『私の日記帳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
日記帳にはその人の念が籠もる。
日々の出来事、不満、怒りなどなど。
強い感情を書き綴るからだ。
特に、暗く重い感情を描いた日記は呪物に近くなる。
気分が憂鬱とし、嫌なことが続き、悪いものを呼ぶ。
だから、気を付けないと。
いつの間にか、取り返しのつかない事になってしまうから。
以前にも書いたかな。10年日記というアプリ。
2014年から利用してるから、もう今年で10年目になる。
一日も欠かさず、10年間の出来事を描き続けている。
出来事といっても、何も起きない日だってある。
いつものように職場へ向かい、いつものように働いて、仕事を終えて帰宅、眠るまでの家族との時間。
そんな日は、何も起きなかったことを日記に残す。
そうやって、この10年間を文字に変えてきた。
一日に疲れて、寝落ちしてしまった日も、目覚めた後で記憶を頼りに書き記した。
イライラした日や落ち込んだ日に、その詳細を書くことで、さらに自分を追い詰めることも。
だけど、そんな日々の感情をも残すことで、自分という人間が見えてくる…ような気がする。
そして、自分が見えてくれば、それをコントロールすることも出来るようになるんじゃないかと。
つまりは、メンタルの安定、思えば、仕事のストレスにやられ、パニック障害を発症した頃に始めた「書く習慣」が、この日記だった。
2014年のある日、初めて日記に記したのは、
素晴らしい本に出会った。
ゆっくり生きることに決めた。
このたった二行。
出会った本が何だったのかすら覚えていないが、その当時の自分が葛藤し、不安を抱えて生きていたことが分かる。
その記録を残そうと思った。
残すことで、何かを変えられるんじゃないかと思った。
そして今、モノを書くことのパワーに感謝してる。
すべての不安を払拭できた訳ではなく、パニック障害も克服できてはいないが、都度、想いを言葉にすることで、自分の中での整理がつけられているような…気がしてる。
モヤモヤっと形にならない想いを抱えているよりも、ツライならツライと言葉にして文字に変えて、ならさてどーすると議題に上げた方が、目の前の問題がスッキリする。
即座に解決する訳ではないが、解決しようとする気持ちになれる。
初心に返れば、まずはゆっくり生きることだ。
さすがに、10年前の決断は忘れかけていた。
思い出したのは、今回のお題のおかげだな。
やっぱり、「書く習慣」は素晴らしいと再認識。
『私の日記帳』
小さい頃は、鍵付きの日記帳に憧れて
買ってはみたけど数ページしか続かなかった
今はA5サイズのノートに書いている
出来事の記録だけではなく
思考が止まらないとき
考えがまとまらないとき
ネガティブに押しつぶされそうなとき
とにかく書いて書いて書いて、
書くことで
「これがいけなかったのかも」
「あぁ、そうすればよかったんだ」
「大したことなかったな」
「でもまあ、頑張ったよ」
と、気持ちや思考の整理ができる
なにより
書くことで、気持ちが落ち着く。
ノートに写したのでこの話はもうおしまい、と
無意識のうちに線引きをしている
3月26日
ちいさな手で、だけれども力強くあなたは私の指を掴んだ。
3月27日
なく声は、その体の何倍も大きい。
3月28日
ずっとないている。力いっぱい。あなたがなにを欲しているのかまるで分からない。
3月29日
2ヶ月。あなたの月齢よ。もっと長い時間を共にしたと思ったのだけれど、あまり経っていないのね。
3月1日
もう何日もまともに寝ていない。あなたも、私も。
3月2日
ひどく眠たい。きっとあなたもそうでしょ。
3月3日
一緒に寝ましょう。お母さんも一緒よ。おやすみなさい。
私の日記帳
紙の上を滑るペンの音が、部屋に響く。
今日も一日を締める為に、今日の出来事を綴る。
書き終えて、そっと閉じる。
明日こそはいい日になるといいな…。
私は基本文章を書く際、何にもイメージがないときには性別、年齢など様々な捉え方が出来るよう、一人称は「私」や「自分」などに統一している。これは私のそれらに囚われたくないという、少しの意地だ。毎日書くわけではない。思いつかないこともあるし、気分じゃないこともある。それでも文を綴り始めるときはその時の感情が文に多く影響するような気もする。ふと思いついた物語を自分の感情と共に文にする。毎日は書けないけれど、これは私の日記なようなものだ。少しずつ、書いていく。少しずつでもページが増えていくのが楽しいのだ。
#私の日記帳
すきな先生とハイタッチするか迷って、手ギリ当たらない位目掛けて空に手をふわってしたら、先生が身を乗り出してタッチしてくれて嬉しかった。とっても。
明日は雨で学校おやすみ。良いのか悪いのか分からない。
私の日記帳
最近、絵日記を始めた。
いつも、忘れて終わる日記。
誰に見せる訳でもない。
(妹には見られたけど)
楽に、気持ちを書く事が出来る。
あの日の記録も、
このアプリも、
私の大切な日記帳。
終
今日起きたこと、感じたこと、全てを隠さずに書ける。
それが私の日記帳
すうっ、と滑らかな手触りの紙の上を、艶のある紅色が滑っていく。つるりとした油性インキの質感。まるで、苺味のキャンディみたい。
