『鏡の中の自分』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【鏡の中の自分】
鏡の中の自分を覗き込み、にっこりと笑顔を作る。余裕のある不敵な笑み、他者を威圧し屈服させる笑み、朗らかで人好きのする笑み……笑顔は武器だ。ほんの少し唇の端の角度、眉の下げ方を変えるだけで容易に見る者の印象を操作できる。今日も問題なく表情を制御できていることを鏡で確認するのが、僕の毎朝の習慣だった。
うん、大丈夫。今日も完璧だ。鏡の中の僕は澄ました笑顔を浮かべて行儀良く息をしている。コートを羽織り部屋を出ようとしたところで、ノックもなしにドアが開け放たれた。
「おはよ、早く行こ!」
「いきなり開けないでって何度言わせるの。せめて一声かけてよ」
無邪気な笑みを浮かべて元気よく手を振る君に、思わず溜息がこぼれた。せっかく取り繕った笑顔が一瞬で消えて、本音が晒されてしまう。
「あはは、ごめんごめん」
たいして悪びれた様子もなく、君は軽やかに僕の肩を叩く。ああ、もう。相変わらず君は簡単に僕を振り回すんだから困ったものだ。
やれやれと眉を顰めながら、君と並んで部屋を出る。視界の片隅にちらりと映った鏡の中の僕の口元は、なぜだか安心したように優しく綻んでいた。
かわいいときとかわいくないときある
けど他からみたらかわいかったりして。
鏡の中の自分に話しかける
これまでよくやってきたよね
後悔も絶望も
すべてを捨てて消え去りたくなったことも
経験して、ここまで生きてきた
人生のすべてのことに意味があったのなら
すべては私が作り出していたのなら
これから起きるすべてに意味があるし
未来は私が決められる
それならば、自分にこう言ってあげよう
「あなたは愛される価値があるよ」
鏡の中の自分は何も言わない
浮腫んでる。
クマが酷い。
目が赤い。
こんなところに
プツプツが!
鏡で
自分の
今
に気が付く。
大丈夫
って
思ってたけど
あんまり
大丈夫じゃないじゃん。
今日は
早く帰って
早めに寝よ。
#鏡の中の自分
沈んでいくのは肉体か、意識か。縞模様と月光が戯れて、ぶくぶくと音を立てる泡に手を伸ばす。支えのない身体はどこまでも落ちて、黒い水底へと眠りにつくことも出来ないまま孤独とともに横たわる。暗く歪んだ黒い世界だけが私を包み込む。体温は常に溶け出て、骨の髄まで空っぽになる。───それがひどく恐ろしかった。
おれは弱い。
今回の一連の事件ではっきりと証明された。
地元の神話を信じたことが始まりだった。その神話の神を自分は尊び、そして憧れた。
でも最近来た余所者にあたる人間が、その神と仲良くなって、最終的に神を従えた。
嫉妬した。焦った。憤怒した。
理不尽な理由なのに余所者にやつ当たった。
そんなことをしたおれ自身に腹が立った。
心の闇がどんどんおれをやさしく包んでいくような感覚に少しの嫌悪を抱いたのに、抵抗しようとしない。できなかった。
おれは弱い。
言えなかった。
行動できなかった。
コントロールできなかった。
あの余所者には、笑顔と愛想を振りまいて。
「ねぇ、アオ!」
_2023.11.3「鏡の中の自分」
鏡の中の自分はいつも笑顔
メイクも完璧でいい顔してる。
いつもいい顔でいれたらいいのに
鏡の中の自分が美しくて羨ましい
もっともっと現実でも美しくなれたらいいな
─────『鏡の中の自分』
「鏡の中の自分」
最近、白髪が増えてきてしまったことが悩みのひとつである。
年齢的に仕方がないこととして受け入れてはいる。
そうは言っても、出来る限りの処理をしていきたい。
染めるほどの量ではないため、自分で小さいハサミを使いカットしている。
前髪やサイドは切りやすいが、後頭部はかなり技術が必要とされる。
抜いてしまう方が楽ではあるが、後々ハゲの原因となるのが怖い。
今日も白髪の処理に奮闘している自分が鏡に映る。
大変だが、長く延びた白髪を根本からキレイにカットできたときは、何とも言えない満足感が得られる。
鏡の中の自分
私の心臓から
右に8cm
やや上に5cm
そこに秘密を
隠してる
鏡の中の自分
生きたい時に生き
死にたい時に死んどく
それを許して
わがままという
本当の自由を
そこだけに秘めとく
誰からも何も言われず
存在すら知られず
サンクチュアリと呼び
檻の中に自由を与えた
活きてる熱と
死にそうな氷の
混在を許す場所
手をのばす勇気と
手を引っ込める許しが
笑ってお茶する場所
指し示しがない
すべてがフリーの確約
だから素直さが
顔を出して
本当はこう思うが
言葉として出せる
それを映した私が
そう言えない今を
取り繕る言葉で
ごまかして不器用に
笑い崩れていく
鏡の中の自分
鏡の中に映る自分は醜い。
どの面を下げて生きている?
生きていいと誰が言った?
ため息と共に問いかける。
鏡の中の自分は困り顔。
生きちゃだめって誰が言ったの?
この顔じゃ生きるのは難しい?
