『束の間の休息』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
束の間の休息
予定のない土曜日。いつもより遅く起きて
布団の柔らかさを堪能する。
朝食をしっかり用意してゆったりと食べる。
仕事頑張らなきゃいけない平日に比べて静かな時間が流れていく。この感覚に身も心も休まる。
「束の間の休息」
その渡り鳥の群れが現れたせいで、町はちょっしたパニック状態になった。
時空わたりと呼ばれるその鳥たちは、数十年から数百年に一度やってくる。(この前目撃されたのは49年前だったそうだ。)
鳥たちは、なんの前触れもなく突然、高空から雪が降るように現れ、群れになって数週間あたりを飛び回った後、唐突に姿を消す。
この鳥たちは時間と空間を渡って旅しているのだという。
専門家の計算によれば、今回は6万年ほど過去から渡って来たらしいというのだが、どういう計算でそんなことがわかるのか見当もつかない。
私が住む町は、鳥たちの降下地点に近かったため、マスコミが殺到した。ヘリコプターやドローンが飛び交って一時は騒然としたが、私たちの生活に特に影響があるわけではない。最初のうちは、よく知っている場所がテレビに映ったり、友達がインタビューされたりして興奮したが、それも2、3日すると飽きてしまった。
鳥たちは群れになったり、散り散りになったりしながらただ空を飛び回っているだけだ。1羽がだいたいツバメくらいの大きさだから、キラキラした白いものが空を行きかっているのが時々目に入るくらいで、慣れてしまえば、気にもならない。
日々の暮らしに追われる私はすぐに興味を失ってしまったが、小学生の娘は時空わたりに夢中になった。「けんきゅうノート」に今日は何羽鳥を見かけたかを記録し、鳥の絵をスケッチし、鳥たちの次の行き先を予測する長い長い高エネルギー方程式を書き写した。
「次は250年後の世界に飛んで行くかもしれないんだって」
娘はそう教えてくれた。
「へえ、250年後にこの町がどうなってるか見にいくんだ」
「ちがうってば!」娘はあきれて言った。鳥たちは時間だけでなく空間も移動するから、次もこの町に現れるわけではない。次に行くところが地球である確率はとても低い。
「鳥たちは太陽フレアのような非常に高温な環境や、絶対零度に近い環境にいることがほとんどです。なぜ地球のような場所を時々訪れるのかは謎ですが、もしかしたら、穏やかな環境で束の間の休息を得ているのかもしれません」
娘はインターネットから書き写した文章を得意げに読み上げた。
「なんでわざわざそんな厳しい場所にばっかりいくんだろね」
私がそう言うと娘はまた呆れた顔をした。
「宇宙のほとんどは、すごく暑いかすごく寒いかなんだよ。地球みたいなところは珍しいの! なんにも知らないんだね」
私は、首をすくめながら外を見た。
綺麗な夕焼けの中を、例の渡鳥たちが長い列を作って飛んでいる。
そうか休息に来ているのか。ゆっくりできるといいね、と思った。
私は一度だけ、時空わたりを近くで見た。
朝食をとっていると、娘があっと声をあげて、ベランダに飛び出した。
白い鳥が1羽、ベランダの手すりに乗っている。鳥、と呼ばれているがなんとなく折り紙の鶴のようで生き物という感じがしない。一応頭のようなものはあるが、目やクチバシははっきりわからない。白いが、真っ白というわけではない。少し背景が透けているように思える。角度によって、シャボン玉みたいな光沢が見える。
最初は手すりに止まっていると思ったのだが、正確には手すりの数センチ上の空中に静止している。
私はベランダのガラス戸に手をかけたまま近づく気になれなかったが、娘は足音をたてないようにじりじりと歩みよって行く。蝶でも取るみたいにそっと両手を鳥に伸ばす。どうなるかと眺めていたが、私はあることに気づいてぎょっとした。鳥の近くまで行った娘の足がベランダの床から浮いている。2、3センチ浮いたまま吸い寄せられるように鳥に近づいていく。
「やだ!」
私は叫んで、ベランダに飛び出し、娘を抱えて引き戻した。
抱えた瞬間、全く重さを感じなかったが、一歩下がると急に重くなって、私と娘は部屋の中に転がりこんだ。
