『視線の先には』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ふと頭上の空を見上げる
月の無い空だというのに、星一つ見えない
あたりは暗く、光源は足元の僅かな焚き火だけ
それでも空に星は見えない
「君の目には星は見えるかい?」
隣に座る彼女に聞く
「かすかに星雲が」
同じく夜空を見上げた彼女が答える
彼女の黒い瞳はガラスのように輝いていて
ただ空を見つめている
「昔はさ、都市が明るすぎて星なんてほとんど見えなかったんだって」
僕は視線を彼女から空に戻して呟く
「想像もつかないよね」
かつてこの星を照らし続けた文明の光は既に無い
「いくらここからは小さな屑みたいに見えたってさ、好き勝手壊して良いわけじゃ無いのにね」
かつてこの空に輝いた星々は既に無い
「僕を作った彼らは、なんて勿体ないことをしたんだろう」
彼らはこの星に自ら栄えさせた文明も、彼方先にある星々も、全て争いのために壊してしまった
そのくせ、同じように作った僕らを残して彼らは滅んでしまった
僕らは途方に暮れた
一つ、また一つと彼らの生存を諦めた者たちから自壊に至った
僕は諦めきれなかった
彼らが作った世界が好きだった
そこに再び、彼らによく似た生き物たちが長い年月を経て現れ始めた
彼らと連続性を持たぬ者
全く違う種族から分化し、知を得、僕を見つけてくれた者
自然の瞳を持つ者
ただ、その者たちが現れた頃には既に空に光はなく
彼らが壊した星々の最後の輝きはとうの昔に届き切ってしまっていた
しかし彼女らが持つ自然の光は、さらにはるか遠くの星の輝きをも捉える
機械の瞳には映らぬ光を
その視線の先に輝く雲を
彼女はみることができる
それをほんの少し羨ましく思いながら
僕は彼女の横顔に、カメラのレンズを向けた
視線の意味に気づかれないように
盗み見るのが日課
_視線の先には
視線の先には
こっちを見てる彼の姿。
いつも瞳に吸い込まれる。
瞬きしてみる。
どこか生意気で。どこか子犬みたいで。
可愛い笑顔を送ってくれる。
貴方は何を想っているのだろうか。
視線の先には
私への笑顔はなく
女子と笑顔で話している彼の姿。
「あの子の方が。」
人と比べる。自信をなくす。
考えたくなんかない。
貴方の視線の先には私が居たい。
教えてよ、
教室の窓際の席、私は中央にいる彼女を見た。
彼女はたくさんの人に囲まれ、仲睦まじくおしゃべりを楽しんでいた。
微笑むときに揺れる艶のある黒髪、長いまつ毛がやけに視界に入って鬱陶しい。
私は目をそらすように廊下側を見る。ドアから覗くよう、他クラスの男子達が彼女を見つめていた。ほんのり顔を赤く染めながらひそひそと耳打ちをしている。
彼女はいわゆる、高嶺の花と呼ばれる存在だ。
本当に彼女にぴったりである。顔、スタイルが良いのはともかく、勉強、スポーツも優秀で、性格も良いといった非の打ち所がない女の子。人気者で男子にモテるのは嫌でもわかる。
もちろん最初は妬む奴なんかもいた。だけどみな、自分と彼女との格の差とやらを思い知らされ、負の感情という名は消し去られてしまう。
私はもう一度彼女を見た。
相変わらず、可憐な花がそこに咲いている。
すると視線に気付いたのか、彼女は私の方を振わり向き、明るく手を振った。
私は手なんて振らずにすぐにそっぽを向いた。
……せめて性格は悪かったら良かったのに。
そう思い、私はうつ伏せて、窓の外を見る。
空は迷いのない澄みきった青空で私の気持ちと正反対である。
彼女の明るくて、優しい振る舞いは誰にでもしている。
でも彼女は知らないだろうな。誰にでも平等に接するその優しさで一部の人を殺していることに
題名 一輪の花に触れれない
視線の先には
親や先輩、上司の背中。
時に鬱陶しくもあるが、実はその背中を追っているのが一番楽で。
ついていくべき背中がなくなったら、自由と引き換えに不安の連続だ。
視線の先には
気がつくとまた彼がいた
気にしてないはずなのに
気づいたら目で追っている
これってやっぱり…
『視線の先には』
入道雲にゆらり陽炎
視線の先にはなんにもなくて
ただ歩く 歩く 歩く
水筒は持った?
ランプは?
ナイフは?
食料は?
