『脳裏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ふわりとうかび
ゆらゆらゆれる
あのこのことば
わたしのきもち
すぎたことだよ
わすれていいよ
ぱちんとわれた
ふわふわうかぶ
きもちのうしろ
かくしてたのは
みえてきたのは
『脳裏』
今際の際に頭に浮かんだのは、大嫌いになったはずの君の大好きだった笑顔だった。
ともかく
ゆっくり寝て ゆっくり休む
身体も心も 休ませる
スマホも見ない
静かな空間で
自分自身を 休ませる
頭の中を空っぽにして
深呼吸
今日も1日頑張った
えらいぞ 自分
しっかり褒めて
今日の自分を労る
「そん時はあたしがアンタを助けちゃうんだから!」
屈託のない笑顔でキミはそう言った。
「助けるんじゃなくて助けられる側だと思うんだけど…」
やれやれと言いたそうに君は呟く。いつまでもこの時間が続けばいいと思っている。この3人で馬鹿やって怒られて、時には泣いて笑って。
「助けるって言ったのに助けられちゃった…」いつものようにヘラヘラと笑う。
「いいから!喋んないで!なんで血が止まらないの!?」
「ねぇ…もうダメだよ。あたしは助からない」
諦めんじゃないわよ。アイツも待ってるっつーの。またみんなでスイーツバイキング行きましょうよ。まだ行ったことないところやしたことないゲームやってバカ騒ぎしましょうよ。
「あんたに言いたいことあったんだよね。友達になってくれてありがとう。これから先あんたは特に迷うことだらけだろうけどさ、いい人間になってよ。正義も悪もあんたからしたらそんなに大差無いんだろうけどさどうせならいい人間になってよ。その方が素敵だしね。アイツにもよろしくね。ごめんね」
そう言ってキミは目を閉じた。
「またあの夢か」
あの日からずっとあの時の夢を見る。あの時の光景が脳裏から離れないのだ。まるで呪いのように。
脳裏によぎる
不安や冷や汗
いつも完璧には
いかないんだ
夢で見たあのシーンがやけに鮮明に残ってる。
「俺たち別れよう」
その彼の声が脳裏に焼き付いていて
せっかくの付き合って1年記念日なのに
今日の目覚めが悪いなぁ
確か夢で居た場所は近くの公園
もみじが落ちていたから秋なんだと思う。
私彼と別れちゃうのかなぁ
こんなの夢なんだからなんて
嫌な思考を切り捨てられたら良かったのに
こんな夢早く忘れてしまいたい
─────『脳裏』
「あなたとの婚約は破棄させてもらう!」
国主催のパーティーで、王太子殿下の婚約者であったはずの私は、突然婚約破棄を突き付けられた。
その瞬間、脳裏に蘇った記憶。それは、前世のものだった。
トラックに跳ねられて、私は死んだはずだった。その瞬間はしっかりと脳裏に焼き付いている。その次の記憶は、この世界に繋がっていた。
乙女ゲームの悪役令嬢に転生した主人公が婚約破棄を告げられ断罪される、よくあるラノベで見た展開。そしてまさしく、この世界は、一般人だった前世の私がプレイしていた乙女ゲームそのものだと気付いた。
トラックに轢かれて死んだ私は、悪役令嬢ものラノベの主人公よろしく、乙女ゲームの悪役令嬢になっていたのだ!
(あっ! これ乙ゲーでやったところだ!)
殿下が何か婚約破棄の理由をべらべらと喋っているが全く頭に入ってこない。
それよりも、この状況にひたすらに驚いている。
だって――前世が存在する? つまりは、霊魂という概念は本当に存在している!? 記憶は、脳ではなく霊魂と結び付いている?
