『遠い日の記憶』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あの日
大好きだった人は
急な引越しでいなくなった
大事な大事な人で
きっと相手も同じだったと思う
でも
お互いに子供
カッコつけて引っ越す事に
何でも無いようなフリして
本当はそうじゃ無いのに
どう表現したらいいか分からずに
見送った
覚えているのは
笑うと可愛い笑顔と
バカみたいに近い距離感
そしてあなたの名前だけ
皆はどうだろうか。
俺の記憶はどちらかと言えば、辛いものばかりが鮮明に残っている。
親に初めて手をあげられた日。
飼ってた犬が首輪を外して駆け出した背中。
恋人に別れを告げられた日の青空。
そのどれもがもう遠い昔なのに、色も匂いも思い出せる。
根っからのマイナス思考がそうさせるのか、片手で足りるくらいの幸せな出来事は、反対に朧気だ。
チラチラと舞い戻るその記憶が煩わしく、それでいて忘れたら俺じゃなくなる気がしている。
多分俺という人間を作りあげたその記憶は、忘れてはいけない物なのだろうと思う。
明日から上書きされる新しい記憶が、穏やかであればいいとは……思っている。
「遠い日の記憶」
僕は色んなことを経験したから、都合良く事が運ばないことは知っている。
何年も前の話だ。
僕は予防接種が大の苦手だった。
注射を打つくらいなら死にたいと思うほどに。
だから、
どうにかして注射を打たなくていい方法を考えた。
子供の発想だから今考えるとバカらしいが、
当時は真剣だった。
医者に挨拶をすればいい子だと思われ、
注射を打たなくていいと思ったんだ。
つまり注射は、
悪い事をした子供が打たれるものだと思っていたんだ。まぁそんなことは上手くいくはずもなく、
普通に打たれた。
その日の夕食は僕の大好きなお寿司だった。
都合のいいことなんてない、
でも予期していない良い事は起こりうる。
僕に大切なことを教えてくれるのはいつも、
遠い日の記憶
前もこう思うことがあった。
もし今私の体が誰かに乗っ取られてしまって、
自分の意識なんか微塵もなくて、
そんな状態で自殺されたら、
それは自分の罪になるのか、と。
自分の意思で死ぬ事が自殺なのか、
自分で自分を殺すことが自殺なのか、
自殺が死んでからのいちばん大きな罪だと、
小さい時から思い込んでしまっている私には、
この問題は果てしなく大きく、
無駄なものだった。
誰かが私の代わりに私を動かしてくれるなんて、
そんなことはないのに。
乱雑に置かれた錠剤と、
好きでもない、強い度数のお酒を前にして、
今1度、あの日の記憶のように、
考え直す。
「遠い日の記憶」
「書く習慣っていうアプリやってる人おいで!!!!」
というオプチャの管理人ですー!
みんな優しいとってもよい集まりです!
ぜひおいでね〜!
昨日は納豆ご飯を食べ、白いTシャツにジーンズを履き、部屋の窓から海を眺めた。
では、おとといは、1週間前は、1ヶ月前は、1年前は…
鮮明に覚えている。
昨日と同じように生きていた。
わたしには、遠い記憶など無い。
近い記憶を惰性で繰り返しているだけだから。
生ぬるい海風を感じながら、わたしはまた冷蔵庫のドアに手をかける。中には納豆と卵があった。
<遠い日の記憶>
笑って泣いて自分の気持ちを
素直に言えずに
信じてもらいたくても
信じれないと言われた日
どん底になって思い出したくも
無いはずなのに
あの時一緒に聴いて歌った歌が
流れるとやっぱり
楽しかったあの日々に戻れたらって
思ってしまうよ
鍵のない扉は開かない
聲なき慟哭
大地を焦がすような陽射し
覚すことのない夢
断片を繋ぎ合わせて作った鍵
その扉は開けてはいけない
その好奇心は己を殺すことになる
#遠い日の記憶
〜遠い日の記憶〜
子供の頃5歳ぐらいだったろうか
泣き虫だった私
その日も泣いて怒っていた