あぁ……靴だけを忘れてる
意味が無い
歩けない
無理なんだ
無理なんだ
灼けた線路を裸足で歩く
視線の先にはなんにもなくて
ただ痛い 痛い 痛い
飛行機雲が空を割る
それを綺麗と誰かが言った
汗の混じった息を呑む
気怠い気分で前を見る
視線の先にはなんにもなくても
なにかを求めて彷徨い続ける
証明がしたい
否定がしたい
「私の旅は無駄では無かった」
そう言えるのならなんでもいい
足裏がただれ
陽炎が邪魔をする
入道雲は変わらずそこで
こちらをじっと見下ろしていた
「この人だ」
と心に決めた貴女は
たまに上の空
弾む会話に場の空気が温まったところで
ふと気付いてしまう
ヒヤリ
あ、今 心 ここに無い
どこを見ているの
本当は今どこにいるの
置いていかないで
連れて行って
貴女が心奪われている世界へ
◼️視線の先には
私の瞳に映るのは、いつでも貴方だけ。
貴方が私の視線を奪ってから、この世界はやっと色付いて、胸の高鳴りを初めて感じたの。
なのに、貴方の視線の先にはいつでも私以外。
ねぇ、どうしたら私をその瞳に映してくれるの?
私の視線を奪ったくせに、私の世界を変えたくせに、私に初めて胸の高鳴りを教えてくれたくせに。
責任取ってよ、貴方のせいでもう貴方以外見れなくなったんだから。
私の視線を貴方で独占して。貴方の視線を私が独占させて。
ねぇ、いいでしょ?
『視線の先には』
#今日のタイトル
#ありさの小説。#今日のお題#視線の先には
私じゃ勝ち目ないんだね。改めて相手に思ったこと。一昨日、一緒にカフェに行った時自分だけコーヒーを
頼んで受け取り方も知らぬ振り。で、席に座ったら座ったで私とは目線すら合わせずにスマホに目線がいってた。ゲームセンターに行って喫煙所に行った時
女友達から電話あってニヤニヤ嬉しそうな笑顔で話してて私の胸がとても苦しくなって泣きたくなって
ゲーセンの壁に頭軽くぽんっと置いたら泣きそうになるくらいうるさいゲーム機の音、楽しそうな子供、
一人で遊んでる成人の人。なんか情けなくなった。私はこの人と付き合いたい。彼色に染まりたい。
彼とは通話の時お互いに好きだと言い合ってた
けど私はきっと片想いだって気づけなかった
片想いだったのは私だけ。そして帰りもそう、
女友達の所いくけどありさの家の近くまで送るよ!!と言ってくれた。けれどあの事があってからは彼の甘えにはできないし甘えたくなかった。だから
いい、今日…ありがとう。震える声でそして
深くお辞儀をした。私は泣きそうになりながら
16時30分の空を見上げてた。少しだけ空が
泣きそうになるくらいキレイで私は家に帰りたくない、少し神社で暇潰そう。そう思った。けれど
私のメンタルは極限だった。家までの距離は約30分
だからのんびり泣きながら遠周りして帰った
お母さんにはお前!!どこ行ったの?顔真っ赤だよ!?熱中症だよ!!と怒られた。でも
私は彼とのことをまだ話せてない
苦しくてまだとても。昨日もリスカして
お母さんにもう、死んでいい??と
聞いてしまった
親に言いたくなかった
産んで欲しくなかったなんて
私は最低最悪な娘、だ。
視線の先には
暗い。怖い。でも、心地いい。視界に捉えるもの全てが真っ黒だけど、私の居場所はここなのかも知れないって思う。嫌って訳じゃないし、嬉しいって訳でもない。ただ、暗いし、怖いけど心地いいとは、思う。私は、ここから逃げることができるのか、何をするにも怖いから、ピクリとも動けない。だから、沢山の選択肢を私に与えた。でも、ここからどうするべきかが、分からない。ここまできたが、別に分からなくても、どうだっていい気もする。だっえ、全て面倒くさいんだもの。、、でも、最後にもう一度。もう一度だけ、友達と心の底から、笑いたい。
そうやって、綺麗で大切な思い出は、自分が何かに苛まれる時、もう一度繰り返したくなる。苦しみから一時的に逃げるために。そんな思い出を大切に出来てるのかな。今も続く私の素敵な思い出。
視線の先には
視線の先にはあの子がいた
私じゃなくて君の視線が重要だった
お題「視線の先には」
あなたの視線の先には
いつも何があったのだろう。
どこか遠くを見つめて
微笑んでいたあなた。
隣にいても遠かった。
