『空が泣く』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
俺の名前は九条 誠。
昨日彼女が出来たばかりの幸せ真っ最中の男さ。
お相手は、二人しかいない文芸部で一つ上の小鳥遊《たかなし》 琴乃先輩。
本を読んでいる横顔が、とてもきれいな文学少女さ。
昨日色々あって勢いで告白した。
我ながら酷い告白だったが、それでもOKを貰った。
結果がすべて。
告白の出来なんて些事さ。
ということで、いざ行かん文芸部の部室へ。
この扉を開ければ、先輩が甘い言葉で出迎えて――
「どういうことかね?」
先輩が激おこだった。
どゆこと?
昨日別れた時、あんなにニコニコだったのに……
俺、何かやらかした?
でも心当たりが無い。
「えっと…… 何のことでしょう?」
「『何のこと』だと?
とぼけるな!」
「ひい」
「いいだろう。
そこに座り給え、正座で」
「はい」
俺は混乱しつつも、先輩の言葉に従って正座する。
正座させるなんて、かなり怒っているようだ。
よほど腹に据えかねているらしい
でも本当に何も心当たりが無い
本当になんで?
「スイマセン、先輩。
俺、何かしましたっけ?」
「ハア!?
よくもそんな口が聞けたものだな!」
「スイマセン、本当に分かりません」
「分からないなら教えてやる!
君、なぜLINEを送ってこない」
「へ、LINE?」
俺はLINEと言われ、昨日の事を思い出す。
そうだ、昨日告白のOKを貰った後、LINEのIDを交換したんだ。
それで交換した後……
あ。
「その顔、思い出したようだな。
昨日、LINEのIDを交換したとき、君はこう言った。
『帰ったらすぐメッセージを送りますね』と……」
「はい……」
「だが、いつまで経っても来ない。
一晩どころか、丸一日だ。
言い訳はあるかね?」
「ありません」
「ふん!」
先輩は腰に手を当てて俺を睨みつける。
送ると言っといて送らないのは重罪だ。
しかも付き合い始めならなおさらの事。
これは俺が完全に悪い。
俺、フラれるかもしれん。
「一応聞いておこうか。
なぜ送らなかった」
「それは……」
「当ててやろう。
君は私に帰ってすぐLINEを送ろうとした。
文章を打ち込んだはいいが、送信ボタンを押すことなく時間が過ぎていく。
そして寝る前になっても決断できず、そのまま寝落ちした。
そして今までLINEの事を完全に忘れていた……
そうだな?」
「はい、全くその通りです」
すげえ、寸分だたがわず先輩の言う通りだ。
まるで見てきたかのようだ。
もしかして迷探偵の孫だったり?
「先輩、よく分かりましたね」
「ふん、ここを何だと思っている。
文芸部だぞ。
ラノベでよくある展開は、お手の物だ」
ラノベかよ。
感心した俺を返してくれ。
俺が無言の抗議していると、先輩が急にしゃがむ。
そうして正座している俺と目線を合わせた後、先輩はニヤリと笑った。
「それで?」
「『それで?』とは?」
「おいおい、君は彼女を失望させたんだぜ。
どう責任を取るつもりなんだい?」
「それは許してもらうまで謝罪を……」
「君の謝罪なんて興味ないね!
LINEの不始末はLINEで償う。
違うかね?」
先輩の言葉を頭の中で繰り返す。
『LINEの不始末はLINEで償う』
つまりLINEを送るだけでいいのか?
それなら早速――
「だがLINEの内容は、私への愛を語ってくれ」
「はあ!?」
「ちなみに中途半端なことを送ったら別れるから」
「はあ!!??」
愛を語れだって?
付き合いたての彼氏になんて無茶言うんだ。
「先輩、それは無茶ぶりです!
恥ずかしいです!」
「はあ?
君は私の事が好きじゃないのかね?
じゃあ別れる?」
「それは……」
「それに君の『先輩』呼びも気に食わん。
敬語は無し、そして琴乃と呼んでくれ」
口答えしたら、さらに難易度が上がった。
こうなったら、条件を増やされる前に、LINEを送るしかない。
俺はスマホを取り出して、LINEを起動する。
「あ、制限時間は一分な」
「人でなし!」
「はいスタート」
一分と言うことは長文は書けない。
ならば余計な美辞麗句はなく、直球で書けとういうことだろう。
昨日の二の舞を防ぐ意味もあるかもしれない。
ならシンプルに。
深く考えず。
勢いで書く!
『琴乃、愛してる』
俺は体が燃えそうなほど熱くなるのを感じながら、送信ボタンを押す。
勇気を振り絞ってスマホから顔を上げると、琴乃がニヤニヤしながらスマホを見ていた。
「ふふふ、催促したとはいえ照れてしまうねえ。
君からのLINEはウチの家宝にしよう」
反応を見る限り合格のようだ。
俺はホッと一息をつく。
「お気に召して何より。
次は、こ、琴乃の番、だぞ」
「私の番?