たしかなんかが気に食わなかったんだろう
自分の思い通りにいかないとイライラするくせがあった
そして唇を尖らせ
泣きじゃくる
そんな時
「感情をそんな表に出さないの」
そう言われた
良くも悪くも素直だ
親に従う
それが始まりだったかもしれない
人の感情を読んで
空気を読んで
自分の感情と入り交じり
自分の意見さえいえなくなってしまった
いつも自分と相手が頭に浮かんでる
大人ならきっといい事とされる
でも子供の心も忘れたくなかった
今は波に揺られてるけど
そんな心を取り戻したい
あの頃ともう一度向き合いたい
あの日笑いあったこと。あの時傷ついたこと。
遠い昔の出来事になった。
思い出は、感情の抜けた「覚え」に変わった。
「遠い日の記憶」
ねえ、君はあの時なんて言ってくれたんだっけ。
/「遠い日の記憶」
遠い日の記憶と聞いてすぐ思い浮かんだのは小学生の頃のことです。
小学生の頃の私は毎日のように家の前の公園で遊んでいました。日焼けも気にせずただ無邪気に走り回って、今では想像もできない暗い真っ黒になっていました。日焼けを気にして夏でも長袖を着ているなんて想像もしていないでしょう。
孤独だった
周りがみんな敵に見えて
怖かった
だから敵が来ないように
高いたかい壁を四方に作って
本当の孤独になった
ある日そこからやはり出ようと思い立ったけれど
自分が作った頑丈すぎる壁が自分で壊せなかった
わたしは毎日必死で壁を壊した
びくともしない
これを越えるしかないんだ…
そこから毎日必死で壁をよじ登った
くる日も来る日ものぼって
何年もかけて壁の上にたどり着いた
つぎは、登った分だけ降りなきゃいけない
怖かった
疲れた
悲しくなった
でも、壁の上に登ったら
下からたくさんの声が聞こえてきた
待ってたよおかえり!
何してるの早く降りておいで!
ほらこのロープ使っていいよ!
あたたかかった。
敵じゃなかったんだ…
【遠い日の記憶】
遠い日の記憶
暇な日常生活を送っていると、毎日が同じことの繰り返しで特別記憶に残る事がない。
だから遠い日の記憶であっても、ついこの間のように思い出してしまう。
それが特別な記憶だったならなおさら執着してしまう。
ただ学生時代の記憶はあやふやだ。
学生の毎日は目まぐるしく変わるから、特別な記憶が上書きされていく。
楽しいことも嫌なことも辛いこともたくさんあったはず。それなのに覚えているのは、友人関係で悩みすぎて犬の散歩途中に道端で吐いたことだ。
あの頃は面倒だったけど、悩む程度には友だちがいたんだな。
いまは悩む友だちもいない。
あの頃からやり直したら、私の人生はなにか変わるだろうか。
「これが、猪。これは、ウサギ。ほんでこれは、鹿の足跡やな。」
手を繋いで土手の上を歩きながら、父は一つひとつの足跡の主を教えてくれる。これは、私の遠い日の記憶だ。
薄く白い霧の中。土手は集落の端で途切れている。ふだんなら、絶対に足を運ばない寂しい場所だ。
こんなところにわざわざ来る必要があったのだろうか。どうして父は、わざわざこの場所に私を連れてきたのか。
もしかしたら、あれは幻だったのかもしれない。意識のない父の横で、私はそんなことを考える。身体には、いくつかのチューブがつながれている。
私を支えてくれた日灼けした肌が、少ししぼんで見えるのが悲しい。父は、いつの間にこんなに歳を取ったのだろう。
無音の病室に、かすかに蝉の声が響いてくる。それを聞くと、故郷での遠い日の出来事が、まるで夢のように思い出される。
いや、もしかしたら本当に夢だったのかもしれない。あまり良好とは言えなかった父との関係を埋め合わせるために、仲の良い風景を脳が捏造したのではないか。
そんなことも考えた。しかしその記憶は、私の心にしっかりと根を下ろしている。
【遠い日の記憶】
君に連れられてここでピクニックをしたんだよ。
覚えてるかな?