前世の私はゴリゴリの理系だった。
全ての事象は科学で明らかにできると思っていたし、幽霊なんてものは見た人の思い込み、頭の誤作動だと思っていた。人間も機械と同じく、ただの電気信号で動いている。だから、壊れてしまえば、死ねばそこで終わり。霊魂なんて存在しないし、前世なんて以ての外。あるわけがない。
そう思っていたのに。まさか、それが自分の身に起きるなんて。
これも私自身の思い込みなのかもしれない。でも、殿下は記憶通りの行動をしているし、今まさに記憶通りの出来事が起ころうとしている。
それすらも偶然と言ってしまえばそうなのかもしれない。しかし、俄然気になってきた。
この世界には、元の世界と違って、魔法が存在する。
もしかしたら、これは霊魂の存在を解明する何か糸口になるかもしれない。
そう思ったら、こんなところでグズグズしている暇はない。婚約破棄なんてどうでもいい!
さっさと受け入れると、急いで帰宅し、研究を始めた。魔法を勉強し、各地にいるという精霊に出会い、話を聞き――……。
そして、私は霊魂の存在の証明し、また、科学と魔法を掛け合わせたものを発展させ、その道の第一人者として名を馳せた。
めでたしめでたし。
『脳裏』
脳裏 まだまだ支配か
脅威が 優先さうまれやすいみたいだ
本能か危機回避為に
震え囚われ立ち止まるなら
涙を流すなら
私はその間に 愛を 覚える
歪みない 愛の 記憶を
呼び起こす また 太陽の木漏れ日 月の光 大空に海原 大地
木々に草花 自然に溢れている
多岐に普遍に愛があることを
抱きしめて まだまだ
生きていく
私はもう 羽ばたいた
捨て去った 過去に縛らる
瞬間にまだ泣き虫だが
愛を覚えた
病まない愚かさが 他者が他者を
脅かす 些細なことで翻る
弱さ 私は恐れず やられたら
やり返すなんて ことも なく
ただ 愛は まだまだ
ある世界だと 生きていく
何をしていても、脳裏に浮かぶのは君のこと。
脳裏じゃなくて''脳表''かもしれないけれど。
#脳裏
★脳裏★
嬉しかったこと
辛かったこと
幸せな瞬間
感情が弾けた瞬間ーーー
心がほどけるような温かな記憶も、凍えるような冷たい記憶も、脳裏に浮かぶ沢山の記憶は、私が生きてきた証。
だけどどんなに抗っても
どんなに願っても
記憶は薄れ、やがて忘れていく……
私はそれか怖い。
大切な気持ちに
大切な想いに
大切な記憶に
カギをかけてしまっておけたなら
ずっとずっと忘れないのに。
脳裏╱11月9日 木曜日
脳裏にあなたがよぎる。
その瞬間、私は色々な感情に支配される。
幸せ、不安、寂しさ、愛しさ…
どれをとってもあなたが中心にいる。
まるで、あなた以外の人が消えてしまったようだ。
私の頭の中には、ずっとあなたがいるみたい。
友達といても、勉強していても、寝ていても。
こんなに好きになるなんて思いもしなかった。
あと2日で好きになってから500日。
この先もずっと一緒にいたい。
「脳裏」
例えば
私がうつした風邪
病気で逝った猫の最期のまなざし
涼しい部屋の室外機の地獄の暑さ
誤って踏んだ蟷螂の断末魔
蜘蛛の巣を払われて絶望する蜘蛛の姿
幼子の泣き声を無視したこと
善い人間の真似事をした自己満足
それらすべて
私が決して忘れないように。
彼らが私を
「謝りもしない 酷いやつ」と
覚えていてくれるように。
私の罪を生涯許さぬように。
私も又 自分の罪を
生涯 心に持って共に生きるべく
私は脳裏に焼き付ける
「脳裏」
#脳裏
脳裏に電流が走る。
ずっとずっと探してた人が目の前に居る。
でも、その人は私のことを覚えていなさそうな顔で、はじめましてと挨拶をされてしまった。
ねぇ、私のことを思い出してよ。はじめまして、じゃあないんだよ?