貰い物の日記帳に合わせて買った可愛いインクカラーのボールペンで、私は今日あったことを書いていく。
なんか良さげな日記帳を貰えたこと。
新しいペンのインクが可愛いこと。
朝から降ってた雨が、帰る頃にはちょうど止んでたこと。
信号で引っ掛からなかったこと。
夜ご飯が美味しいこと。
今日あった嬉しかったことが、日記帳に溜まって、留まって。
記憶の海に流されないように、たくさん書いた。
なんて胸がぽかぽかする夜なんだろう。
ああ、今日も良い日だった。
『日記帳』
過去を振り返らないために
私の日記帳は存在する。
そういえばわかれる前ずっと悲しくて寂しいきもちだったな~
別れて良かった。
恋
もう心臓を早く動かすのは疲れたし、心が痛むのも嫌なの。
もっと心地良かったらいいのに。
いつもいつも、疲れるばかり。
なにも聞きたくなくなるじゃない。
私の日記帳
何十年と書いてきた日記
丁寧に書いていた頃もあれば
そうではない時もあった
今も寝る前に書いている
最近は五年日記で
1日に五行ぐらいしか書けないけれど
それでじゅうぶんな日々
ちなみにとても字がきたない
ちゃんと机で書かないからかな
ただの日々の記録だからそれでいいけど
たまに悲しくてやりきれない日は
後ろの方の余白のページに書きなぐる
猫のこととかもうたくさん書いた
私の日記帳はそんな感じです
私の日記帳
今日は何があったかな
昨日も一昨日もなーんにもしてないな
あの日からみんながおかしくなった
それまでは変哲がないとは言えないが
和気藹々とした平凡な日々が続いていた
私もそこで笑ったり泣いたり遊んだり
なんともいえない何にも変えられない時間が
楽しかったんだ。
昔の日記にはあんなことしたとかこんなことあったとか私たちの大切な思い出が記されていた
また会いたいよ
君らが心を少しでも開いてくれたら
これを最後に記そう
この日記を見てるなら教えて欲しい
みんなは元気してますか?
私は必要でしたか?
僕は幸せでしたか…
最後まで使った記憶のないノート
毎日書くと誓ってたのに
引越しの時学生の頃の日記帳をみつけた
何気なくパラパラ読んでみた
楽しこともあったけど
殆どが苦しい、悲しいばかりで
日付をみると学生の頃の一番悲しい時期のものだった
それでも毎日自分の心を綴っていて
読むのは苦しいけど魅入ってしまった
少しすると未来へむけた少し前向きなことも綴られていた
家族のこと友達のこと将来の夢
楽しいの感情はこんな事を感じて
悲しい事はこんな風に泣いて
苦しいことは誰にもみられない日記に飾らない言葉で綴る
あの頃は続けられていた日記
今は?今はどうだろう?
社会人になってからは色々なものに余裕がなくて日記を辞めてしまった
その代わりデジタルな板で世界中の色々な人の感情、想いに触れるようになった
それがいいのかわるいのか。どちらか分からない。
でも今は学生の頃より関わる人が減ったのに
感情がぐちゃぐちゃになることが増えた気がする。
整理する時間もなく新しい波がきてのみこまれてそのまま何もせず心に揺蕩う時間が増えた気がする。
ふと日記を再開してみようか?そんな事を考えた。
今は素敵な日記帳も沢山あるみたいだからお気に入りをみつけて
ただ自分の心の内を投げる時間をつくるのもいいかもしれない。
何気なくそんな事を思って再開した日記帳
今は少しだけ心に余裕のある日々が多い気がする
初めて日記をつけたのは16歳の
元旦だった…
青春真っ只中の「私の日記帳」には
恋愛·失恋·友達…と、
やはり生きていくには避けては通れない
人間関係の喜怒哀楽がびっしりと
日々繰り返し書き残されている…
時が過ぎ…
出産、子育てに追われるようになり
10年近く欠かさず書いた日記は
生活に追われる中で余裕を無くして
書かなくなってしまった…
再開したのは娘に子供が生まれて
私が母から祖母になった時…
諸事情があり、シングルマザーの
娘とツインズの男児2人を助けるのが
私に与えられた次の役目となったからだ
ツインズが1歳前から一緒に暮らし
怒涛の日々を生きているが、
再開した2回目の私の日記帳は、
5年日記が終わり、今は10年日記になった
2冊が終わればツインズは16歳になる
今の「私の日記帳」は自分自身を
癒し…励まし…頑張れ…と奮い立たせる
私から私への日々のメッセージだ…
#16 私の日記帳
私の日記帳には、その日の気持ちが書いてある。その日の気持ちだけが書いてある。
出来事なんて野暮なことは書かない。
それを思い出す過程もまた楽しいのだから。
春 恋をした
ハラハラと舞う桜の下
フワフワと 並木道を歩いた
楽しかった日は僅か
紫陽花よりはやく
その色を変えてく
先にあなたが気付き
私は 雨が止むのを願う
グズグズと 空は泣いてばかり
長い夏
フラフラと 灼熱を歩く
どこにもいない あなたを探す
ユラユラと 影は濃くなるばかり
ひぐらしの音 空気の色が変わる
闇が長くなっていく
あなたはどこにもいない
もはや 存在していないのと同じ
カナカナと 蝉は泣き続ける
ようやく熱を失う
忘れたくない
言葉を抱いたまま
今夜も眠る
多分明日も
あなたのカケラを探す
あなたへの言葉を綴りながら