浅い呼吸で問いかける。
毎朝毎朝の問答に、鏡の外から声がする。
生きていてもなんの仕事もしない穀潰し。
生きていてもなんの役にも立たないクズ。
やっぱり、誰かに許可がほしい。
でないと安心して生きられない。
鏡の中の
鏡の中のあなたは、私の不満をストレートに伝える。
「シミ増えたね、歯並び悪いね、デコ広いよ…」
外見的コンプレックスをすぐに言ってくるから、私も自信がなくなり、嫌なとこばかりを見るようになっちゃた。
幼稚園児くらいの頃はあなたは、そんなことしなかったのに。もっと仲良くできていた感じがする。
一体、いつからあなたと私は嫌なことばかりを言いあうようになったのか。きっと、私からだよね。ごめんね。他人と比較し、劣等感のはけ口に、あなたを使ってしまっていた。ごめんね。
また昔みたく、仲良く過ごしたいな。
鏡の中のあなたを愛せるのは、私だけだ。
「お前は誰だ?」
鏡の中の自分に問いかけてみた。
聞いたことはないか? 鏡に映った自分にそう問いかけ続けると狂ってしまうという都市伝説。
最近仕事も辞めてしまって、やらなきゃいけないことはいろいろあるものの、やる気も起きないし、でも時間はあるからって、ちょっと試してみたんだ。
まぁ予想通りだよ。アホらしい。
特に何も起きない。
でもせっかくだから、毎日続けてみたんだ。日課のように。
いつも結果は同じ。鏡の中の自分は、こっちを見つめてくるだけ。
……あれ?
なんでこいつこっち見てんだ。違う。いいのか。あれ?
いや待て。お前は誰だ? 鏡の中に知らない人がいる。知らない? 違う。鏡の中だから俺に決まってるだろう。
気付けば視線が気になるようになっていた。いつも見られている。監視されている。
鏡を覗く。見ている。
違うって。何も変わってない。何も起きてない。何だよ。その手に持った金鎚は何だ。
何か壊れるような大きな音がした。
鏡にはバラバラになった(おそらく)自分が映っていた。
『鏡の中の自分』
私と全く同じ顔。同じ表情。同じ動き。
鏡の中にいる私も生きているみたい。
私が泣いていたらあなたも泣くの?
それとも笑って慰めてくれるの?
私が死んだらあなたも存在しなくなるの?
鏡の世界ででも死んじゃうの?
今日も鏡の中にいる自分に向かって笑う。
「あなたは誰なの」と呟きながら。
#鏡の中の自分
今日行けば休み
今日行けば休み
今日行けば休み
三連休、何それ美味そう。
鏡の中の自分にほくそ笑んで励まし合う
「鏡の中の自分」
鏡の中の私は
いつもわたしをみている
だけどわたしには
一番「いい顔」しかみせない。
本当に知りたいのは
わたしは あなたに
いつもどんな顔でいるのか
迷いや気づきや哀しみや戸惑いすら
どの瞬間もあなたへの想いがまずあって
その上に表情が乗っていることを。
わたしの心の芯の部分を つまり
本当のわたしを あなたにだけは
知ってほしいから。
「鏡の中の自分」
笑顔
自分と真逆の位置にいる存在でも
何もかも真逆とは限らないが
こちらが微笑みかけても
薄ら笑いしか返してこないような奴は
ろくなやつではない
※鏡の中の自分
#鏡の中の自分
好きじゃなかった。美人でもないし、デブだし、胸もない。全てがあったなら(お金も要るな)、コスプレがしたかった!
画才、文才、演技力…容姿より欲しい物の方が多いかな。でも美人に生まれついたことが解らないよ。ただ、美人が鏡に写ってる方が見る気になる( ̄∇ ̄)
鏡の中の自分╱11月3日 金曜日
ふと、考えることがある。
鏡の中の自分も、現実の私のように恋をしていたり、普通の生活を送ったりしているのだろうか。
鏡を見ないと鏡の中の自分に会うことはできない。
鏡を見ていない間の時間、向こうでは何が起こってるんだろう?
そもそも、鏡の中にはもう1人の私がいるのか?
いたとして、鏡の中の自分と現実の私の性格が正反対だったりするのだろうか。
そう考えると面白いなって思う。
某ゲームRS二次創作
ノエルさんまたね〜
お疲れ様です では、また
ふう…
持ち回り当番の見回りを終えたノエルはまだ仲間達の元に戻るには幾分早いかと思いたつ
近くの小さな池のほとりにふらりと近寄った
澄み切った池に映る自分を見る、「ノエルさん」と呼ばれた切れ長の目に穏やかな表情をたたえた自分が映っている
この世界は・・・
サーッと風が立ち水面が揺れ、水面がまた違う自分を映し出した
ターム族や蟻の女王様々な巨大モンスター達との戦いの果てに培ったのか或いは遥か昔からあった自分なのか戦と血を求めている残虐な自分、慈悲を喪った冷酷な自分
自分にはまた真逆の一面があるのだ
この世界は━、退屈だ
己の中にざわめき立つ殺気
暫く時間が過ぎゆくと池はまた静寂を取り戻していた
ノエルもやにわに沸き上がる殺気を鎮めるとすっかり平静を取り戻した、穏やかな表情の青年の姿が水面に映し出される
戻ろう仲間達の元へ━
七英雄、他の何者よりも大切な戦友達が待っている
ノエルは暖かな陽光が作り出す長閑な空間に背を向けると転移術式が作り出した暗く冷たい深淵の闇に包まれてゆく
水面はただ静かに普遍の輝きを放っていた
「鏡の中の自分」
〜鏡の中の自分〜
鏡は正直だ
自分の感情がそのまま映し出されるから
こんなに悲しんでるんだなって分かる
自分が思っている以上に心は我慢してるって
もう我慢しないでいい
余裕があるぐらいゆとりを持とう
そのためには手放していこう