したたかに打った腰をさすりながら立ち上がると、鳥はもういなかった。
翌日、渡鳥たちはすっかりいなくなった。
明け方、一ヶ所に集まった鳥たちは、登り出した太陽を背景に巨大な輪をえがいて周りはじめた。どんどんスピードをあげながら回る輪は虹色に輝いて、それは見事だったというが、寝坊をした我が家は、その光景をテレビで見るしかなかった。
光る輪は、やがて本当の虹のように薄くなっていき、やがて見えなくなった。
鳥たちが消えるのと一緒にかなりの数の人間が失踪したとも聞いたが、本当のところはわからない。時空わたりが人を「引いていく」という言い伝えは昔からある。
我が家のベランダに来たあの鳥は、小さな羽のようなものを残していった。羽といっても小さな正三角形のセロファンの破片みたいなものだ。鳥がいたのと同じ場所、ベランダの手すりの3センチほど上に浮いている。棒でつついても手応えがなく、すり抜けてしまう。勇気を出して手でつまもうとしたが、映像のようにただそこにあるだけでさわれない。風が吹いてもピクリともしない。
市役所に連絡してみたが、教育委員会の職員が来て、写真を撮り、何かノートにメモしただけで帰ってしまった。
「これ、どうしましょう?」
「あぁ、ほっといて構いません」
と職員は答えた。あまり珍しいものでもないらしい。
私も最初は気になったが、今では構わず、上から布団を干したりしている。娘は時空わたりが羽を残していったのが自慢で今でも友達が来るたびに見せている。
(この羽が、きっとのちにとんでもない事態を引き起こすのだけれど、何が起きるかはまだ考えつきません、、、)
束の間の休息
朝の散歩から帰って郵便受けを開けると、ダイレクトメールの中に混じって一枚の葉書を見つけた。
差し出し人は見なくたって分かる。
こんなインターネットが普及した時代で、わざわざ手書きで送ってくる人なんて限られてるもの。
相も変わらずこのスタイルを貫いていることに、吐息が漏れた。
あの人が旅立ってからどれくらい経っただろう。
家に入ると、手を洗い、キッチンへ向かう。
水を汲んで、薬を飲んだ。帰宅後のいつものルーティン。もうすっかり習慣になっている。
戸棚から紅茶を入れるためのセットを取り出した。
ティーカップは紅茶が趣味な私にあの人が贈ってくれたものだ。
緑色の線がさりげなく縁取られた先に四つ葉のマークが可愛らしいカップ。
あの人がこんな可愛らしいカップを選んでいるのを想像すると、あまりに似合わなくて笑ってしまう。
ほどよい温度で沸かしたお湯をポットに注ぎ、良い感じになるまでしばらく蒸らす。
そのうちにお茶請けのお菓子を用意だ。
今朝焼いたスコーンとジャムをお皿へ、ポットとカップも一緒お盆に乗せた。
今日はお天気がいいから、庭へ出ようかしら。
ほっとひと息ついて、紅茶を注ぎ入れた。
いい香り。私は味も好きだけれど、紅茶の香りが大好き。
ゆっくりと息を吸うと身体中に暖かみが巡ってゆく。
この瞬間が至福のときだ。
充分に香りを楽しんだ後、ひと口飲んだ。
今日も上手く淹れられた気がする。
テーブルの上に置いた葉書を手に取った。
丁寧とは言えない字で文字が綴られているのをひと文字ひと文字、丁寧に読んでいく。
裏面にはどこかの国だか、地域の風景が写されてるポストカードで、あの人が今ここにいるんだと分かった。
昔から好奇心が旺盛で、興味を持ったらなんでも、どこへでも行ってしまう。自分の好きなことのために、まっすぐに進んで行ける人。
旅人の居場所は分からないから、彼が会いにくるのをいつも待っているだけだったけれど、気まぐれな彼の話しを聞くのが私の楽しみで、いつの間にか私は心惹かれていった。
ふらふらと世界を歩きまわる彼だったから、特別な人はいなかった。
しばられるのが窮屈に感じると言っていて、それが彼らしくて笑ってしまったのをよく覚えている。
特別になれなくても、彼と話せるだけで私のこころは満たさせていたから、充分だった。
そんな彼だから、私たちはお互いの連絡先も知らない。自分から話すわけでもなく、私もあえて聞かなかった。
自由を好む彼が、一度だけ私の住所を聞いてきたことがあった。
それまでは相手に対しても踏み込まなかったのに。
