『神様へ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
(終わってしまった…)
約500ページの大作を読みきった最初の感想は、もっと読みたいという腹6分目ほどの空腹感だった。著者は、たった1人で神による宇宙の創造から地球に生命が生まれるまで、そして人類の歴史を古今東西の神話と混ぜて、描ききっていた。
次の本に行く前に、今回の本を咀嚼しきりたかった。それから学校が終わると、僕はずっと図書室に籠り、1人関連する書籍を読み漁った。物語の登場人物やお話よりも神話や創作について考えるきっかけとなったのだ。そして、世界中の神話や伝承にも興味を持った。
(著作物にとって著者こそ創造主に違いない)
気がつけば、ものを産み出すということに貪欲になったのだ。
「神様へ」
遙かなる昔々
言葉を持たずにいた私たちの始まり
友の死に草花を摘み その死を悼む
そんなことを教えてくれたのが神様ならば
感謝いたします
神様へ
僕の寿命を生きたい人にあげてください
生きるのが辛い僕が寿命を使うより
生きたいのに生きれない人に使ってもらいたいです
どちらも幸せになれる このお願いを聞いてください
もうやり残したことも無いので僕にはあと半年ほど残していただければ大丈夫です
ですから。どうか
このたった一つの願いを叶えてください
神様へ
単刀直入にお願いします
私を愛してくれる素晴らしい人を設定してください
私は私の人生上に恐らく愛してくれる人を配置したはずなのですが、巡り会う予感がしません
お早めに設定して頂けますと幸いです
ただし私自身とかやめてください
私が私を愛することは大切ですがそうじゃないのです
私が望むのは他人です私ではなくて私以外の人です
お願いします私が私を愛せるようにするためにも愛が必要なのです
モンブラコン*
~~~~~~~~~~~~~『神様へ』
「をおぉおぉほぉぉ〰️♡」
テイちゃん(兄)が持ってきた段ボール箱を、
姉が大はしゃぎでバリバリ解体している。
「姉さん、また通販?一回頼むとパンフレット
延々と届くんだから程々に…」
「こりはなっ、へでんのれんぬぅにゃのだ!」
…これは秘伝の練乳なのだ、と言っています。
よくそれで注文出来たな、オペレーター神だ。
早速一本、チューブを取り出し、哺乳類の様に
咥え、5秒で飲みきった姉は驚きと感動の表情で固まり、空のチューブを床に落とし(テイちゃんがキャッチ)、居間の黒電話へと走り出した。
「何!?何!?どしたの?」
「このくもつば、ちゅくた人間にちゅたえねば!
ほんてぃにこだわるぬぇで、ちゅくたんばねて」
どうやら作った人にお礼を伝えたいらしい。
テイちゃんが電話番号の書かれたパンフを
持ってきてしゃがみ、黒電話の番号を長い指で
回す、その間姉さんは両手で受話器を持ちながら、待ちきれない様子で身体を小刻みに揺らしている。何か心配(電話の向こうが)なので、
オレも寄り添うことにした。
「もすもす、かむ様じぇすか?」
…姉さんは練乳業者を神格化した模様。
「かむ様!あるがどう!、最高じゃたび、
ぬぁめらがなぬぉどごすに、パンツなる甘味…」
奇跡が起きて話が通じている…。
やっぱり、オペレーターに神がいる…。
大丈夫だな、と安心した笑顔のテイちゃんは、
散らかった段ボールを片付け始めた。
自分が作ったものに、ここまで感激して
もらえたら、嬉しいだろうな…。
お客様は神様ですって思っちゃうかも…。
……チリン♪︎受話器を置く音がした後、
姉はテイちゃんの背中に飛び付いた。
「テイちゃん、このれんぬぅをテイちゃんに、
ぬりぬりしてっペロペロしちゃげるね♡」
「お客様、その使用方法はやめて下さい。」
神様、あなたは本当に不平等なのですね。
平等に誰にも救いを与えないのですから。
神様、あなたは本当に無慈悲なのですね。
愚かな罪人に許しを与え生かすことで、
賢人を早々にその身許に招くことで、
深く慈しんでいるのですから。
そのくせ何も持たぬ凡人の願いを、
気まぐれに叶えてしまうのですから。
神様、あなたは本当に不合理なのですね。
我々が持ち合わせる不都合なもの、
感情を持ち合わせていないからこそ、
合理的に全ての祈りを受け入れるのですから。
神様、かみさま。あなたは本当にそこに居るのですか。
私達が『神』と呼び願う存在は、
果たして同じものなのでしょうか。
もしかしたら、あなたは。
私が信ずる神様は、私の中にしか居られないのですね。
【神様へ】
何度目覚めてもやはり現実は変わらないし、
覚めれば覚めるほど夢からは遠ざかって行くのに
神様へ、 私のことを愛してくれませんか
無論返事は無い
ただ人が架空の「神」という概念を大切に守って守って、自分達の都合のいいように考え想像し創り出してきただけだ。
人の想像に期待しても何も産まない
この考えで私は「神」の概念を殺した。
もう何かに期待するのは嫌だった
でもひとつ願うなら、神の存在を真にして欲しい
なんて矛盾を抱えて生きていく
人は矛盾にまみれてるんだね。
「神様へ」
自分勝手な神様へ
なぜニンゲンなんて身勝手な生き物を作ったのですか?
