
もちろん、そうしたいと願えば誰だってそうしてはくれるだろう。
中にはめんどくさいと感じる人もいるだろうが、断るまではしないはず。
でもダメなのだ、私から言うのは違うのだ。
そんな私の願いを当たり前のように叶えてくれる人。
そんな人に出会えたらなと思う。
一見簡単なことのように思えるけれど、これがなかなか難しい願いなのだ。
お題
手を繋いで
「手を繋いで」
彼女「ねぇ何で手を繋いでくれないの?」
彼氏は言った「別に良いだろ」
その数分後彼からこう言われ「もう別れよう冷めた」
手を繋いで深夜のコンビニに行こうよ
肉まんを買ってさ半分こしよう
大丈夫
私と君の手は離れないから
いつまでも傍にいるよ
「手を繋いで」とかけまして
「勘頼りの一手」と解きます。
その心はどちらも「握手/悪手」かもしれません。
手を繋いで
手を繋いで欲しい。それが彼女の最後の願いだった。
その願いを叶えたら消えてしまう彼女を消したくなくて、僕は最期まで彼女の手を握らなかった。
「そろそろ、いいでしょ?貴方の手で終わらせて欲しいの」
ベッドの上、横たわる僕に差し出された彼女の手を握ろうとして、力が抜ける。遠のいていく意識の中、不思議と後悔はない。
「酷い人。またこうなるのね」
何度死んでも、必ず逢いに行く。迎えに行く。そう約束して、これで何回目だろう?いつかは彼女を、解放してあげられるのだろうか。
「ずっと、ずっと待っててあげる。だからちゃんと、迎えに来てよね」
手を繋いで歩きたいのは誰なの?、、自分じゃ分からないい、、、、
手を繋いで夕方
公園のドッグランで
しあわせな犬たちを見て笑顔
「手を繋いで」
貴方の大きな手。
どこへでも連れてってくれた。
どんな時でも離さないでいてくれた。
歩いてるときは優しくトントンしてくれた、貴方のその手。
今はもうぎゅっと握ってもけして握り返してくれない。
手を繋ぐのはちょっと照れ臭いな。
【手を繋いで】
雨の中、アルアは路地裏を走り回っていた。石畳の窪みに溜まった雨水が、あちこちに水溜まりを作っている。雲に覆われた夜空は、いつもに比べて一層暗い。灯りを持たないアルアは、一歩踏み出すたびに、ぱしゃりと音と水飛沫を上げた。靴は元より、スカートの裾もすっかりびちょびちょだ。
(――これも全部、アルフレッドのせいだ)
アルアは胸中で一人ごちた。
濡れたスカートは足に纏わりついて鬱陶しいし、何より走ることで受ける風が当たるたびに冷えて寒い。どちらかと言うと、体が弱い方の自分だから、明日はおそらく熱を出して寝込む羽目になるだろう。
これも全て、突然、雨夜の中を飛び出していったアルフレッドのせいだ。
何かに気づいたような顔をしてから、泣き出しそうなほど顔を歪めて、出て行った。泣きたいのはこちらの方だ。
当てもなく路地を右に左にと曲がっているうちに、少し開けた場所に出た。樹が一本植わっていて、その側にベンチが一つ置いてあるだけの簡素な広場だ。そこでアルフレッドが佇んでいた。どうせなら、樹で雨宿りでもしていればいいものを。
足音に気づいたらしい彼が振り向いた。アルアの姿を認めて、表情を凍りつかせる。逃げ出そうと彼が踵を返しかけたそのとき、アルアは叫んだ。
「待ちなさい、アルフレッド!」
普段、全く大声を出さないせいか、叫んでからアルアは咳き込んだ。一旦は離れようとしていた彼だったが、彼女を心配して結局戻ってくると、体を折り曲げて咳き込む彼女の背中をゆっくりとさすり始めた。
「……落ち着いて、アルア。ゆっくりと息を吸って……」
彼の言葉に従って、ゆっくりと呼吸を繰り返すうちに、荒い息が整ってきた。彼女の呼吸が治まってきたのを見計らって、彼はそっとさする手を下ろした。
アルアは深呼吸すると顔を上げた。その顔は林檎のように赤く、彼の顔色は逆に真っ青になった。彼女の額に自分の掌を当てて、熱を測る。
「……ごめん……」
すっかり彼女は熱を出していた。自分は彼女をどれだけの時間、雨の中走り回らせていたのだろう。気まり悪そうな顔で俯く彼に、アルアは小さく息をつくと、手を差し出した。