何の気まぐれかだったのか。
私の住所を聞いた次の日、彼はまたふらっと旅に出た。
どこに行ってくるなんて言わなかったけれど、風の知らせとでも言うのかしら、行ったのだろうと不思議とそう感じた。
それからだ、葉書が届くようになったのは。
知らない地名の住所から届く手紙。短い文章と、その土地の美しい景色を一緒に運んできた。
名前は書かれていなかったけれど、すぐに彼だと分かった。
私の住所が変わったらどうするのだろうといつも思う。
でも、私の方がここを離れられないのかもしれない。
どこにいるのか分からない彼を想いながら、不定期に届くその葉書を、私はとても楽しみに待っている。
葉書を読み終えると、庭を眺めながらティータイムを楽しんだ。
その後も、読み終えた葉書を手にとって何度も見てしまう。
『会いたいな…』
つい、独り言のように葉書に呟いた。
親しい関係でもないのに、欲張りかしら…。
ガタン。
物音に顔をあげると、そこには私が待ち望んでいた人が立っていた。
『やあ、久しぶりだね』
人懐っこい笑顔が全然変わっていない。
『え、どうして…』
驚いて、思わず椅子から立つ。
『ついさっき戻ってきたんだ。久しぶりに会いたいと思ってね』
『そう……上がって!お茶でも飲んでいかない?』
私は慌てて玄関先へ回って彼を迎え入れた。
『座ってて、今、お茶を…』
『そんなに慌てなくても大丈夫だよ。僕がやるから…』
『私がやりたいの、貴方は座ってて!』
飲んでいたポットを手に取り、キッチンへ向かった。
新しい紅茶と、四葉のカップを用意した。
湯を沸かしている間、窓の方を見ると彼がゆったりと何かを読んでいた。
その姿にハッとして私は頭を押さえる。
私ったら、葉書を出しっぱなしにして。
恥ずかしさが込み上げてくる。
でも、なにか暖かいものがこころに広がった。
『ありがとう』
庭に戻ると、彼は紅茶をひと口飲んだ。
『そうだこれ、ちゃんと届いてたんだ』
『うん、いつも読んでるよ』
良かった、と彼は頬を緩めてカップを口に運んだ。
『旅人さん、今度はどこを旅してきたの?』
努めて冷静に私がそう訊ねると、彼はにこにこしながら話し出す。
私はそれを静かに聞く。
きっとまた、どこかへ行ってしまうんでしょう。
それまで、束の間の休息をここで。
疲れなのか、ストレスなのか。身体が重い。
身体に行き渡っていない酸素を取り入れるために、大きく息を吸って吐く。ただそれだけのことで、少し身体が軽くなったような気がする。
束の間の休息
キーボードに乗る指を、私は再び動かし始めた。
布団の中
閉じ込めた心が 溢れないように
泣かせないように あたためていた
小さな雨音が 僕の代弁者になってくれるような
気がしてた
扉の向こう側とか
線路の向こう側にさ いる君とかさ
分かってない 分かってないのに
どこかなにかを 想って また 忘れていく
気慣れた制服だとか
聞き慣れたチャイムでも
ただ どこか 分からないでいるままで
誰かの声がノイズみたいに
溺れていくミミズの耳鳴りが ずっと聞こえている
もしも、そのまま座っていたとしたら
私は元気でいられたのかな
もしも声を出せたとしたらさ
そこにいて
僕が太陽を嫌うこともなかったって
言えるのかな
蝶蝶結びのやり方 分からなかった時
僕は何も知らない でも笑えてたような気がしたな
縄の結び方 知ってしまった時
誰もいなかったような気がした
夕方で 緑色で 青色で 草臥れた制服はカビていた
それもどこか 私の心を侵食するみたいに
何を問いかけても 誰も、
知らないフリをしていたみたいに
荒事だって 違う誰かがすると和事になる
私が花を掴むと それは直ぐに死に至る
それは誰だって同じだと
気づいたのは生まれた頃からだった。
何かを問題にしていた
何かを問題にして ワークを解いているの
私は ステージを間違えたみたいに
この世界にゲームオーバーもなくて
スタートも求めてはいなかった
嘲笑っても 虐めても 殺しても
お前は 何をしても許されて
称えられていたらしい
なにができるの?
じゃあ あなたにいったい なにができたの?
なにがしたいのか 自分でも分からないんだろう?