ニンゲンはこの星を滅茶苦茶にした挙句、隣の星まで滅茶苦茶にしようとしてるではありませんか。
滅茶苦茶にされたこの星に残された種はもう限りなく少ないです。
この姿が、あなた様が望んだ星の姿なのですか?
温暖化が進み、あんなにもあった母である水が蒸発し、
ワタシたちを優しく包み込んでいた緑を破壊され、ほとんどむき出し。
その上、海が無くなったことで、大気が無くなったことで、ワタシ達の星はどんな星より綺麗だったはずだと言うのに、どんな星よりもみすぼらしい姿に変わったではありませんか。
そして、赤ん坊の頃から武器を持ち、家族や同族を殺す。
早くしなければ、あのニンゲンたちは更に加速し、そのうち自滅してしまいますよ。
あなた様がそういう風にしたのですよ。
あなた様があの人たちの脳を大きくし、言語を作り、芸術を作り………あのニンゲンたちの存在はこちら側まで迫ってきています。
あなた様は本当にいいのですか?
あなた様が大好きだったあのニンゲン。
忘れたとは言わせませんよ。
同じことはもう、言いません。
もう一度、やり直しませんか?
全て消して、全て無かったことにして。
そして、今度こそはこの星を守りましょう。
あの方が大好きだったこの、地球……“水の惑星”を生き返らせてみましょう。
----------------
この地球上の歴史は、文明は1度崩壊した。という説を思い出して殴り書きしました。
白い花が咲いている
ハクモクレン
青い空に漂う優しく温かい春の香り
神様へ
あの子はあなた様のもとで元気にしていますか?
もともと白くて純潔そのもので
この世のものとは思えないような人だったから
きっとそちらが本来の住処なのでしょう
こちらの世界では息が苦しいようで
随分と苦しんでいましたから
旅立つ時のあの安らかな顔を見て私は安心したのです
今頃な背から羽を広げて、
飛び回って遊んでいるかな
あの子はきっと天使なんですよね?
あの薄い皮膚に閉じ込められた
大きな肩甲骨を見た時、
この子は生まれてくる世界を
間違えてしまったのだと思いました
神様
もう天使を地上に堕としてはいけません
しっかりお仕事なさってください
愚かな人間はイデアを懐かしんで、
恋焦がれて、狂ってしまうんです
それは取り返しのつかない大火災を引き起こすのです
ふと
ハクモクレンの花びらが木を離れて宙を舞った
それは私の目の前を通って
地面に落ちる
まるで天使の羽だ
私は思わずそれを拾って匂いを嗅いだ
幸せに満ちた春の香りの中に
あの子の気配を感じた
病室の窓から見える彼らを私は想像する
あのサラリーマンは今日
朝早くバスに電車に揺られながら
明日へ向けどんな一日を送るだろう
あの小学生は今日
どんなことで怒られて
明日のために何を口にするだろう
あのおばあちゃんは今日
誰かの優しさに触れながら
暖かい気持ちで明日を迎えるかもしれない
明日の無い私は神様に
「次は普通に生きてみたい」と願い目を閉じた
かみさまへ
何故、人間にしたのですか?