あの日は雲ひとつない青空で、満開の花畑がすごく綺麗だったんだ。
君がお花で冠を作ってくれてね、嬉しかった。
それと友達と作ったんだって、クッキーを持ってきてくれたよね。
僕の好きなチョコレートが入ったクッキーでね、
すごく美味しくて僕が全部食べちゃったんだ。
そんな僕に、驚きながらも笑顔でまた作って来るねって言ってくれて、
その時僕ね、君とずっと一緒にいたいって思ったんだ。
─────ねぇ、もう一度笑顔を見せて
-遠い日の記憶-
『遠い日の記憶』
この先の未来を夢想し、
遠い日の記憶を辿いながら
今を生きよう。
遠い日の記憶
記憶もだんだん遠のいて
いくのは悲しい…
今に目を向ける
ことしかできない…
数少ない経験を
積み重ねて、いまがある
そして…明日がある
今も
いずれは遠い1ページに
過ぎない。
忘れていても…
心は覚えているから…
ふと…
記憶が戻る時もある
いまは
記憶喪失のよう…
でも…
いまは…それでいい
と自分に言い聞かせ…
きょうに感謝して
眠る…
ありがとう
遠い日の記憶
たった1年 やっと1年 もう1年か、
1年前に戻れたら私何をするんだろう
遠い日の記憶。
…頑張って頭の引き出しから探って見るけど、
中々見つけられないな。
みんなは、後悔しないように、その日その日のことを振り返ってみるといいのかもね。
父の浮気が原因で、専業主婦の母はキッチンドランカーと言われるアルコール中毒。
私は進学校と呼ばれる私立に通う高校生。
進学以外の選択肢はないと信じていた。
だから、ことごとく失敗した受験の結果で、専門学校に通う手続きは終わって、まもなく卒業。
入学式までの間は母と一緒に買い物に行ったり、料理をしたりして、母からアルコールを遠ざける努力をした。
4月。父は帰宅する事はなくなったが、給料の振り込みは変わらない。
5月。ゴールデンウィークは母と過ごす事を心がけつつ初めてのアルバイト。
6月。父、久しぶりの帰宅。母と喧嘩している様子。
7月。母がお酒を隠していた。ベッドの裏から発見。
8月。父の勤める会社が倒産。
お盆はいつも父の実家に帰省していたけれど、今年はどうするんだろうか?と考えながら眠りについた。
夢。
私の前に2本の道がある。
隣にはもう1人。私にそっくり。鏡に写したような私が言う。
「私は、片一方の道を選んで終わった先から来たの。
どちらを選んだかは言えない。でもね、私の人生やり直すならここかなぁって思っただけで、やり直したいとは思っていないのよ。」
夢だし。夢だから。
「私の人生って幸せ?」
鏡写しのような私は笑って
「ううん。ちっとも。だから、今チャンスをもらったのかなぁ」
と。どっちかの道を選んだら、幸せになれないらしい。
「学校を続けるか。辞めるか。って事?」
と、今の選択肢を問う。
「まぁ、短絡的に言えばそうなるかも知れない。そうじゃない選択も分かれ道がたくさんあるよ」と。
じゃあ、分かれ道はここじゃなくてもいいだろうに、私の未来を知る人は今、来たのだ。
「どうして今なの?」と、問う。
「お盆だから。」と。死んだ人はお盆に帰ると聞くけれど、本人に帰るのにもお盆は関係するのだろうか。
死んでみなければわからない事もあるのだろう。
「アドバイス的な何か。選び方とかは?」
こっちの道に進んでって言われた方が楽なのになって思うけど、どっちか言えないらしいかさ。こう聞くしかない。
「んー?どうなんだろうね?私の選んだ道は歩んで欲しくなくて来たけど、その先にも分かれ道がたくさんあったし。私は最善を選んだつもりだったんだけどなぁって思ってるから、いいアドバイスなんてできないや。」
あははと笑う未来から来た人に殺意を覚えたけれど、死んだらしい人はなんともないみたい。
「でもさ、生きてりゃ探せばいい事の一つや二つはあるよ?億万長者とか世界一の美人とかは無理かもしれないけど。幸せじゃない私の選んだ道にも一つは誇れるものがあるよ。」
専ら楽観的に生きてきた私と同じなそっくりさんは死んでも楽観的らしい。
「誇れるものって何?」と聞く。
鏡写しの顔の私は鋭く真面目な顔になって。
「それは進まないとわからないよ。今教えてあげたらダメな事だと思う」
夢なのに、途端に怖くて「そう…」としか言えない。
「お母さんは元気になる?」代わりにそう聞く。
鏡写しの私は
「わからないけれど。難しいかもしれないね」と、凄く凄く悲しい顔をする。今後、母がどうなるか想像がついた。悲しいけれど。
そうか。母の人生は母のもので、私のものじゃない。
私がそう考えたのがわかったのか、鏡写しのように私にそっくりな人は酷く優しい顔になって。
「ありがとう。」
そう言ったか同時に目が覚めて、いつもより少し早起きな事に気付いて、二度寝を決める。
次に目を覚ましたのは母が起こしに来たから。
お母さんに起こされるのは久しぶりだなぁと寝ぼけながらのっそり起き上がる。
お母さんは化粧をし、お出かけ着を着ていて、びっくりする。
どうしたの?って聞きたいのに声も出ない程驚いた。
お母さんは
「私。私の生きたいように生きるから。父さんの実家には行かないわ。あなたどうする?」
と。
そう言えば、私はお母さん似だったっけ。