あなたが何に罪悪感を覚えて、飛び出していったのか、その理由は知らないけれど、それでも傍にいることぐらいはできる。それがあなたの慰めになるかはわからないけれど。
はっとしたように顔を上げる彼に、彼女は微笑みを浮かべて口を開いた。
「宿に戻りましょう、アルフレッド」
彼はおずおずと彼女の手を取った。アルアがその手を握り締めると、強い力で握り返された。
手を繋いで
(お題更新のため本稿を下書きとして保管)
2023.12.10 藍
手を繋いで
ー寒いね。
ーうん。手を繋いで帰ろう。
君の指先は氷のように冷たかったけど、互いの体温で温まっていく。
家に着くまでに、ぽかぽかになっているといいな。
#75 手を繋いで
私と比べて、
長くてスラっとした指、
整えられた爪に、
暖かくて透き通った白い肌、
でも私には
ヨーロピアンな藍色の瞳と
もっちもちの肉球があるんだもん
君と手を繋いで歩いたよね
それがとっても幸せだったんだ
アインホルツ帝国の首都ドルトファン。
自然溢れる街の中で、人々は日々の生活を営んでいた。それは夜も変わりなく、柔らかな光がドルトファンを照らしている。
皇帝ロレンツは、妻のロレンスと共に散歩に出ていた。彼女の国を巡る混乱も収まり、二人は晴れて夫婦になれた。
彼女の婚約者の蒔いた火種が、レクステリア王国──現ルリスリアン公国への国難として襲い掛かった。
周辺国に包囲され、国内も不安定な中で彼女は周囲の支持を得て指揮を取った。
そして、名実ともにルリスリアンの指導者となった。
それはさておき、今日はお忍びデートなのだ。買い物と解説を交えながら、ドルトファン城まで歩く。
「ロランス、行こうか。案内するよ」
「えぇ、ロレンツ様」
二人の正体がバレて騒ぎになるまで、あと少し。
「手を繋いで」
「手を繋いでいた宇宙人のことを思い出すなあ」
僕は思ったことを口に出す。
「うん?ああ、二人の大きな男の人と手を繋いでいるヤツ?」
「そうそれ!」
パパはすぐに分かってくれた。
さすがパパ。
でもママは分からなかったみたいだった。
「連れ去られる宇宙人だよ」
パパがそう言うと、ああアレねって言ったから知ってるみたいだ。
「でもあれ、合成写真だって。しかもドイツの雑誌のエイプリルフール記事」
パパが嫌な事をいう。
「もー夢壊さないでよ」
「次の週でネタバラシしたら、送られて来た抗議文みたいなこと言うんじゃない」
僕が文句を言うと、変なツッコミが返ってきた。
「それでなんで宇宙人を思い出したの?」
パパが聞いてくる。
「今、僕はあの宇宙人みたいだなって」
僕はパパとママの手を繋いでいる。
あの写真みたいに。
「それで、あの宇宙人の気持ち、ちょっとわかるなあって思って」
「宇宙人の気持ち?」
パパとママが不思議そうにこっちを見ていた。
「どんな気持ちだと思ったの?」
ママが聞いてくる。
「手が疲れるなあって」
そう言うと、パパとママは楽しそうに笑った。
「疲れちゃったか。じゃあ抱っこしちゃうぞ」
そう言ってパパは僕を抱っこした。
「これで宇宙人君は疲れないね」
パパは笑っている。
「ダメ」
僕はダメ出しする。
「何がダメなの?」
パパが不思議そうに聞いてくる。
「ママが一人ぼっち。ママ、手を繋いで」
手を繋いで歩こう。
あなたと私の歩幅は違うけど。
手を繋いで、横断歩道をまたいで、境川をこえて、お惣菜屋の匂いをかぎながら、三輪車のベルの音にややビビり、軽く足音を立てて行こう。
トンネルくぐって歩こう。
君は、私の歩幅の二倍はある大きな靴の紐を結びながら、ため息つきつき進む。
瓦屋根の上の雑草を踏んで、廊下の隅をくだり、縁側から庭に出て、街に繰り出そう。
中華街のあかりに照らされて、君の顔は小籠包みたい。
思わずお腹が減っちゃって、手を伸ばしたら君は抱っこしてくれた。
「そろそろおかんが、ご飯を作って待ってる時間だからね」
って、夕焼け空を見たよ。
動悸がするような、夕焼けの空を、中華街のイルミネーションか、二人の影を紫色に染めていた。