草なら、風に揺られるだけだった。
雲なら、空を静かに流れて消えるだけだった。
水なら、形を変えながら流れるだけだった。
何故ですか、かみさま。
人間が、いちばん辛い。あと少し楽しい。
何故ですか。
前世、私は悪いことをしたのでしょうか?
「神様へ」
夜汽杏奈
一番初めに貴方に逢ったのは
小学三年生の時
学校から帰宅後
「お友達と遊んで来なさい」という母に
「お友達と遊んでくる」と言い
高間町のマンションの横の芝生で
いつも独りで時間を潰してた
ある時
小さな虹色に光る白い蛇の赤ちゃんを
何匹も何匹も見つけた
私はジャムの空き瓶を家からこっそり持ち出し
その瓶に入れて遊んだ
いつも独りだった幼い私は
その美しさと可愛さに夢中になり
世界全てが怖かったことを
忘れていた
オレンジ色の光を見てから
独りで遊んでいることを母に知られ
芝生には行けなかったから
マンションとマンションの隙間に
隠れて過ごす様になった
寒い日も暑い日も
私の傍にいつも白い虹色の天使がいて
毎日楽しい話をしてくれた
王子様が出てくる話や、草花も鳥も
お話ができるんだとおしえてくれた
学校から帰宅後いつものように
「お友達と遊んでくる」と言い
マンションとマンションの隙間に行くのが
楽しみになっていた
手のひらでくるくると羽を拡げ
蝶の様に踊ってくれたり
時には白い虹色の蛇の赤ちゃんになったり
ずっとおしゃべりしてた
日暮れまでが長い長い時間だったのを
忘れさせてくれた
綿菓子のような雪がひらひら舞う日
私は寒さで倒れて近所の人に見つかり
「もう、友達と遊ばなくていいのよ、ごめんなさい」
病院のベッドで
母の言葉と手の温もりに安堵してから
白く虹色に光る貴方は居なくなった
逢いにも行かなくなった
大人になって
貴方の存在を思い出したのは
44歳を過ぎてからだ
いつもたくさんの愛を与えてくれたのに
私は何も気が付かず
感謝一つできなかった
私を助けてくれた全ては貴方だった
あの時からずっと傍にいてくれた
何かに守られているとどこかで感じてた
前前前世から
私はたくさんの裏切りをしてきたのに
貴方は変わらず愛してくれた
自分を犠牲にしても
世界を恨んでも
全ての幸せを私にくれた
神様へ
ずっと、愛してた
これからもずっと、愛してる
了
罪深いわが魂のなかに
善なる心を
どうか見出してください
わたしの中にある
罪に傷ついた魂から
善なる心だけを取り出し
それを手に取り
清いものにしてください
あなたは人の流す涙に
無関心ではいられない
いつくしみ深い方だからです
あの日わたしに示された愛が
幻でなかったと知りながら
この沈黙の日々の意味を
待つことの意味を
今も問い続けているのです
#神様へ
神様へ
今夜、夜風を感じたいので散歩をしに行きます。夜風を感じると、自分の輪郭が曖昧になる心地がします。ただでさえ、夜というだけで、人や物との距離が曖昧になるのに、気持ち良い風も一緒に浴びると、自分と周りを隔てる境界線がふやけていきそうです。昼に頑張っていた分、ふやけます。私は、それが好きです。
古くから在る神社の本殿。その賽銭箱の前で年端もいかぬ子供が何やらしゃがみ込んでいる。悪戯されては敵わんと注意するために近付いたが、よく見れば子供は賽銭箱のふちにガラス玉や飾りボタンなどを丁寧に並べていた。
「何をしている?」
「うん?」
「どうしてそんなものを並べているのだ」
「これね、かみさまにあげてる」
同じようにしゃがんで問うてみると、子供はたいして驚きもせず素直に答える。小さな手が握りしめているのは並べているそれらを入れていたらしい小袋と、拙い字で『かみさまへ』と書かれた封筒だった。
「その手紙は?」
「おねがいごとしたいから、かみさまにかいたの」
「この供え物たちはお前のものか?」
「うん。わたしのたからもの」