それなのに。
今のあなたの視線の先には
大切な家族。
遠くを見ていた横顔なんて
どこにもない。
「大事なものを見つけたんだ」
嬉しそうに笑うあなたは
平凡だけど幸せそうで。
視線の先を追っていた私じゃ
ダメだったみたい。
今、遠くを見つめているのは
私の方だね。
視線の先には、いつもの君がいた。
居るのが当たり前で、楽しそうに笑っている姿に自然と笑顔になれた。
君と居るのことが幸せで、代え難い時間だった。
そんな君の穏やかな微笑みを浮かべている姿に、初めて涙がこぼれた。
あの頃よりも増えた目尻のシワは幸せの証
そう話した優しい声も、笑う時に手を口元に持っていく仕草ももう見れない。
「君はズルいな、そんな幸せそうに微笑まれたら怒れないじゃないか…」
君の微笑みから伝わってくる様々言葉…
そのすべてを受け取った今だからこそ、約束していた言葉を君に紡ぐよ
「ありがとう。また、迎えに行くからね。」
【視線の先には】
お題「視線の先には」(雑記)(途中投稿)
昔バラエティ番組で、各地にある銅像が見ている先には何があるのか、を調べていたのを思い出した。
(番組名失念)
出て来た銅像は北海道だかのクラーク博士ぐらいしか覚えていないし、そんなにびっくりするような内容もなかったけども。(ビルの屋上にある広告看板とかそんなの)
たまには特定の方向を見るように、と企画する人がいても良いと思う。
まあ歴史に残る偉人たちが見ているのは、未来とか海の向こうに広がる世界とかなのかもしれないけど。
とか書いてみてから、青山剛昌の出身地にある(はず。設置の時に取り上げられていたのを見ただけ)工藤新一の銅像は蘭を待っている設定なのか、柱に背中を預けて腕時計を見ているなと思い出した。
みんな携帯ばかり見ている、とうるさい人がいるけど、携帯を空に向けている人がいるから、とそちらを見たら虹が出ていたり日食だったりという事もあるからたまには良い事もある、と言いたくなる。
……某百貨店の近くから出ていた、細い緑色の光の筋は何だったんだろう……。
空を映した瞳の色。
見上げたきみは、ほほ笑みながらもどこか寂しそう。
その視線の先で、ひとすじの雲が流れていく。
その視線の先に誰がいるのか、そしてその視線にどんな意味があるのか、誰もが気付いていたと思います。
いえ、そういった心の機微が分からない者もいたかも知れません。けれどそれはまだ年若い、自分の栄達と野心に燃えている者特有の視野狭窄によるものでしょう。いずれ彼等も気付いたのではないかと思います。
その視線の意味に気付いた者達はみな一様に苦悩しました。男も、女も。
彼に憧れ、彼に恋をし、彼に心を奪われた者すべてが、その日自分の一部が欠けてしまったことを思い知らされたのです。彼を憎むことが出来たらどんなに良かったか。憎むことも、恨むことも、忘れることも出来ないからこそ、彼自身だけでなく全てのものが苦しんだのでした。
結末は、ご存知の通りです。
残ったのは、焦土と化した王国でした。
END
「視線の先には」
ポツ… 何かが頬で弾けた
?
道ゆく人が空を見上げる
視線の先に黒い雲
アスファルトに
たちまち広がる水玉もよう
雨のにおい
ヒュッと吹きぬける強い風
駅まであとちょっと
開きはじめる傘の間を抜け 走る
「視線の先には」
#467
「視線の先には、果てしない虚無が広がり、希望の光が見えないこともある。どれだけ努力しても報われず、絶望だけが心に残る日もあるのだ。だがしかし、その絶望の中でさえ、一筋の光が現れる瞬間がある。その光を信じ続けることで、暗闇を乗り越え、新たな未来への道が開かれるのだ。」
「君は決してこちらを見ない」
君が誰を見ているのかなんて、初めからわかっていた。
そんなヤツやめとけ。
そう言えたらいいのに。
悔しいことに、そんなこと言えないほど、あいつはいいヤツなのだ。
しかも、あいつも君のことをいつも見ている。
入り込める隙間など無いし、入り込もうとも思わない。
いい加減もう諦めてしまいたいのに、なぜ君から目を離せないのだろう。
そして、君が振られることを願ってしまう。
こんな人の不幸を願うようなヤツが、君の視界に入るわけないのに。
────視線の先には