それは小さな
それは 所在地、住所、言葉
名前がなければ だれも 覚えてはいなかったから
死角も 嗅覚も 考えることも
小さなあたたかみも
うみだせないことが 苦しくてつまらないって
そんなことも 何もない場所で
コーヒーの香りが鼻腔に広がる。頭ではまだ仕事の事を考えている。休むことに罪悪感があるんだろうか。ゴクリと一口飲むと体が温かくなった。
誰かに証明しなくてはいけない。僕が善良で普通の一般市民であることを。
コーヒーはすぐに空になった。
定型文で、コピペしたような言葉が毎日降ってくる。
疲れ眼をトントン、苦しみさえもコピペである。
さあ、午後も頑張りましょう…
[束の間の休息]
ビニール風情の破片無しには
歩くことすらままならない
遺伝子に顎で使われた
肉体の末路てところだろうか
彼らを後世にはこぶための
入れ物に過ぎない僕たちだろうか、
2人で、ウィンドウショッピングに出かけた。
そこには、夢が溢れていた。
冬は、家にいたい。きっと、楽しい冬になりそう。
2人には、観光地で記念日を祝うのが主流だったが、まさか、10年後以降の記念日で通用しなくなりそうで。2人で、やりたいこと100枚書いたことがあった。いろんなこと書いてたが、残念にも、プラネタリウムが休館してるし、冬は、物足りない。
2人の趣味は、?スポーツかな?(笑)
悩んでるけど、クリスマスは、お揃いのセーター着て、ケーキが食べたい❤️カラオケも、盛り上がりそう。10年後、2人は、何してるだろう?
素敵な物語書いてるか、やりたいこと見返してるか、あなたの顔が浮かぶ。…温泉に行きたいな🎵
そんな日を夢見て、写真を選んでいた。
オリジナル・ムービー、期待が、膨らむ。
彼と幸せに。
ペンを置いて、疲れ気味になっていた目を揉む。
電子化が進んだ現代においても、答案用紙の採点はアナログだ。見渡せば、自分以外にも何人かの先生が採点をしている様子が目に入った。
折角だから周りにもコーヒーを淹れようと立ち上がる。
いつかAIが採点もやってくれると良いのだけど。
今日は旦那の弟さんの家に行って来たよ 猫🐱可愛いいなぁ 欲しくなる 動物癒しだよなぁ 癒やしほしい! 何でも話できる友だちほしい
嘘だと言ってほしい。
全部私がいけなかったんだよね?
LINE送るのを昨年しなかったから。
相手は追いかけてほしかったんだと想った。
僕を必要としてほしいと言いたかったんだよね?
私はまた恋を諦めなければいけないのかな?(;>_<;)
毎日全力疾走して息が切れて
深呼吸して落ち着かせる。
それの繰り返し。
#束の間の休息
夏の超繁忙期をなんとか乗りきった
体重は夏前より5キロ減
この3日間は、本格的に忙しくなる前の
束の間の休息
よし、月曜日と火曜日は1人でのんびりするぞ
と思ったのに
月曜日は祭日…家族みんないるじゃないか
ご飯の準備、洗濯物…
あー、火曜日は温泉かな
お題では書けそうにないので、今日はお題から離れます。
自分の好きな事、子供の頃に好きだった事が少しずつ見えてきた。
自分が何がやりたいのか?ワクワクすることはなに?