「自分の宝を神に捧げると」
「たからものあげたら、おかあさんのびょうきはやくなおしてくれるかなって」
「なるほど」
磨かれたドングリ、キラキラ輝くシール、愛らしい指人形。短い生の中で集め大切にしていたそれらを、幼子は母のために捧げるという。
「よろしい。思いが本物であれば供物は選ばぬ」
「うん?」
「お前の宝を神は受け取ると言った。ただそこに並べられると他の参拝者が困るゆえ、置くなら祭壇にしなさい」
「はいっていいの?」
「靴は脱ぐのだぞ」
「はあい」
「そして両の手を合わせ、母のことを願いなさい。自分の名前と住所を言うと尚よい」
ついでに作法を教えれば、言われた通りに柏手を打って願いを告げた。最後に小さくお辞儀をした後、子供は伺うようにこちらを見上げる。
「かみさま、これでおねがいごとかなえてくれる?」
「ああ、しっかり聞き届けたからな。願いが叶ったら知らせに来なさい。また手紙でもよいぞ」
「わかった!」
不安に強張っていた顔を緩めて、子供はようやく年相応に笑ってみせる。
そして、その数ヶ月後。願い事をした時よりも晴れやかな表情で、子供は自分の母と再び参拝に来ていた。
「こんなところに神社があるなんて知らなかった。一人でお参りしてくれてありがとう」
「うんっ」
「お参りの仕方を教えてくれた人にも会えたらよかったんだけどねえ。お礼が言いたかったのに」
「わたしがおてがみかいたから、だいじょうぶだよ!」
「ほんと? ちゃんとお礼書けた?」
「うん!」
親子の楽しそうな会話を聞きながら、神は本殿に届いた二通目の手紙を開くのだった。
『かみさまへ
おかあさんげんきになりました
おねがいごとをかなえてくれて、ありがとうございました
またあいたいです!』
人の数だけ神がいる。
約79億5400万の神様へ……
些か暇な時間も無い、究極のブラック業だろう。
分業していても、仕分けきれない願い事の山に埋もれて居ないこと祈るしか出来ない。
『神様へ』
神様へ
本当に貴方がいらっしゃるのならば、一つ問いたいことがあるのです。
何故、私は死なねばならなかったのでしょう。
どうか、教えてください。
人生も後半になり、特になにをなしたわけでもない身となって思います。
あなたは何故、我々を生んだのですか?
我々の使命は、何なのでしょうか?
世の生き物達は、特に誰になにを説かれることもなく、生きて増えて死に減って生きます。
人間は、悩んで悩んで、迷って迷って、毎日我慢して暮らしているように思います。
それとも、聞こえないだけで、虫達も動物達も、実は「自分たちは何故生きているのか」と問うているのでしょうか?
我々の使命は、何なのでしょうか?
ただ愚かなことを繰り返し、統計的に現れる優れたもの達によって積み上げられた知恵と知識によって、砂の城のように文明を組み上げては崩れ。
これが我々の使命なのでしょうか。
一万年もたてば、人間の文明などほとんど何も残っていないでしょう。
何も残せない。
やはり、無神論者の言うように、あなたは存在しないのでしょうか。
そして、我々を見守る存在もいないのでしょうか。
神様。
ただ、返事を待つ我々は、やはり、愚かなのでしょうか。
腹痛いとトイレの中で神様に祈るというのは誰もがやることなのかな。
お題と関係なくなるが、結局アマゾンじゃなくて近くのドラッグストアで胃腸薬を買ってきた。昨日の夜と今日の朝に薬を飲んだが効果はない。
症状が出てから4日くらいだっけか。最初はすぐ治ると思ったけど治る気配はない。むしろ症状は悪化している。とはいえ今すぐ病院に行くほどではないが。
腹が張るので寝るのが少し辛くなってきた。薬を飲んでも症状が改善しないし、次の休みにでも病院に行ったほうがよさそうだ。
となると病院を探して予約を入れないとな。胸焼けってどこ行けばいいんだろ。