脳裏は横切るもので、占有しているものは横切らない。
敢えて不幸でいる事で頑張っている風を装っているのだとしたら、其れは『なにもしていない』のと同義だと誰かが言った。
つまり、不幸で居続けることは怠惰だし、
幸せになろうとしないことは卑怯なのだというのだ。
それはきっと、概ね正しい。
負った傷を治さずに隠さずに街頭に居座りうまく主張していれば食うに困らないくらい誰かが助けてくれるかもしれない。
それで生計が成り立つのならばそれでも別に構わないような気もする。
そうして一日が終わり眠りにつくほんの少し前の空虚な時間に、ふと脳裏に浮かんでくるのだろう。
『なにもしていない。』『怠惰だ。』『卑怯だ。』
という強い言葉達が。
そして彼は少し葛藤するのだろう。
『じゃあどうすればいい?』
『今更変えてなんになる?』と...。
でも人は犬や猫とは違う。
自らで望み、行動すれば何かしらには行き当たる。
行き当たった場所でも自分を諦めなければ次のステップに進めるかもしれない。
そうして少しづつ前に進んで行く事を世の中では『頑張っている。』というのだろう。
でもそこに他人の評価は要らない。
痛いのならそれを癒す術はあるかもしれない。
1人ではどうにもならないとしても誰かが少しでも良くなる方法を知っているかもしれない。
そんな可能性を諦めず、
自ら求め行動する事で多分、人は少しだけ幸せになれる気がする。
大変だけどね。
自分のためだから。
脳裏によぎるのは、単細胞の夢。
キャタピラー状の足を動かす、微生物。
緑色の葉緑素を持った、悲しみのバクテリア。
ぼうふらは、その中にわらわらと浮かぶ。古生代の夢は、単細胞から多細胞生物に進化する、そんな泡沫の記憶。
なんで、こんなに悩むことがあろうか。
ひとつの細胞同士が、シナプスの電気信号によって繋がり、腸内には幾億もの腸内細菌がいて、私たちは生かされている。
ああ、単細胞生物になれればいいのに!
バクテリアの暮らしはさぞかし優雅であろう。
魚に食べられ、藻に付着し、浮かんでは沈み、浮かんでは沈み。
脳裏
不安なこと
あの事が脳裏によぎった
どうしても思い浮かんでしまう
どうしたら良いのだろう
脳裏
脳裏をよぎる、不安やもやもや
全部全部、吹き飛ばしたい
脳裏に溜まる、漠然とした願望を言語化して
いっぱい叶えたい
脳裏に貯めた、ぼんやりとしたやりたいこと
たくさんリスト化して、やっていきたい
脳に集めるだけでは叶わないことを
現実にするために
毎日言葉を知っていきたい
脳裏に浮かぶ
もう
喋らなければいいんじゃないか
1度そう決断した
でも、
中々上手くいかない
「教えてあげようか?」
「大丈夫」
自分で考えたって分からないのに
意地を張る
今からでも遅くないから
やっぱり教えてって
素直に
早く
早く言いなよ
心に急かされる
でも
口は開かない
声が出ない
ほんとに嫌い
この性格
僕は
言葉にしてから
後悔するタイプ
もう遅いのに
小学3年生の頃
自分の都合でかっとなって
怒鳴り出す担任が
大嫌いだった
僕が
小学6年生になった時
クラスメイトに
顔が女みたいだって
笑われた
我慢できなくて
言い返してしまった
後悔した
これだと
自分の感情に任せて怒る
嫌いな担任と同じだと思った
謝ったけど
もう遅いんだよね
人を傷つけるのが怖くて
自分の思っていることを
言葉にすることができない
話すことに躊躇してしまう
話さなければいいと思った
もう
ずっと話さなければ
人を傷付けることがないと思った
でも
無視みたいになって
逆に傷つけてしまうかもしれない
話さないなんて
難しくて
ほんと
疲れてくる
人間の反射の速さには
いつも驚かされる。
例えば 空虚感で 口に出した
別れの言葉の 最後の一文字
言い放つ その寸前に
ふと我に戻されるのだから…。
言葉にすれば終わる
きっと わかっていた
でも 気づいた時には
もう全てが遅すぎたらしい
「わかった」
色の消えた世界で
その彼女のたった一言が
鋭く胸に刺さって 息がつまった。
そしてまた後悔をひとつ重ねる
僕に背を向けて歩きだした
あの日の彼女の姿が
今でも脳裏にやきついて離れない
例えば…
例えばの話。
- For example... -