ああ、確かに愛の告白を受けて返さないのも無作法だしな。
どれ、私も愛の言葉を――」
「あと琴乃も俺を名前で呼んでね」
琴乃が『言っていることが分からない』という目で俺を見る。
「気づいていないとでも?
琴乃、俺の名前を呼ばないでずっと『君』って呼んでるよね?」
「そ、それは……」
「いい機会だから、名前で――誠って呼んでくれ」
先ほどまで勝ち誇っていた琴乃の顔が、見る見るうちに赤くなる。
俺はそれをみて、心の中で勝利を確信する。
「ほら琴乃、俺に愛の言葉を送ってくれるんだよね。
早く送ってよ」
「でも……」
「一分以内で――」
「ごきげんよう!」
「あ、逃げた」
琴乃はカバンを持って、風のように部室から出ていく。
追いかけようと立ち上がろうとするが、正座をしていたせいで足がしびれて動けない。
こうして、俺は一人部室に取り残された。
どうしたものかと考えていると、自分のスマホが震えてLINEの着信を知らせる
『誠、愛してます』
送られてきたLINEを見て思わずニヤニヤする。
なるほど、これはいいものだ。
俺は、琴乃からのLINEを家宝にすることを誓うのだった。
─── 空が泣く ───
さめざめと泣いてる日は
お気に入りの傘をさして
私達が見る空は宇宙で
雲はその間にぷかぷか浮いている
横から見ると
高いものから低いものまで無数に
時と共に湿気を含んだ雨雲は
最初の一滴を降らす
それは美しい涙型だろう
空が泣くというよりも
雲が泣いているのか
失恋した
そういう時に限って雨が降る
きっと自分の代わりに空が泣いてくれるのかもしれない…
空が泣く
弱さを見せられないあなたが泣けるように。
流した涙が見えないように。
そして
明日からまた、あなたが笑えるように。
#空が泣く
遂に親友と縁を切った。親友は素敵なとても人だった。私が咎めた行いを、間違ってなかったと思う。と胸を張って言えるような子だった。容姿が綺麗なだけでなく、日々人間性も磨いていて、誰から見ても素敵で沢山人々から慕われていた。
その子と私は縁を切った。
罪悪感はあった。自己肯定感も一時下がった。しかし後悔はしていない。
これからの人生で付き合っていくべきではないという私の判断は、きっと正しいものだと思うから。
空が泣いている。けれど私は前を向く。
大切な人と決別して、新しい道を歩んでいく。
自分の中、外のちょっとした出来事で社会性の無さや弱さを重く受け取りすぎて病む(定期)
一回気づくとしばらく引きずるし、解決or忘れるかしないと病み続ける。解決できないって思い込みすぎるとこもある。
空が泣く、それは、終焉を迎える涙。
それを人類が見た瞬間、阿鼻叫喚するだろう。
人ならざる者が、現れて世界の崩壊が始まる。
永久の眠りにつき、運命は変わってしまうのか。
分からない、最近では進化はしているようだけど
心配で心配でしゃあないんですよ。
私、一応こんな始まり方させたけど、
創造神ですからね、うん、そう思って欲しい。
それで、私には、力がある。
何でもかんでも出来る!!
だからこそ、人間の再生を見てみたいね。
さぁて、荒廃を望んだ人物は、
面白いストーリー作ってくれるのかしら。
あぁ、本当に楽しみだな。
小さき手に握られた小指嬉し
涙昇華し彩雲となる
絶望の黒い雨は空の涙
半減期は忘れぬために
♯空が泣く
悲しいことがあった夜は
気づかれないように
傷つけないように
そっと かくして しまっておくの
#17 【空が泣く】
君が舞うことを忘れてしまった
あんなに素敵な足取りで、軽やかに
滑らかに、優しく、時に激しく踊っていたのに
彼は歌うことを忘れてしまった
あんなに素敵な声で、伸びやかに
高らかに、心からの旋律を放っていたのに
僕は笑うことを忘れてしまった
くだらないことでも、よく笑っていたはずなのに
今はなにも感じない 感じないんだ
ぽつりぽつりと
雨粒が。
ああ、空は代わりに泣いてくれるんだね。
僕たちが掻き消えてしまうくらい
強く強く降り続いてくれてもいいんだよ。
担任だったわけでも、印象深いわけでもないが
とある国語教師の一言がやたら鮮明に残っている。
「天気の描写は感情を表すことが多い」
早めに教室に来て時間になるまで読書をする、
まさに本の虫な国語に生きる先生だった。
生徒思いの教育熱心な感じではなく、義務的に授業をこなす淡々とした話し方。
友人らはよく彼の授業をつまらないと評した。
かくいう私も眠気に勝てないなんてこともあった。
正直、ノートに落書きもよくしていた。
日直の日、私はクラス全員の国語の課題を職員室まで届けにいくことになった。