問いかけてみても、全然浮かばなかった。
やりたい事をやるなんて「ワガママ」
母親なら、子供を優先すべき、
いろんな制限の蓋が重りになっていて、どんなに考えても思い浮かばなかった。
それが最近少しだけ重い蓋が動き始めたのか、
あー私、こんな事が好きだったよなーなんて事を思い出すようになった。
何かをじーっと観察するのが好きだった。
子供らしく「なんで?どうして?」とか聞くのではなくで、無言で集中して観察してる。
そんな時間がワクワクしてたなー
植物が、土の中から芽を出す時🌱
芽に押し上げられた土がちょっとだけ割れて、ここから出てくるんだと、ワクワクしたり感動したり。
そんなのを見つけると、わぁ凄いすごいってずっと見ていたかった。
料理をする叔母の様子を毎日毎日じっと見ていたり。
見られてる叔母はやりづらかっただろうなと、今は思うけど…
そんな,ちっぽけなワクワクポイントを思い出せるようになって、私ってそういう子だったんだな、今も結構そういうところあるかも?なんて思ったりしてる今日この頃。
ほんの少しだけ動いた心の蓋の隙間から、ちょっとずつ私の本質が見え隠れしている。
眠い。朝日が登っている。
5時半。窓を開ける。
冷たいなあ。
昨日の暗さがよみがえる。
冷たいなあ。
ふと思い返してはあてもなくとめどなく漂う。
冷たいなあ。
-束の間の休息-
テーマ:束の間の休息
忙しい日々にもみくちゃにされて。慌ただしい、少しだけ余裕のなくなってしまった心に、温かいココアを一杯。
ほんのりと香る砂糖とココアパウダーの苦味が口から広がって私の体に優しく染み渡っていく。
少し、昔のことを思い出した。
幼い頃私は牛乳が苦手で「学校で飲んでいるのだから家では絶対に飲まない」と宣言したこともあるほどだった。
そんなときに母が栄養不足を心配して作ってくれたのがココアだった。
母はココアみたいな人だった。
心に寄り添ってくれるような適温の、ココア独特の柔らかさが心地よかった。
コーヒーや紅茶のような香りの強いものではなく、少し子供っぽさを感じさせる甘い、甘いココア。
私の心にはいつも、母が牛乳で溶かしたココアを用意して実家の四人掛けのテーブルで待っている。
愛の成れの果てを美化しようとしたところで、君は奇麗すぎた
人生の一部分でさえ、君に感化されてしまった自分がひどく憎らしい
穢れない言葉は嫌いよ、いまなら身にひそむ核心に触れてもいいよ
束の間の休息
俺はある日、領地内の温泉へと足を運んでいた。
部下には「やめておけ」と止められたが、静止を受けずにやってきた。
しかし、その温泉にはライバルである男がいた。
お互い今は丸裸。刀は抜けない。
このまま共に過ごしている方が都合がいい。
この瞬間は、無礼講ということにしておこう。
俺は今日も、湯に浸かりながら疲れをとる。
束の間の休息
なにもしない時間
贅沢なひととき
こんなにゆっくり
空を見上げるのは
いつ以来かなって
のんびり過ぎる雲を
なんかの形に例えて
ああでもない
こうでもないと
勝手に心が楽しんでる
束の間の休息
空をキャンバスに
自由になれた心が
気持ちよく描いてる
…束の間の休息…
Am,10:00.
今日も私は珈琲を一杯飲む。
この日常が束の間の休息。
_end_
…微熱と休息…
くらくらする。
体温計で熱を測ると37.9℃だった。
やはり熱が高い。
どうやら僕は風邪を惹いたようだ。
同棲中の彼女にも伝えなきゃ。
僕はLINEのトーク画面を開く。
__ごめん。熱でた。風邪惹いたみたい。
とメッセージを送ると
即 既読なって
_分かった。今日は仕事を休んで
ちゃんと私が帰って来るまで
大人しく寝ててね。
私も半日有休を取ってくるから
帰って来て一緒に
病院に行ってみよ?
それまで待ってて。
とメッセージが返ってきた。
_うん。宜しく。
色々ごめん。ありがとう。
と返事を送ると
彼女は
またね!のスタンプを送ってきた。
こんな時に
我ながら良い彼女を持ったなぁ…。
と思う。
僕も早く風邪を治して
仕事頑張ろう。
_end_
…Am7:00の電車にて…
ゆらゆら揺れる電車に乗ってる
私は車内で今流行りのゲームを
やっていた。
すると肩をポンポンと軽く叩かれ
「あの…すみません。
隣良いですか?」
といかにも貧弱そうな男子学生が
声を掛けてきた。
私はやっていたゲームを一旦その場で辞め
「どうぞ。良いですよ。
座って下さい。」
と返事をすると
男子学生は
「ありがとうございます。」
と若干小さめの声でお礼を言ってから
隣に座り込み
ゲームをし始めていた。
あぁ…私も1年前は
こんな感じだったんだろうなぁ…。
今はOLとして働いているが…
私にも青春時代はあったものだ。
人間はいつかは死んでしまう。
長い月日が経てば経つ程だ。
歳を重ねる度に亡くなる可能性も
高くなる。
だから今を全力で楽しむしかない。
よし。私も男子学生に
負けずに
ゲームしまくろ。
ガチャ10連で推しが出ます様に!!
今日も電車の中で揺られつつ
ゲームしながら
会社に向かうのであった。
_end_