『柔らかい雨』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
夜半に吹き荒れた雷雨はようやく収まりはじめた。
今、私の耳を揺らすのは、木々を伝って落ちる柔らかい雨音だけだ。私は森の動物達と一緒に洞窟へ飛び込み、風と雷鳴に怯えながら朝を待っていたのだ。
稲妻が空を駆けるたび、動物達の瞳は暗闇の中でギラリと光る。暴れる者は一匹もおらず、狭い空間で静かに肩を寄せ合った。朝がきて明るくなればここから出よう。
これは、嵐の森を逃げ惑う哀れな迷子の物語。
…と。そう思って。思って強く、思い込んでみた。
メルヘンチックな現実逃避に成功した私は、死の恐怖もドラマチックに克服しつつある。
ここは森の洞窟で、ロッカーの中じゃない。
これは森の動物で、着ぐるみの制服じゃない。
あの光は雷光で、殺人鬼の掲げたライトじゃない。
あのうるさいのは雷鳴で、銃声なんかじゃない。
これは雨音で、したたる血溜まりなんかない。
朝になったらここから出よう。
朝になったらここから出たい。
朝になったらここから出よう。
…ああ、あの光は朝焼けかな。
今ならここを逃げ出せるかな。
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「柔らかい雨」
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所感:
好きなタイプの素敵なお題だったというのに、好きすぎて駄目な方向にしか話を考えられませんでした。夢見たまんまバッドエンドです。
絶対に遊びに来いよ。
そう言ってあなたは旅立ってしまった。
旅立つ前の私は聞き分けがなかったね。
大泣きして、我儘も言ったね。
私は疲れちゃったの。
大きな夢ばっかり見て、私の小さな夢には見向きもしないあなた。
私には二人の未来が、混じり合う未来が想像出来なかったの。
だから、笑顔で見送ってあげる事にしたの。
どうか良い旅立ちになりますように。
あなたの乗った便が遠くに消えた頃に
雨が私の髪を優しく撫でるのを感じた。
本当の意見なんて言ったことがない。
本当の気持ちなんて伝えたことがない。
周りを信じられないっていうか、
自分が信じられないんだな。
発しちゃったらすべてが崩れるのかも、と。
本当は逆なんだよね。
黙ったままならMAX現状維持。
むしろ悪い方にしか行かないんだよね。
このくらいなら、
ささずに歩くのもいっか。
#柔らかい雨
定規を押し当てて
正した所で
人間は変わらない
また同じ事を繰り返す
自分も
何周かそんな事を
巡ってやってる うちに
一生なんぞ 終わる
ー柔らかい雨ー
せめて束の間のいたわりを
くれないか?
柔らかい雨
掃除の時だ。
トイレ掃除をしていた私達のもとに1人の生徒がやってきた。
その後、詳しい内容は知らないが遊んでいて怒られたらしい。
遊んでいた2人は、直ぐに反省したものの、やってきた生徒は明らかに悪いにもかかわらず、一向に罪を認めなかった。
掃除の終わり頃、生徒3人共罪を認め、片付けをするよう言い渡された。
私は、生徒3人が悪いと思い何一つ気にせずその場を去ろうとした。
その時、一緒に掃除していた子が手を差し伸べて一緒に片付けをしだした。
その子は凄く優しい笑みを浮かべていた。雨が降ってきて少し気が悪くなりそうに見えたが、天気雨でその子を優しく、柔らかく照らした。
🍀柔らかい雨
火照ったからだを冷ますには丁度良い。
落ち着きなさい。
そう言うかのように心温まる雨。
街路樹が
赤や黄色に
染まるころ
頬に感じた
柔らかい雨
『柔らかい雨』
罪を犯しました。
やってはならない事をした。
それなのに、なぜ君はそんな目を向けるの?
まるで、柔らかい雨のような───────
夢に敗れた帰り道
涙の後をかき消したのは
柔らかく降る雨だった
その雨はこう言う
「私は上がれば晴れやかに七色の橋を架けるのだ。」
私の人生は惨めではない
ここから始まる新たな希望が
やがて大きな橋となる
気がつけば16時をまわっていた。
少し薄暗くなった部屋で
小さなパンケーキを食べる。
そうだ、コーヒーを淹れよう。
少し濃いめのコーヒーが
冷えたつま先まで染み渡る。
足を床にしっかりつけると
なんだか力が湧いてくるみたい。
山の木々や草花と同じように
光に向かって身体を伸ばし、
大きく呼吸して。
明日は新しい芽が出そうだな。
-柔らかい雨-
雨ではないけれど、柔らかな水と聞いて思いつくのは「水溶き片栗粉」だ。
片方の手で乳白色の液体をつーっと少しずつフライパンに垂らし、もう一方に持った菜箸でぐるぐると大きくかき混ぜると、あっという間に煮汁が具材にとろりとまとわりつくようになる。水が一気に質感を得る、その変化が好き。
そっと包み込んでくれるような天気雨。
#柔らかい雨
―なんで泣いてるの?
きみが見つけてくれて
嬉しいんだ
ぬるい滴が
ぼたぼた落ちる
乾いたそばから
また にじむ
/ 柔らかい雨
『柔らかい雨』
柔らかい雨というのはきっと、優しいんだろう。
優しくて、あたたかくて、心地の良い雨。
例えば、君が僕を押し倒したときに、
君の目から流れ流れた涙が僕の頬に落ちたとして。
それはきっと柔らかい雨なのだ。
#柔らかい雨
あまやどりなかなか止まぬ霧雨に
飛び出し走り纏わる雨に
夏に降る少し冒険はやしにも
木漏れ日当たり輝く雨に
進路について考えたい、志望校は決まってるけど、勉強法わかんない、。誰か相談乗って欲しい
雨の日に新調したばかりの傘を差して歩く。
土砂降りは困るけど、ポツポツと降る小雨の時、傘にあたる雨音に耳を傾ける。
そういう日は雨でも楽しい。
優しい雨でも
哀しさは感じ取れる
柔らかい雨にしたのは
傷ついたあの人の最後の優しさかもしれない
無難に霧雨は柔らかいと思うけど、春の突き刺すみたいに強い土砂降りの時の生ぬるい空気も柔らかいと思う。濡れるのを厭う方ではないから雨は良い。
「柔らかい雨」
雨にやわらかいもかたいもあるものか。
雨に濡れたいときだってあるでしょう。
そういうときよ。
そっか。いや、いまいちわからない。
やっぱり?