なんとなく受験を意識し始めた頃だったから、
ついでに何気ない質問をしてみた。
「書かなくてもストーリーは進むはずなのに、なぜ天気の描写ってあるんですか。」
この答えが冒頭の一言だった。
正直、私は無理難題を言ってるつもりだった。
意味なんてないと思っていたから。
だから妙に覚えているんだろう。
あれから10年。
雨が降るたびに思う。
今日の雨は誰のストーリーの描写だろうか、と。
最近はなかなかの幸運続きだったので、どうやら私の感情描写ではないらしい。
「ママ!おもちゃ取られたぁ!」
頬をびちゃびちゃに濡らした娘が走って来る。
一生懸命に訴える主人公に、フフッと笑みが溢れた。
【空が泣く】2024/09/16
きみが旅立った日、空が泣く。
わたしの心を掴んで離さなかったきみは
わたしをおいて、消えてしまった。
掴んだまま。
いつになれば心の空は凪ぐ。
いつかわたしの心も凪ぎ、きみの元へ向かう時が
訪れるのならきみが旅立った時のように
わたしのために、この空は泣いてくれるだろうか。
空が泣く
ザアザアと雨が降る。それは周りの迷惑など考えずに窓を激しく叩きつけていた。まるで泣けない私の代わりに、泣いてくれているようだった。
日々家
空が泣く
暗くなる
雨が降るかもしやん
雷がなるかも
悲しいなら元気づけるよ
だから泣かないで
職場の机は窓向きで、ちょうど外の様子がよく見える配置になっている。
なので天気が悪くなってくると、なんとなく視界の彩度が低くなるので、
意識していなくてもすぐにわかる。
「アッ、なんか雨降りそうですね」
「エッ、ほんまか」
向かい合わせの席の上司が、嬉々として窓を振り返る。
台風が来るとはしゃぐ小学生みたいな人で、
ゴロゴロと不穏な音を立てる真っ黒な空をワクワクと見上げていた。
「空が泣いておるわァ!」
謎の悪役スイッチが入ったらしい。
太い笑い声をあげながら、意味もなくカーテンを開け閉めしている。落ち着いてほしい。
絡まれると面倒くさいので、いったん泳がせておく。
「貴様も見てみろ、人がゴミのようだ」
放流失敗。秒で絡まれた。
そしてどこかで聞いたことのあるセリフだ。
まぁ気分転換も兼ねて乗ってやるか、とため息をつく。
私は仕事の手を止めて席を立ち、窓辺の上司に並んだ。
「バルス」
…
さすがにひどくない?
さっきまでの威勢はどこへやら、若干しょんぼりした様子の上司。
こちらとしては世間様をバルスるつもりでなく、
無駄にテンションの高い身内を諌めるために放った呪文である。
結果、こうかはばつぐんだ!
そうして各自、粛々と業務に戻る。
天気が悪くなると、大体こういった小芝居が展開される。
なんの生産性も無く、意味も無く。
面倒くさいけど、まぁそれなりに楽しいルーティンだったりするのだ。
ぽたり、彼の頬に涙がつたう。これ以上彼を傷つけてはならない。
そんな事は露知らず、次々と彼を傷をつけていく。ぼろぼろ、ぼろぼろ。彼は更に涙をこぼす。止めようとも止められず、次第に量は増えるばかり。
「恵みの雨だ!」
燃え盛る大地に降り注ぐ大量の雨。それはもはや豪雨。雷が鳴り始め、きらきらと空は稲妻を走らせる。
神の哀しみだとは誰も分かるはずもなく、争いは悪化する一方だ。人々が争えば争うほど、空は更に泣き喚いた。
『空が泣く』
秋に告白、なんて微妙な時期。
それでも、今、今君に伝えたかったんだ。
高嶺の花にはやっぱり、届かず
いつもと変わらぬ1人の帰路
真夏も終わり過ごしやすい季節になってきたというのに
曇り、帰り道、アイスを買い、暗く。
食べ、歩き、ふと、ほつりほつりと
空からの雫が頬を撫でる。
、泣きたいのはこっちだ。
お題「空が泣く」(雑記・途中投稿)
……雨かな。
2ちゃんねるまとめで好きな漫画の場面を挙げるスレを見たから、鋼錬の「雨が降っているな」「え? 雨なんて」「いいや、雨だよ」を思い出してしまったけども。
今日も中途半端に短時間だけ雨降ってて面倒臭かった。たまたま日傘買った帰りだったから良かったけども。
そして最近はカッパを自転車のカゴに入れたままだから別に良いっちゃ良いんだけども。面倒臭い事に変わりはない。
鬱陶しいから日中私が外に出ていない時か夜中寝ている間に降って欲しい。降るなとは言わない。農作物の成長に必要だ。
でも風はほんといらない。無風でいい。
「空が泣く」
慰める手段は私にはない。
しばらく待っているけど、まだ泣き止みそうにはない。
大丈夫、大丈夫だよ。
届く訳ないけど、言ってみる。
なんか雨強くなってきたな…。